天﨑滉平「コードギアス 奪還のロゼ」最終幕へ「満足感」!古川慎“因果応報”物申す

天﨑滉平「コードギアス 奪還のロゼ」最終幕へ「満足感」!古川慎“因果応報”物申す1

 アニメーション『コードギアス 奪還のロゼ』(監督:大橋誉志光/配給:ショウゲート)最終幕上映記念舞台あいさつが8月3日に開催され、ロゼ役の天﨑滉平、アッシュ役の古川慎、サクヤ役の上田麗奈、ハルカ役の富田美憂、ノーランド役の安元洋貴、大橋誉志光監督、谷口廣次朗プロデューサーが登壇した。

 『コードギアス』シリーズ新作アニメーション。『復活のルルーシュ』から5年が経った合衆国日本・旧ホッカイドウブロックを舞台に、傭兵兄弟ロゼとアッシュがネオ・ブリタニア帝国に立ち向かう姿を描く。2024年5月に第1幕が上映されて以降、順次公開されついに4幕の最終幕が封切りとなった。最終幕で新たな姿となったノーランドのナイトメアフレーム、無人兵器、新規キャラクターの設定画も公開された。

 以下、公式レポート部分。

 上映終了後、盛大な拍手に迎えられて、天﨑さん、古川さん、上田さん、富田さん、安元さん、大橋監督、谷口プロデューサーが登場し舞台挨拶がスタート。5月から毎月上映されてきた本作がついに最終幕を迎え、大橋監督は「自分の経歴の中でも1番長い関わりをもった作品かなと思います。本当にいろんなことがありました。やっと完成できて、作品としてはホッとしているところです」と感慨深げ。

 終わってしまった寂しさが大きいという天﨑さんは「あっという間だったなという気持ちと、みなさんに最後まで物語を観ていただけたという満足感で、複雑な心境です。みなさんと同じ気持ちです!」とコメントした。

 古川さんは幕を重ねるごとに「どんどん来てくださる方が増えていって、本当に大きな盛り上がりをみせた作品だなと改めて実感しています」と喜び、上田さんはエンディングに関して、「アフレコ中気持ちの切り替えが難しかった」としみじみ振り返った。また、昨夜最終幕の映像を観たという富田さんは「観たあとしばらく動けなくなっちゃうくらい、感情がぐちゃぐちゃになりました。でもいろんな意味でいい作品だったなって感じてくださったと思うので、その思いの丈を共有できたらいいな」と語りかけた。それを受けて安元さんが「(感情がぐちゃぐちゃになったのは)……俺のせいなんだよなぁ(笑)」とつぶやくと、客席からは同意するように拍手が。

 谷口プロデューサーは、「我々が届けたいものをお届けできて、それでどう感じていただけるかはみなさんに委ねたいというのが制作陣の思い」と語りつつ、上映直後でまだ物語にどっぷり浸っている会場を見回して「思ったよりふざける雰囲気じゃないですね」と苦笑い。

 安元さんと富田さんは、今回が本作の舞台挨拶、初登壇となる。その思惑も仮面の下の素顔も謎に包まれていたノーランドについて安元さんは、最初の時点で大橋監督からその正体について説明を受けていたそうで、「具体的にあいつはこうだとわかってしまうと恐怖の対象として(存在感が)薄くなるというか対応の仕方が出てくると思うから、とにかく得体の知れないものになろうと思った」と、試行錯誤した役作りについて明かした。実はノーランドのグッズにその秘密を匂わせるヒントがあったことを、谷口プロデューサーが暴露するシーンも。

 天﨑さんや古川さんたちは終盤までノーランドについて深くは知らされておらず、その正体について推測しあったという。続いて富田さんは、ハルカが実は七煌星団の団長・黒戸の娘ということで、黒戸を演じる黒田崇矢さんが優しい空気感でいてくれたことをふり返り、「毎回隣に座っていてくださったのがすごく心強かった」と笑顔。また、富田さん自身も父親へのコンプレックスが強く、認められたいと感じていた学生時代のエピソードに触れ、その当時の気持ちを思い出して収録にぶつけられたと語った。

