俳優・生田斗真主演で中村倫也、西野七瀬、粟根まこと、りょう、古田新太ら共演の劇団☆新感線の最新作のいのうえ歌舞伎『バサラオ』東京公演が8月12日より明治座にて開幕した。
ヒノモトと呼ばれる国で南北朝を彷彿とさせる時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指す男、そんな男の参謀としてバディとなる謎多き男、そしてイキすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々のダークなトーンの物語。
生田は、おのれの美貌を武器に天下取りという野望を持つクールでワルイ男・ヒュウガ役。中村は幕府の密偵だったが、ヒュウガの参謀としてバディを組み共に天下取りを目論むも一筋縄ではいかない謎の男・カイリ役。生田・中村と対峙するゴノミカド役に古田。アクション満載のゴノミカドの守護役に西野。新感線には3度目の出演で男丈夫な姉御キャラ女大名役にりょうがキャスティングされている。
東京公演初日にあわせ9月7日には、新宿バルト9など全国約120を超える映画館、さらに台湾の映画館でもライブビューイング上映が決定したことも発表となった。
東京公演へ向けキャスト陣からそれぞれコメントが寄せられた。以下、コメント全文。
◯生田斗真コメント
念願の博多座の舞台に立つ事ができて幸せでした!博多座のお客様はとても熱量が高く、毎日エネルギーをいただいておりました。公
演中は、博多の美味しいものを沢山食べに行きました。1番食べたのは焼肉です。肉と米。最強です。それと倫也くんの楽屋が隣だったので、本番前は必ず立ち寄って、ストレッチをしながら、段取りの確認、時にはなんて事ない会話をしてリラックスしていました。肉と米と中村倫也がなければ博多座30公演は乗り切れなかったでしょう。
いよいよ東京公演です。チャンバラ、歌、踊り、裏切り、欲望。新感線的エンターテイメントが詰まった作品になりました。楽しんでいただけると思います。劇場でお待ちしております。
さらにライブビューイングが決まりました。同じ時間を沢山の皆様と共有できる、ライブビューイングは私も大好きで、とても楽しみにしています。そして今回は国内だけでなく台湾での上映も決定致しました。お近くの映画館からパワーを送ってください。100倍にして返します。
◯中村倫也コメント
温かい博多座のお客様とアツい夏を過ごし、次は東京・明治座。咲き誇る季節外れの桜の木の下、まだまだ熱狂の宴は続く!
ライブビューイングも決定とのことで、今回観に行けないよ!って方々も参加してもらえるんじゃないかと。是非スクリーン越しにバサラなヤツらの生き様を体感してもらえればと思います!
◯西野七瀬コメント
福岡公演は、緊張の開幕から、徐々に流れに慣れていきつつ、動きやセリフの僅かな温度が毎日違うので、今日のアキノはどんな感じ
になるかな?と自分自身も思いながら舞台に立っていました。お客さんのリアクションも日によって違ったりして、面白いです。期間中は皆さんと美味しいもの食べに行ったり、夏だからと怖い話をしてみたり、いい思い出ができました!
福岡での1か月を経て、東京でも楽しみながら舞台に立てたらと思っています。扇子をお持ちになるとより一体感を味わえると思います。
また、ライブビューイングではあんな表情にこんな表情、目線の動き、流れる汗、映像で観れる良さもぜひ楽しんでください。わたしも観たいです!!
◯粟根まことコメント
『バサラオ』は殺陣も歌もダンスも、とにかく全てが特盛りですので福岡公演では最初こそバタバタしておりましたが、盛り上がる博多座いっぱいのお客様に励まされてなんとか一ヶ月を無事に乗り切ることができました。
そういえば開幕の頃がちょうど博多祇園山笠と被っていまして、なんだか街中がソワソワゾワゾワと盛り上がっておりました。そんな空気に煽られて公演も熱を帯びていたように思います。
そして次は東京・明治座。劇団☆新感線にとって初めての明治座です。博多座も明治座も昔ながらの芝居小屋の空気を纏っていますので、策謀渦巻く闘いでありながら祝祭感のある《バサラの宴》が似合いますね。
更に明治座での公演中にはライブビューイングもございます。会場に来られない方でも、お近くの映画館で、大画面大音響でお楽しみ頂けます。しかもアップショットもありますから、その美貌で全ての人を虜にするヒュウガさまをドアップでお楽しみ頂けますよ。つまり既に劇場でご覧頂いた方でももっとお楽しみ頂けるというワケです。どうぞお楽しみに!
◯りょうコメント
リベンジでもあった博多座公演。博多座の皆さまとお客様がとても温かく盛り上げてくださり、感激でした!劇場の至る所に愛を感じて、そんな素敵な劇場で初日を迎えることが出来たこと、とても幸せです。全97公演、このまま全力で駆け抜けます。
次は東京です。博多座でいただいた沢山の愛と…さらにブラッシュアップした明治座公演を皆様にお届けしたいと思います。
ライブビューイングも決まりましたので、ライブビューイングでしかわからない表現も観ていただけたら嬉しいです。
舞台用のバッチリメイクだけど、そこは許してね。
◯古田新太コメント
福岡公演、焼き鳥・酢もつ、大変おいしゅうございました。そしてアンパンマンミュージアムに3回も行きました。楽屋はアンパンマンだらけになりました。
次の東京公演、明治座の近くにはアンパンマンミュージアムがありません。大丈夫かオイラ……。
ライブビューイングも決まったようです。ライビュだからっておとなしくする必要はありません。
扇子もってきておどりまくってくれ!!(※公式より:ご自身のお席で存分にお楽しみください。)
いのうえ歌舞伎『バサラオ』東京公演は8月12日から9月26日まで明治座にて、大阪公演は10月5日から同17日までフェスティバルホールにて上演予定!
■ものがたり
南北朝を思わせる混乱の時代。
「ヒノモト」に生まれ、裏切り御免の世を征(ゆ)く男が二人。
「俺が好きに生きるのを、誰にも邪魔はさせない」と、“バサラ”を嘯く眉目麗しい男・ヒュウガ(生田斗真)。
幕府の密偵を務め、聡明で弁の立つ謎多き男・カイリ(中村倫也)。
“狂い桜”の華の下、二人は出会い手を結び、流刑の身だった天子・ゴノミカド(古田新太)を担ぎ、幕府転覆を企てる。
その陰で蠢く思惑、謀りの連鎖――。
善人の皮を被った悪党どもが、道なき道を赤く染め、バサラの宴が今始まる。
時代の変わり目に現れた輩が導く先は、地獄か、それとも極楽か?
※記事内写真は撮影:田中亜紀