『沼津地元愛まつり2024』Day3昼公演が9月16日に静岡・キラメッセぬまづで開催されスクールアイドルグループ『Aqours』の高海千歌役の伊波杏樹、黒澤ダイヤ役の小宮有紗がトークや歌でファンと一緒に楽しんだ。
スクールアイドルプロジェクト『ラブライブ!』の新シリーズとして2015年2月に『電撃G’sマガジン』誌上でプロジェクトが発表され活動しているスクールアイドルグループ『Aqours』(アクア)。静岡・沼津市の海辺の町・内浦を舞台としたオールメディアプロジェクト『ラブライブ!サンシャイン!!』としてスタートを切り、2度のTVアニメ化と劇場作品化され、18年末には紅白歌合戦への出場、22年6月には東京ドーム公演を開催。活動9周年を迎えた今年6月30日には公式Youtubeにて『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 9周年プロジェクト発表会』を生配信し、そこで開催時期は未定だが『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours Finale LoveLive! ~永久 stage~』にてAqours9人最後のワンマン“フィナーレライブ”を開催することを発表している。そんな『Aqours』にとっての“聖地”沼津でのキャスト登場イベントとなっている。なお、出演予定だった渡辺曜役の斉藤朱夏は、急性胃腸炎のため出演の見合わせが発表されている。
開演時間となると『Aqours』メンバーの千歌、ダイヤとして注意事項を読み上げる。その後に、ダイヤが観客たちに声出しを求めたが、その声の大きさに対して、前日の夜公演でダイヤの決め台詞「ぶっぶーですわ!」を真似していた妹の黒澤ルビィ(CV.降幡愛)に張り合い、長く大きく「ぶっぶーですわ!!!」と発して姉としての威厳(?)を見せつけて笑いを誘う。
(Day2レポート記事:「沼津地元愛まつり2024」Day2夜ソロ曲の振り付け降幡愛、逢田梨香子、諏訪ななか解説)
そして伊波と小宮が登場。これまでの2日の盛り上がりへ、小宮が「負けてらんないよね!」と対抗心を燃やして、観客たちをあおる。さらに、配信で観ているであろう斉藤へ声を届けるため、観客たちもペンライトを斉藤のイメージカラーの青にして名前をコール。すると、その数分後、斉藤も公式Xを通じて「みてるよっ 大きい声でびっくりしてるよっ」と反応する様子が。会場でも、小宮が斉藤の口調をまねるように「みてるよっ」と言って“1人2役”を果たして盛り上がった。
トークパートでは3つのコーナーを開催。1つ目はDay1から行われている『きょうの沼津』と題して、沼津の最新情報を4択クイズ形式で答えていくというもの。サッカーチーム『アスルクラロ沼津』のマスコット・アスルくんのプロフィールからのクイズをはじめ、沼津にある店舗の話題、Aqoursの画集の見開きページの左側にいるのは誰かという問題では、たまたま画集を持っていた観客が答えを見せるという協力シーンが。そんななか、キャスト初の実写PVとなった『DREAMY COLOR』で小宮のシーンが「風が強かったのでスローモーションになった」という箇所があるという、裏話がポンと飛び出すこともあった。
2つ目のコーナーは『Aqours』9周年特別気企画『僕らの揃えてきた答えは…』という、質問に対して答えが同じになればポイントを獲得できるゲーム。ヨガでしているポーズや、ギャルに流行っていること?と答えが多そうな質問が連発したが2人でうまくヒントを出し合い見事正解。
同コーナー後半には、『小宮有紗は伊波杏樹の「ここが好き!」』を当てるというパーソナルに迫った問題も。ここでは、伊波から過去に受けた取材で話していたというヒントを小宮に伝え、見事“声”が好きという正解にたどり着く。小宮としては、楽曲『MIRACLE WAVE』の伊波のソロパートを聴いた時に「センター力を感じて。千歌ちゃんの声もそうだけど、杏ちゃん(伊波)の声って吸い寄せられる吸着力がある魅力があって、主役の声って気がする」と、評していた。
続けて、先ほどとは逆に『伊波杏樹は小宮有紗の「ここが好き!」』を当てへ。伊波から、小宮の外見はすでに当たり前のことなので内面と伝えていたが、小宮が出した回答は「性格」と、解釈の幅が広く正解を絶対に外さないという気持ちも垣間見えるもので会場を沸かせる。伊波としては「素直なところ」といい、「これってできる人少ないから、まっすぐ素直に生きているのは素晴らしいこと」と、たたえていた。
