吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』ロンドンとバンクーバー映画祭出品

吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』ロンドンとバンクーバー映画祭出品1

 俳優・吉沢亮主演で9月20日より公開予定の映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(監督:呉美保/配給:GAGA)。本作がロンドン映画祭コンペティション部門、バンクーバー国際映画祭パノラマ部門正式出品されることが8月31日にアナウンスされるとともに新場面写真も12枚公開された。

 作家・エッセイストの五十嵐大氏の自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』が原作。脚本は『ゴールド・ボーイ』、『正欲』などを手掛ける港岳彦氏が担当している。耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大(吉沢)の心の軌跡を描いている。

 出品されるロンドン映画祭は68回目の開催で10月9日から10月20日(現地時間)。英国映画協会が主催するイングランド最大の映画祭で、昨年は、濱口竜介監督の『悪は存在しない』がコンペティション部門で最優秀作品賞を受賞。そのほか、『君たちはどう生きるか』(宮崎駿監督)、 『怪物』(是枝裕和監督)、『パーフェクト・デイズ』(ヴィム・ヴェンダース監督)と話題作が上映されている。

 一方、バンクーバー国際映画祭は43回目で9月26日から10月7日まで開催。本作の上映は、北米プレミアとなる。昨年は『怪物』(是枝裕和監督)、『君たちはどう生きるか』(宮崎駿監督)、『悪は存在しない』(濱口竜介監督)、『アンダーカレント』 (今泉力哉監督)、 『バカ塗りの娘』(鶴岡慧子監督)が上映となった。

 このことに呉監督から「上海国際映画祭に続いて、ロンドン映画祭コンペティション、さらにはバンクーバー国際映画祭への出品だなんて、これ以上の吉報があるでしょうか。世界に羽ばたく我が子を送り出すような緊張と期待で、いつもカサカサの手のひらが珍しく汗ばんでいます。日本での公開もあと少し、いよいよですよ!はじまりますよ!」とコメントを寄せている。

 一方、公開された場面写真はまだ幼い主人公・大(4歳の大役:畠山桃吏)が母・明子(忍足亜希子)や父・陽介(今井彰人)と過ごす場面や、母に黙っていた小学校での授業参観(小学三年生の大役:加藤庵次)、そして何かと反抗してしまう中学生の三者面談、自分の未来に悩む大(吉沢亮)の姿など、複雑な心のうちが感じ取れる場面写真の数々だ。劇中、吉沢亮は中学生時代から成人していく主人公の五十嵐大を演じきり、自らの境遇の中で変化する母への思いを繊細に表現。また大の祖父(でんでん)、祖母(烏丸せつこ)、大が就職した編集プロダクション社長・河合(ユースケ・サンタマリア)ら大を取り巻く個性的な面々も窺える。

 ※記事内写真は(c)五十嵐大/幻冬舎 (c)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

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