花澤香菜「可愛すぎて」ダメ出しや設定が1つなくなった裏話!「ゼーガペインSTA」舞台挨拶

花澤香菜「可愛すぎて」ダメ出しや設定が1つなくなった裏話!「ゼーガペインSTA」舞台挨拶1

(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 劇場アニメーション『ゼーガペインSTA』(監督:下田正美/配給:バンダイナムコフィルムワークス)公開記念舞台あいさつが8月17日に東京・新宿ピカデリーで開かれソゴル・キョウ役の浅沼晋太郎、カミナギ・リョーコ役の花澤香菜、ミサキ・シズノ役の川澄綾子、下田正美監督が登壇し、司会は廣岡祐次氏が務めた。

 2006年に放送されたオリジナルTVアニメ『ゼーガペイン』。永遠の夏に閉じ込められた人類、ループする世界、世界を改変しようと立ちはだかる敵ガルズオルム、光の鎧ゼーガペインを駆っての戦いなどSFロボットアニメ作品。2023年8月31日より『ゼーガペイン』の新プロジェクトとして『ゼーガペイン PROJECT REUNION』が進行しており、その一環で制作され、本作ではTVアニメ版のその後を描いたものとなっている。

 2010年から作品にかかわり、その後、現バンダイナムコフィルムワークスを退職した廣岡氏が司会を務めるというサプライズが起こるなか、当時のイベントなどを知る方々からは再会を喜ぶような笑い声もあがったり、廣岡氏が作品を観た感想の一端として『スクライド』を挙げて観客を爆笑させる和気あいあいななかで4人を呼び込む。

 そのイベント冒頭、応援し続けてくれているファンに3人が「ありがとうございます!」と声を合わせて感謝するなかイベントをスタート。

 浅沼は2016年に公開された劇場アニメーション『ゼーガペインADP』のイベントでの自身のコメントを回顧しながら「2016年のときも言ったと思いますけど、そのときは10年経って初めての大規模なイベントをさせて頂いて(キョウの口癖の1つ)『ありえねぇ』と言ったんですけど、そこから8年経ってみなさんの前に立って新作をお見せすることができて、本当に『ありえねぇ』という気持ちです」と心境を。

 花澤は「TVシリーズの当時、子役の事務所に所属していて、FAXで原稿が送られてきたんです」というと、浅沼が「いまの子たちFAX知らないだろ!」「すごいSFの話を見た後にFAXって」とシリーズの時間の長さを窺わせるようなコメントが。そこで川澄が「18年前でもFAXではなかったんじゃ」と、放り込んで3人で時代を感じさせるトークを繰り広げるなか、花澤は「FAXでキャラデザインが送られてきて」と言いつつ、ピースをしながらコメントしてFAXで少しずつ画が送られてくる感じを再現。

 川澄は「ADPだけでも幸せなことだなと思っていて、過去の話でいろいろな秘密があって、さらに時間が経ってSTAとして新しいゼーガをお見せすることができると思わなかたので、何度も何度もこうして立たせて頂けることは感慨深いですよね」と、噛みしめるように語った。

 18年という年月に、浅沼が「香菜ちゃんが(『北斗の拳』の)ラオウより年上になってるって衝撃で」と話したり、当時17歳だったという川澄へ「いや、香菜ちゃん可愛かったね。いまも可愛いけど違った可愛さがあったよね」と、きのうのことのようにトークを繰り広げた。

 アフレコの話題へ。最大8人がブースに入って録ったそうだが、本作より参加した方へアドバイスなどはした?という質問が飛ぶと、浅沼が「ないです」と意外な返答。なぜそうだったのかへ、「18年前の自分達を追いかけないと行けなかったんです」と、自分のことで手いっぱいだったからだそう。「昨今のマーベルのマルチバースの作品みたいで、自分の中でのフェーダーを探しながらでした」と、手探りしながらだったという。

 花澤は浅沼と川澄が2006年当時のままの演技をしてくれたおかげで「やりやすかった」そう。しかし、アフレコ中に「ディレクターさんから、『かわいすぎる』『格好良すぎる』でダメ出しをされたんです、『もっと無心で叫んで』と言われて、『無心で叫ぶとは!?』って思いました」と、声優としてベテランの域に達したということで、当時の新人のときのしゃべり方に寄せることに苦心したとも。それでも、浅沼としては、「下手にやるのとはまた違うんです」とのことで、自身としては、「昔は普通に声が裏返っているんです。当時は監督から声が裏返っているキョウだよと言われて、それがいまは意識しないとできなくなっていて」とフォローを入れる。

 これに、花澤もうなずきながら当時は「キョウちゃんと言ってたつもりだったんですけど、“キョウつぁん”(聴いたまま)ってなってしまってて」というの“キョウつぁん”が再現できないと苦笑い。しかし、川澄が「あれ『キョウちゃん』って言ってたんだ!?」と心底驚いた様子を見せると、花澤は「それ(当時)言ってくださいよ~」と、笑いながら川澄にくっつく一幕も。すると下田監督が「リョーコが花澤さんになった瞬間にリョーコのマシンガントークをするという設定をやめました」と、裏話まで飛び出していた。

 『ゼーガペイン STA』は公開中!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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