3つ目の事前に集められた質問に答える『投書箱』コーナーでは、ここ半年以内で新規にファンになった方がいることに感激しながら、『Aqours』9周年を振り返る流れに。伊波は「9年やってきて最初はこんなふうになるなんて思ってなくて」というと、小宮も「誰も思ってなかったし『Aqours』を沼津のみなさんが根強く受け入れてくださっていることが、すごくありがたいよね」と大きくうなずく。
これに伊波も「街の方が応援してくださったり、声をかけてくださったり、これからもずっと続いてほしいなと思いますね」と、しみじみ話せば、小宮は「(『ラブライブ!サンシャイン!!』は)いつも好きになってもいいという環境を9年前から運営してくれている(スタッフ)みんなもそうだし、沼津の受け入れてくれるスタンスの方がいるから、イベントをするたびに『初めてだよ!』って人がいる。そういうのがつながるように頑張っていきたいなって思って」と、いまの心境を話していた。
後半のライブパートは、伊波によるピアノ伴奏から始まるスローバラード『ナミオトリフレイン』から。ステージには学生カバンやベッドがある千歌の部屋のようなセットが立てられ、制服姿の伊波がベッドに寝そべって歌唱する様子も。曲中にはベッドから立ち上がって、歌いながらハンガーラックにかかっている衣装に愛おしそうに触れたりと、ストーリー性の高いステージで魅せる。続けての小宮も制服衣装で、明るい曲調の『Pure heart Pure wish』を歌唱しMCへ。
伊波は『ナミオトリフレイン』へ「やりたいことを詰め込んだら、ベッドが出てきたり衣装が出てきたりして」とスタッフが大きく盛り上げてくれたことに感謝し、小宮は歌唱中の伊波の表情が「素敵だった」とも。一方、小宮は『Pure heart Pure wish』へアニメ本編でダイヤのスクールアイドルへの憧れなど「そんな一面をお届けできるかなって。こういう曲があったら嬉しいなって」という気持ちを込めていたそうだ。
これまでの2日間の公演でもあった、観客たちが2人に歌ってほしい楽曲をチョイスするコーナーも開催。『Jump up HIGH!!』、『Landing action Yeah!!』の2曲から対応したペンライトの色が多い方が選ばれるものとなったが、パッと見は同数と思えるほど甲乙つけがたい状況に。その光景へ伊波は『WATER BLUE NEW WORLD』のようだとたとえていた。結果は、『Landing action Yeah!!』となり、『JIMO-AI Dash!』、『ユメ+ミライ=無限大』の間で3曲連続で披露となった。
ラストソングは、TVアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』ED曲『ユメ語るよりユメ歌おう』。EDアニメーションと同じく、2人はポンポンを両手に持ったが、片方の手には自身のイメージカラー、もう片方の手には斉藤のイメージカラーを持ってのものと、曜と斉藤の存在を感じるステージで、魅せ歌唱を終える。締めのあいさつでも、伊波が「しゅかー(斉藤の愛称)、曜ちゃん!」と、声を出しながら手を振ってステージを終えていた。
■セットリスト
M1:ナミオトリフレイン/高海千歌(CV.伊波杏樹)
M2:Pure heart Pure wish/黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)
MC
M3:JIMO-AI Dash!/高海千歌(CV.伊波杏樹)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)
M4:Landing action yeah!! /高海千歌(CV.伊波杏樹)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)
M5:ユメ+ミライ=無限大/高海千歌(CV.伊波杏樹)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)
MC
M6:ユメ語るよりユメ歌おう (Cute Rock Ver.) /高海千歌(CV.伊波杏樹)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)
文:水華舞
(撮影はオフィシャル提供のみ)
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