メイキングカット
アイドルグループ『櫻坂46』藤吉夏鈴主演で俳優・髙石あかり、久間田琳加、中井友望、綱啓永、筧美和子ら共演の8月9日より公開予定の映画『新米記者トロッコ 私がやらねば誰がやる！』（監督：小林啓一／配給：東映ビデオ）。本作のメイキング写真が公開となった。
藤吉夏鈴演じる主人公・所結衣は、正体不明の作家“緑町このは”に憧れる文学少女。このはに会いたい一心で、このはが在籍する名門・私立櫻葉学園高等学校に入学し、文芸部への入部を試みる。しかし、とある理由で文学部の入部はかなわず……。このはに会いたいという気持ちが強すぎる結衣は、落ち込む結衣に文芸部の部長・西園寺茉莉（久間田琳加）が手を差し伸べ、正体不明の作家“このは”を見つけ出せば入部を許可するという条件を提示。結衣は、“このは”へのインタビュー実績がある学園非公認の新聞部に潜入し、部長・かさね(髙石あかり)と副部長の春菜（中井友望）のもとで新米記者“トロッ子”として活動することになるが・・・？
メイキング写真とともに小林監督から1人1人のエピソードが明かされることとなった。
■藤吉夏鈴（所結衣役）
――現場で感じた藤吉さんの印象、魅力は？
小林監督：初めてお会いしたときは、すごくおとなしい子だなという印象でした。藤吉さん自身の自然な素を出す演技は、彼女の魅力全開で、今後ほかの作品でも凄くハマっていい演技になると思ったんですが、本作では、ナチュラルなお芝居だけだと、雰囲気に流されてしまい、笑えるところも笑えなくなってしまうと思ったので、そこは抑えつつ、でも、藤吉さんの素の面白いイントネーションだったり、自身のキャラクターの良さも出したいし・・・という両方の欲を持ってやっていました。なので、今回は藤吉さんの素も出しつつ、コメディ的な芝居もするという、高度な要求をしました。この要求は演技経験があまりない藤吉さんにとって、負担が大きく、すごく大変だったと思うんですが、食らいついてくれて、やってくれましたね。かなり本気でやってくれて、“作品を面白いものにしたい“という、その情熱がこちらにも伝わってきました！
――撮影時の思い出や印象に残るエピソードは？
小林監督：撮影期間が忙しくてあまりじっくり話せてないのですが…藤吉さんと仮ナレーションを取っていた日が雷がすごく鳴っている日で、その雷の音を聞きながら、藤吉さんと仮のナレーションを取っていた日が印象的でした(笑)
あと、藤吉さんは「普段私は何も言われないんです。言われるとできないんです。レコーディングも特に言われない、ミュージックビデオも好きにやっていいと言われるんです」と言っていたのが印象的で、その方が周りも藤吉さんの魅力を引き出せると、分かってやっているのんだなと思いました。
■髙石あかり（杉原かさね役）
――杉原かさね役が髙石あかりさんだと最初に伺った時の感想は？
小林監督：これまでの髙石さんの作品を見ていても、エネルギッシュな、情熱的な感じの印象があったので、かさね役にぴったりだなと思いました。
――現場で感じた髙石さんの印象、魅力は？
小林監督：髙石さんが、藤吉さんに対して影響をすごく与えていたのではないかな。
髙石さんが部長というみんなを引っ張ってゆく役どころでもあったので、私から髙石さんへ「みんなを引っ張ってってほしい」というお願いをしていたので髙石さんが周りを巻き込んで動いてくれた。
撮影の合間でも藤吉さん、髙石さん、中井さんの3人だけで脚本を無視して自由にリハーサルをやってもらったんですけど、その時に、髙石さんが凄く大胆に動いてくれて、“演技ってここまでやっていいんだ！”という印象を藤吉さんに与えてくれたんじゃないかと思うので、髙石さんがいてくれて本
当に助かりました！
■久間田琳加（西園寺茉莉役）について
――久間田さんのキャスティングについて？
