LUNA SEAヤマハ『ライブの真空パック』とアンバサダー契約!「鹿鳴館」公演新技術再現

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(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 ロックバンド『LUNA SEA』のギター&バイオリン&コーラス担当のSUGIZO、ベース&コーラス担当のJが9月5日に東京・銀座のヤマハホールで『ライブの真空パック』アンバサダー就任発表会に登場した。

 ヤマハでは、ライブやコンサートの体験を無形の音楽・文化資産として保存することを目指し、2017年より『ライブの真空パック』をコンセプトに、音響、映像、照明や舞台演出などを忠実に再現する技術研究・開発を進めている。このたび『LUNA SEA』が『ライブの真空パック』の取り組みにおけるアンバサダー契約を2024年9月5日から2026年3月31日まで締結することとなった。

 会場では同社の柘植秀幸氏からこのたびの新技術『Real Sound Viewing』について説明。この技術によってアーティストのパフォーマスをデジタル化して正確に記録し、楽器の生音による演奏を忠実に再現することを目的としている。同時にスクリーンやモニターに演奏するアーティストの姿を映し出すことで、あたかもアーティスト本人がそこで演奏しているかのような臨場感あふれるバーチャルライブを実現するとしている。

 また、柘植氏によるとこのアンバサダー契約には縁のつながりの末という。というのも、本日司会を務めた武村貴世子氏が『ライブの真空パック』の初期の発表の際に司会を務め、このコンセプトに共感。武村氏は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)での活動をしており、SUGIZOも同活動をしていることから知り合いに。そこで『ライブの真空パック』のことを武村氏が伝えたところSUGIZOが興味を持ったことから、ヤマハの活動を紹介。SUGIZOが『ライブの真空パック』の技術を深く知っていくにあたり、『LUNA SEA』の活動にも活かすことができるのではないかと思い至って、『LUNA SEA』側に呼びかけ。そして、今日のアンバサダー契約にという流れがあるそうだ。柘植氏は今回の起用へ『LUNA SEA』を「無形の文化遺産として残していけるよう取り組んでまいります」といい、この活動を広げて「日本・世界中のライブの体験を無形文化遺産として残し、多くの方に体験して頂ければと思います」と意気込んでいた。

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 アンバサダー就任にSUGIZOは、「夢の塊じゃないですか?僕らのライブや息遣いが100年後、500年後に残るというのはロマンを感じています。それは、ジミ・ヘン(ジミー・ヘンドリックス)やジョン・レノンのライブにいま参加できるというのと一緒で、僕らの音楽を残しておきたいということがかなっている。ミュージシャンとしてのロマンです」と、その意義を。

 Jは「ミュージシャンの魂が未来に残っていくことになると思っています。僕らが存在しなくなっても、魂が残っている凄さという」と、興奮したそうだ。

 『ライブの真空パック』技術を使用し、2023年に32年ぶりに目黒鹿鳴館で、150人限定で開催されたライブ『LUNA SEA Back in 鹿鳴館』を2人ともが体験。そのクオリティーについて、SUGIZOは「演奏家がそこに存在してるんじゃないかってくらい。これからさらに進化していいくであろうという期待しかしてないです」といい、Jは「僕が演奏した音と違っていたら嫌だなって不安があったんですけど、僕が聴いたタッチと音色が蘇っているのを聴いて、これは音楽にとってとんでもないことではないかと感じたんです!僕らは演奏している側として、僕たちがライブをやっている姿は観れないんですけど、でも観てきたんです(笑)」「生で楽器を鳴らしてて、実は透明人間がいるんじゃないかってくらい(笑)」と、興奮気味に太鼓判を押した。

 ちなみにSUGIZOがプロトタイプ版を体験したときに、サウンド面のチューニングで開発チームに伝えた部分へ、柘植氏から「ピックのギターに当たる時の“ギャリ”っという音が維持できていないとおっしゃって。その音は高い帯域で、周波数部分を改善して」という部分を直したそうで、その改良が加えられた音を聴いたSUGIZOは、「弾いた本人と数字上ではほぼ100%再現されていると思います」と、納得の出来だったそう。さらに、SUGIZOは記者からの質問に思わず言ってはいけない部分まで触れそうになり「まだ開発途中なんですよね?」と確認しつつ、「1つだけ言えるのがドラムがすごい」と、アピールしていた。

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感想を問われ思わず照れ笑いを浮かべる2人

 なお、自分たちの演奏を観た感想としては、Jは「照れますよ(笑)!僕自身が幼馴染のメンバーをまじまじと観ていて。この瞬間ってなんだろうって(笑)。でも、冷静に観るとまだまだだなって部分と、俺たちイケるな!って部分とを感じました」といい、SUGIZOは「僕はどっちかと言うと恥ずかしいです。でも、感動はします。それと、実は照明・レーザーも同時に再現できて、あの映像あのレーザーが体験できるので、まだ観ていないほかのメンバーも感動すると思いますよ」とのことだった。

 今後、アンバサダー活動として、ヤマハの新技術のトライアルの実施への協力。LUNA SEAライブでの新技術の導入およびライブデータの記録、資産化。『Real Sound Viewing』および『Distance Viewing』によるライブの再現コンサート企画を検討している。

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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礼儀正しく頭を下げるJ

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続けてSUGIZOも礼儀正しく頭を下げる

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