『TOKIO』の松岡昌宏、俳優・仲村トオル、泉里香、池田鉄洋が7月30日に東京国際フォーラムホール D7でWOWOW『連続ドラマ W 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』完成披露試写会イベントを内片輝監督とともに開いた。
4万人を超える警視庁職員の不正を突き止め、「警察の中の警察」とも称される警視庁人事一課(通称:ジンイチ)監察係にフォーカスを当てた作品。1作目は2021年8月より松岡主演で放送・配信された。松岡はある事件の捜査中に後輩刑事・斎藤を殉職で失い、捜査一課からジンイチに異動となった主人公・佐良正輝役を演じる。尾行・張り込み・騙し討ち。警察内部の思惑が絡み合う、スリルとミステリーに満ちたハードボイルド・サスペンスな作品。『2』では、人事一課所属となって2年が経過し、監察係の主力となった佐良正輝(さら・まさき)が、一通の密告文に端を発し、警察全体を揺るがす“組織の陰謀”と対峙することになる。
シーズン1が好評だったことから2が制作されたそうで、本作のオファーを聴いたときに、主演する松岡としては「正直しんどいなって思いました。1のときにかなりボロボロにしてもらったんです(苦笑)。みなさまに認めてもらって嬉しいと同時にできるかなってということをスタッフに向けて言いました。そうしたときに内片監督から『大丈夫だ』『やろう』ということでお任せしました」と、経緯を説明。
そんな気持ちから始まったこともあり撮影も、「はやり大変でした」と漏らす松岡。「クランクアップの日にもスタッフのみなさんにも『自分が経験してきたなかで1番か2番につらかった』と言いました。1番はどれかといわれると、シーズン1です(笑)」と、とにかく本作の撮影が松岡にとっては相当に苦心したという。それだけに、内片監督は「困り顔の松岡というのがパワーアップしています。そこは見どころです」とニヤリとして自信を見せた。
仲村は自身の演じる能馬役で名前を書くシーンが多かったことで、その書き方が難しかったと愚痴を漏らして笑いを誘ったり、池田も「1に出てからオジサンのファンが増えました」と反響を。泉は作品に出演することで自身が俳優として磨かれ成長も感じたということで「また次も」と言った瞬間に松岡は「もうちょっと待って(苦笑)。まだボロボロだから」と、インターバルを懇願し、場内を爆笑させた。
ほかにも、撮影中に池田が「シーズン1のときに、松岡さんはストイックで怖い方なんだっていうイメージだったんです。けれど、(松岡主演のドラマ)『家政夫のミタゾノ』に出ちゃったんです。そのときに(松岡との関係が仲良くなって)緩んじゃって、緩んじゃって。その緩んじゃったまま(作品の撮影のときに)お話をしちゃって」と、笑いというより本作はシリアスな雰囲気のドラマということで感情を作るのが大変になったとも。本番直前まで笑い話で盛り上がったこともあり、内片監督から“指導”が入ることもあり、松岡は「もらい事故ですよ」と笑いながら話していた。
作品にちなんで秘密はある?と問われると、松岡はおもむろにかぶっていた帽子をとる。するとそこには丸刈りでさっぱりした松岡の姿があり「丸刈りにしました!」と話して会場のギャラリーを驚かせる。
さらに、作品に出てくる行動確認、略して“行確(こうかく)”をしたい人は?という問いかけに、松岡は『TOKIO』メンバーの「父親の姿を見たことがないんです。城島(茂)さんと国分(太一)さんを“行確”してみたくて。国分さんはお子さんにメロメロらしいですよ」と、“秘密”まで漏らすことも。続く、池田が娘の“行確”をしてみたいと話していたところ、仲村はすでにしたことがあると明かし「昔から『あぶない刑事』だったのかも」と、仲村出演の有名作品シリーズの名前が飛び出して、会場を爆笑の渦に包んでいた。
そして松岡から「またこのシリーズが帰ってきました。今回も大変なことになっています。(シーズン1から)3年経って何がいったい変わったのか何が変わらなかったのか深いところまで頑張ったつもりです。楽しみにして頂ければ」と、メッセージを寄せていた。
その後記念撮影の際には、丸刈りの頭をもう1度見せてほしいと公式カメラマンから声がかかったが「恥ずかしいので」と拒否。それでも、イベントが終わって降壇する際には自ら帽子を脱いで集まったお客さんに深々とお辞儀する礼儀正しさを見せる筋の通った行動で観客たちの視線を釘付けにした。
『連続ドラマ W 密告はうたう2 警視庁監察ファイル』は8月11日よりWOWOWで放送・配信スタート!