小林監督：元々、久間田さんは西園寺の役ではなく、他の役のオーディションで来ていたんですが、実際に久間田さんにお会いしてみるとすごく明るい子だったので、逆にちょっと西園寺みたいな落ち着いている役を演じてもらうのも面白いのではないかな、と思ってこの西園寺役をやってもらったらどうかと提案しました。結果、西園寺役で良かったです。
――現場で感じた久間田さんの印象、魅力は？
小林監督：（西園寺のような）お嬢様のようなおしとやかなキャラクターを本人もやったことないと言っていて、初めの方は苦戦していた。目線の配り方とか佇まいとか、喋り方とか「こういう風にしゃべってほしい」など色々一緒にやっていった。徐々に、久間田さんが、西園寺というキャラクターを独り歩きさせていった感じになりました。チャレンジ精神が旺盛なので、色々挑戦してもらい、あの、西園寺茉莉になりました。
■中井友望（恩田春菜役）
――中井さんのキャスティングについて？
小林監督：元々、中井さんも久間田さんと同じく、他の役のオーディションで来ていたんですが、中井さんは、ミステリアスな感じがして、ベビーフェイスだけど芯はしっかりしていて、面白いタイプの方だったので、春菜の役がいいと思い、春菜を演じていただいたのですが、結果、ぴったりでした。
――現場で感じた中井さんの魅力は？
小林監督：中井さん自身の魅力が、台本よりももっと映画の中に出ればいいなと思っていて、それが見事に醸し出していたと思う。中井さんが春菜を演じてくれたおかげで、（春菜の）縁の下の力持ち的な役どころも、最後のあの感じも凄く良かったなと思う。密かにみんなのことを一番大事に思っていたのが春菜という役どころだったんじゃないかな、と、映画を見直してそう思わせてくれたので、中井さんが春菜役で良かったなと思いました。
■綱啓永(松山秋役）
――綱さんの印象は？
小林監督：綱さんは、すごく天真爛漫で明るくて、綱さんがいると現場が明るくなるので、彼がいてくれて本当に良かった！綱さんは余計な説明をせずとも、感覚的に芝居を掴んでくれる、且つ、チャレンジ精神もおう盛な方なので「これやってみて」と言ったことを、「ああいいですね！やってみましょう！」と、軽いノリで演技にアプローチしてくれて本当に助かりました。個人的にすごく好きな役者さんです！
――現場で感じた綱さんの魅力は？
小林監督：綱さんは、松山の傷ついた後のやさぐれている芝居と、高校一年生の時のピュアな芝居の演じ分けがすごい良かった。結衣が松山の家に行った時は高校生に見えず大人っぽくに見えたが、回想シーンでは、見た目も高校生っぽく見えるように髪型も変えてギャップを付けたんですけど、見た目以外でも切ない感じにやってくれて、しっかり高校生に見えたし、恋の始まりみたいな、演じ分けのいいお芝居をしてくれたなと思う。
■ゆうたろう(田島役）
――ゆうたろうさんとの撮影エピソードはありますか？
小林監督：「田島役は、ゆうたろうさんでどうか？」と聞かれた時に、「あ！いいと思います！」と直感的に良いと思った。
（ゆうたろうくんは）あの役をどういう感じで来るのかなと思っていると、髪の毛をもじゃもじゃパーマにして現場来たり、シャツをインしてきたり…と、あえて自分でやってみたりして、役作りをしてきてくれたので、それでやってもらった。彼の中で変化つけたかった、彼の中でビジュアルを変えるというところでスイッチがあるんだと思います。役作りでも爪痕を残そうとしてくれるのが嬉しかったですね。ゆうたろうさんがいると映画が華やかになった気がしますね。
※記事内画像は（c）2024「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる！」製作委員会
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