 またサクヤとその影武者サクラの2人を演じた上田さんは、「まっすぐだからこそポキッと折れてしまいかねないサクヤの危うさと、曲がって柔らかいから、か弱く見えるけど実は芯が強くて全然折れないサクラ」という2人の、物語の中での変化や成長について述べ、さらに最終幕では「サクラがよりいっそう強い表情でキャサリンと向き合っていたのも印象的でしたね」と続けた。

 サクヤとサクラについては、最終章のエンディングをふまえて「サクヤにとってのサクラが、今まで隣に立っていたアッシュとはまた別のポジションで支えてくれるようになったんだな」と古川さん。そして天﨑さんはノーランド戦の直前にアッシュとロゼが話すシーンがすごくうれしかったそうで、「初めて全部本心で話せたあのシーンが本当によかったなって。ロゼをやってきた身として、やれてよかったと思うシーンでした」と万感の思いを込めて語った。

 ロゼ=サクヤとして、同じ人物を演じている上田さんは「どっちがしゃべってるか、わからなかった。天才!」と大絶賛。大橋監督も「場合によってはサクヤと切り替えようかというのが事前にあったんですよ。でも一発録りで、これはいけるとなりました」とその演技を褒めたたえ、「サクヤを常に感じながらロゼとしてお芝居ができていたからこそ、シンクロできた感じがしてうれしかったですね」と天﨑さんも満足げに語った。

 フォトセッションの後は、1人ずつファンへメッセージを届けていく。谷口プロデューサーは「因果応報のお話だなと。これは『反逆のルルーシュ』からずっと繋がっているテーマでもあるんですが。因果応報って、やったことが報われるという言葉でもあると私は思っているので、みなさんが応援してくださる結果、その応援を受けて我々が次の『奪還のロゼ』作れるのではないかなと思うので」と気になる発言をし、大橋監督も「実はラストに若干(今後の)余地みたいなものは残してありまして、続くといいなとちょっと思っています」と付け加えた。

 安元さんは「今まで何も言えなかったことが少ししゃべれたから、“これでようやく眠れる”と思いました」とノーランドのセリフになぞらえて口にした。

 富田さんは「こうやってハルカ役の富田美憂です、と名のってみなさんの前でキャラクターについてお話する機会がずっと欲しいなと思っていて」と舞台挨拶に登壇できたことを喜び、「お父さんのこととか、ハルカの成長した姿を観ていただけたのでとてもうれしかったです!」と晴れやかな顔を見せた。

 上田さんは、「人と人が一緒だからこそ生まれる希望もあるなと、この作品ですごく教えてもらいました。できればその人の思いとか繋がりが争いや苦しみじゃなく平和に繋がる、みんなが幸せで平等でいられる世界がいいなと私は思いました。みなさんもそれぞれ感じるものがあると思いますので、その思いを大切に何度も観返してもらえたら」と優しく客席へ語りかけた。

 古川さんは、谷口プロデューサーの“因果応報”というワードについて「僕はサクヤ、アッシュ、ロゼに対しては返ってくるものが少なすぎると感じたんですね」と物申す。さらに『反逆のルルーシュR2』でのギアスと“願い”が似ているというセリフをあげ、「みなさまの(続編が観たいという)願いがあれば、それが谷口さんや監督に強めのギアスとしてかかってくるんじゃないかな」と続けると、万雷の拍手が巻き起こり、谷口プロデューサーも「いつか、“そのギアス確かに受け取った”って言うかもしれないですね」と応じた。

 最後は、天﨑さんが「少しでもこの作品を通して得られたものを先へ、ここからはみなさんが『奪還のロゼ』の目撃者として伝えていっていただければ。その際に1つだけお願いしたいことがあるとすれば、(ロゼの声を出す)ボイスチェンジャーの声は変えないでください!よろしくお願いします!」と必死に頼み込み、続編への期待が大きく膨らむ舞台挨拶は幕を下ろした。

 『コードギアス 奪還のロゼ』最終幕は上映中!

 ※記事内画像は(c)SUNRISE/PROJECT G-ROZE Character Design (c)2006-2024 CLAMP・ST

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