『沼津地元愛まつり2024』Day1夜公演が9月14日に静岡・キラメッセぬまづで開催されスクールアイドルグループ『Aqours』の津島善子役・小林愛香、国木田花丸役・高槻かなこ、小原鞠莉役・鈴木愛奈がトークや歌唱で集まったファンと一緒に楽しむ熱狂の一夜となった。
スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ！』の新シリーズとして2015年2月に『電撃G’sマガジン』誌上でプロジェクトが発表され活動しているスクールアイドルグループ『Aqours』（アクア）。静岡・沼津市の海辺の町・内浦を舞台としたオールメディアプロジェクト『ラブライブ！サンシャイン!!』としてスタートを切り、2度のTVアニメ化と劇場作品化され、18年末には紅白歌合戦への出場、22年6月には東京ドーム公演を開催。活動9周年を迎えた今年6月30日には公式Youtubeにて『ラブライブ！サンシャイン!! Aqours 9周年プロジェクト発表会』を生配信し、そこで開催時期は未定だが『ラブライブ！サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ～永久 stage～』にてAqours9人最後のワンマンライブ“フィナーレライブ”を開催することを発表している。そんな『Aqours』にとっての“聖地”沼津でのキャスト登場イベントとなっている。
開演直後に始まった影ナレーションでは善子、花丸、鞠莉が一通り注意事項を読み上げた直後、津島善子が自ら名乗っている“堕天使ヨハネ”による“人類リトルデーモン化計画”が場内を侵食しだす展開に。リトルデーモンとなった花丸、鞠莉も“堕天使ヨハネの尖兵”として「くーっくっくっくっ」と、“堕天使ヨハネ”と同じ高笑いを披露。さらには、「リトルデーモンは怪しい笑いから始まる」ということで、観客たちにもするように呼びかけ、観客たちも「くーっくっくっくっ」とレスポンスして一体となる様子が。ときおり、花丸は現実に戻ったように冷静に突っ込んでいたが、善子は水戸黄門が印籠を出す前フリのような「まるさん、鞠莉さん」というイントネーションをつけた言い方をして、ステージを盛り上げていた。
トークパートでは昼の部と同じく3つのコーナーを開催。1つ目は『きょうの沼津』と題して、沼津の最新情報を4択クイズ形式で答えていくというもの。将棋の藤井聡太棋士が沼津で対局した際に頼んだメニューや、アスルクラロ沼津のサポーターの習慣を観客たちのレスポンスを見ながら協力して正解を導き出していく様子が。
2つ目は、Aqours9周年特別記念という『Dancing aaction Yeah!!!!』というコーナー。こちらは3人のうち2人の出題者にお題を見せ、それをダンスで表現し、残りの1人がそのジェスチャーは何なのかを当てるというゲームで、ダンスができるのは会場に流れるBGM1小節につき1回のみというルールで行う。
最初の出題者は小林と高槻。始まる前からノリノリでダンスしており気合も十分。本番のダンスも2人が分かりやすい振り付けを見せ、鈴木はしっかり正解を出す。2問目は小林と鈴木がコミカルな動きを披露し、高槻は2案用意していたが、観客たちのリアクションにより急きょ増えた3案目で正解する助け合いで正解に。3問目の回答は小林が担当となったが、鈴木と高槻が特徴のある動きで、正解に気づいた小林もダンスに加わって楽しげなに舞い踊っていた。4問目はAqoursの楽曲からとなっており、ダンスする小林と高槻とともに回答者の鈴木も笑顔になって楽しんでいた。
3つ目は、事前に寄せられたメッセージに答えていく『投書箱』コーナー。この日が誕生日という方をお祝いしたりするなか、デビュー当時のあいさつを3人にしてほしいというリクエストが。これには、3人の間に動揺が走ったが、3人ともフレッシュさあふれるようなあいさつを繰り広げ観客たちからたびたび歓声があがる結果に。ただし、高槻は声援に気分が高揚するあまり、途中から9年目のベテランのような空気をまとって、高槻も苦笑いする一幕があった。
後半のライブステージは、4曲目の『JIMO-AI Dash!』までは昼公演と同じ楽曲構成。2022年4月にリリースした『なんどだって約束！』の白衣装であわせていたが、高槻は「私はこの衣装大好きで3人であわせられてよかったなって」とお気に入りという。さらに、「みんなでこうしてほしいと言って作ってもらったよね」と、キャスト陣の声が反映されているものになっているとも。ちなみにこの衣装を3人が選んだ理由は「カワイイから！」と声を揃えつつ、鈴木は「こんなに可愛いのに1回しか着れてなかったから」という気持ちもあり決めたのだそうだ。
5曲目は昼公演と一緒で3つの候補曲から観客投票により決定するというもので、『KOKORO Magic“AtoZ”Digital Rock Ver.』、『未体験HORIZON Punk Rock Ver.』、『君のこころは輝いてるかい？ Hard Rock Ver.』の3曲。観客の声援の大きさで決定となったのは『君のこころは輝いてるかい？ Hard Rock Ver.』。“Hard Rock Ver.”だけあり、ポップさを残しながらロックアレンジ演奏となっており、パワフルな歌唱が楽しめるものとなっていた。
そして『Hop? Stop? Nonstop!』を披露した3人は「ありがとう！」と声援に感謝し、そのまま袖に行き、会場にはアンコールの「Aqours！」の声が響く。これに応えて、再び登場した3人は、“まだやってない曲”『KOKORO Magic“AtoZ”Digital Rock Ver.』をマイクヘッドを持って歌唱を始め、力強い歌声と黄色と真紅の照明に包まれながらロック空間で観客たちと一緒に熱を込めたステージを繰り広げた。歌唱後には「これ毎回やってもいい」と3人でうなずきあうほど、お気に入りの曲だったことを窺わせていた。
そして1人ずつ締めのスピーチへ。鈴木は「私たちもすごい楽しかったです！」と完全燃焼といった様子で笑みを見せると、高槻は「いまのアンコールですべてを出し切ろうと思ってやったら、本当に出し切っちゃいました（笑）。Day2、Day3にプレッシャーになっちゃうかも」と、自信の公演になったよう。小林は「沼津で『Aqours』として、みんなと地元愛まつりを過ごせて本当にありがとうございました」と、喜びを口にしていた。
■セットリスト
M1：また君に会うんだ／小原鞠莉（CV.鈴木愛奈）
M2：TSUBOMI SEASON／国木田花丸（CV.高槻かなこ）
M3：MABOROSHI wing／津島善子（CV.小林愛香）
M4：JIMO-AI Dash!／津島善子（CV.小林愛香）、国木田花丸（CV.高槻かなこ）、小原鞠莉（CV.鈴木愛奈）
MC
M5；君のこころは輝いてるかい？ Hard Rock Ver.／津島善子（CV.小林愛香）、国木田花丸（CV.高槻かなこ）、小原鞠莉（CV.鈴木愛奈）
M6：Hop? Stop? Nonstop!／津島善子（CV.小林愛香）、国木田花丸（CV.高槻かなこ）、小原鞠莉（CV.鈴木愛奈）
EN：KOKORO Magic“AtoZ”Digital Rock Ver.／津島善子（CV.小林愛香）、国木田花丸（CV.高槻かなこ）、小原鞠莉（CV.鈴木愛奈）
※写真は後日追加予定
文：水華舞
（撮影はオフィシャル提供のみ）
(C) 2017 プロジェクトラブライブ！サンシャイン!!
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