猪狩蒼弥「僕にとってはシビア」酒井麻衣監督に詰め寄る!窪塚愛流は「守るべき対象」

猪狩蒼弥「僕にとってはシビア」酒井麻衣監督に詰め寄る!窪塚愛流は「守るべき対象」1

猪狩蒼弥にとってはシビアな現場?(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 アイドルユニット『HiHi Jets』猪狩蒼弥が7月15日に東京・丸の内ピカデリーで主演映画『恋を知らない僕たちは』(監督:酒井麻衣/配給:松竹)完成披露試写会に『なにわ男子』大西流星、俳優・窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、志田彩良、酒井麻衣監督とともに登場した。

 『虹色デイズ』『アオハル荘へようこそ』を手掛けている漫画家・水野美波氏の累計発行部数120万部超えの同名作の実写映画化。好きな人が親友と付き合うことになった。好きな人を守るため、嘘をついた。「好き」という気持ちを伝えられなかった。そんな、思い悩み、時にはぶつかりながらもそれぞれの“本気の恋”に向き合う6人の高校生たちを描いている。猪狩は大西演じる主人公・相原英二の親友で一途な恋心を抱く熱いバンドマン・瀬波太一役を演じている。

 「黄色入れています」な浴衣姿で登壇した猪狩。今年4月から5月にかけて撮影され、8月には公開と「あっという間で、スピーディーで、それがならでは青春物語なのかな感じてます」と、しみじみ。

 演じる際に意識したのは「まっすぐで大切な人を大切にしていて」と話すとともに、その役柄を作れたのも「人がその場所で生きているような環境を整えてくださってましたし、エキストラとして参加してくださっていたりみなさんのおかげで作り出せた映画と思いました」と、感謝も口にした。

 そんな猪狩へ大西は目を細めながら「台本読みのときから太一に入ってきていて。なんなら、一言目から太一になっていて、深みが出た感じがしているんです」と、感心していたというエピソードを披露。すると、猪狩は酒井監督が事前にしたディレクションが「“台本がないアドリブな感じでよろしく~”くらいに言われていて。もちろん原作は読み込んでいってからそうしていました」と、自身の感じるままに演じていたことを明かす。

 しかし、そのアドリブが多い演技なだけに猪狩としては「ウケないこともあって、そのときの空気は、僕にとってはシビアでした」と心情を吐露。その“シビア”なシーンも本編に入っているのか、酒井監督に向かって「なんでカットしてくれなかったんですか!?」と詰め寄ったが、酒井監督は「面白かったからです」と涼しい顔で、これには猪狩も「そうですよね(苦笑)」と、認めざるえない状況となっていた。

 イベントでは、トークを回しほかのキャストとも積極的に絡んでいく姿を見せていた猪狩。隣りにいた齊藤がむせてしまった際には、オフマイクで“大丈夫?”と顔を寄せて気遣いも。さらに、窪塚の呼び方の話題になった際に、大西が可愛らしさのあまり「愛流ちゃん、赤ちゃん!って呼んでて」といえば、猪狩も「僕も愛瑠ちゃんと呼んでいて。このキャスト陣のなかで最年少なんですよ。現場では弟みたいにボケーっとしていて、守るべき対象でした」と、“お兄ちゃん気質”を窺わせる様子も。

 また、“告白”にちなんで、「撮影中に言えなかったこと」を告白するコーナーが開催。志田は自身が人見知りだと話すなか、それでも猪狩が気を回して積極的に話を振ってくれたと感謝していたが、猪狩は「途中から職務質問みたいなやりとりになってしまって(苦笑)。顔にもその雰囲気が出ていたので、お散歩に行きました」と、気を使ってその場を離れたことも明かしていた。

 映画『恋を知らない僕たちは』は8月23日より全国公開予定!

 ■STORY
 中学2年、親友同士の英二(大西流星)と直彦(窪塚愛流)の学校に、英二の幼馴染・泉(莉子)が転校してくる。英二は幼い頃から泉への想いを胸に秘めていたが、言葉にできずにいるうちに直彦が泉へ告白し、二人は付き合うことになる…。
 同じ高校に進学した3人は、小春(齊藤なぎさ)、太一(猪狩蒼弥)、瑞穂(志田彩良)と出会い、それぞれの恋が動き出す。まだ“本当の恋”を知らない6人の予想外な恋の行方は――。

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