DIR EN GREY・京“やりたい放題劇場”!「残響の血脈」舞台挨拶で観客沸く

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京はイーゼルの後ろに隠れてはいたものの司会からの手を振っての声にはちゃんと応じる絶妙なバランス感覚を見せる(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 ロックバンド『DIR EN GREY』のボーカル担当の京、ギター担当の薫、ギター担当のDie、ベース担当のToshiya、ドラムス担当のShinyaが9月22日に東京・新宿ピカデリーでライブフィルム『DIR EN GREY LIVE FILM 残響の血脈~mode of Withering to death.~』(監督:濱﨑幸一郎/配給:ライブ・ビューイング・ジャパン)公開記念舞台あいさつを濱﨑監督とともに開いた。

 『DIR EN GREY』が今年3月に4年ぶりにヨーロッパツアーを開催。ポーランド、フラ
ンス、イギリス、ドイツの4ヶ国・全9公演行われたが、本作では3月30日と3月31日に開催された最終地であるドイツ・ベルリンでの公演を収めたものとなる。ライブシーンのみならず、舞台裏やメンバーのインタビュー等も盛り込んでおり、2日間異なる内容で行われたライブの構成を踏襲し、3月30日公演を『~mode of Withering to death.~』、3月31日公演を『~mode of UROBOROS~』として2部作で劇場公開となる。

 まずは濵﨑監督へ話が振られる。本作は濵﨑監督発案でツアーが始まる前に話が来たといい昨年10月に企画が持ち上がったといい「もともとドキュメンタリーを撮影しようというふわっとした企画があって、意図をもって撮影したいなと思って。近年の『DIR EN GREY』の映像を撮らせて頂いていますが、ワクワクするようなムーブメント感が見えていたので、映像作品をみなさんに楽しんで頂けたらと思って。よりコンサートに近い空間を作って、リアルな映像作品をと思って映画化と思いました。あとは、僕が『DIR EN GREY』をスクリーンで観たかったってことで」と、制作意図を。

 そんな、真面目に話す濵﨑監督を尻目に、京の“やりたい放題劇場”が幕を開けることに。コーヒーのような飲料を持って登壇した京は、まず、自分の立ち位置の印となるいわゆる“バミリ”のシールを引っぺがして投げたかと思うと、拾い直して隣にいたShinyaのブーツにピトッとつける様子が。その後も、そのシールの付ける位置を試行錯誤(?)する京。それだけにとどまらず、着ていた上着のポケットからおもむろにパックに入ったみたらし団子を取り出しパクパクと食べだす。このときShinyaに“いる?”というジェスチャーをしたかと思えば、Shinyaは遠慮。その後も京は気を使ってかShinyaにペットボトルの水が“いる?”と何度かジェスチャーで尋ねていたが、その終盤にはShinyaも熱意に負け、ペットボトルを受け取ってゴクリと飲むシーンも。ついには、“風”が苦手というShinyaに帽子を脱いであおいであげることもあり楽しげ。そして記念撮影の際には、イーゼルの後ろに隠れて進行と、舞台あいさつをエンジョイしていたようで、濵﨑監督もたびたびその様子が目に入って爆笑をこらえて、何を言おうとしていたのか忘れさせてしまうこともあった。

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みたらし団子“いる?”

 そんな京だったが本作のタイトルの『残響の血脈』について感じていることを、「僕がタイトル考えたと思ってたんすよ。僕が知らぬ間に考えていたかなって思ってて。僕考えそうじゃないですか?てっきり、知らぬ間に考えていたんだって」と話していたが、濵﨑監督によると「昔から今までいままで鳴り響いて、みなさんが聴き続けてくれている、作品とみなさんの関係性を、命を感じているものということで、血脈としました。みなさんと楽曲の関係性をと思って」という気持ちを込めているそうだ。

 撮影エピソードとしては、Toshiyaが「なぜか俺の撮影のときだけ雨が降っていて、ほかのメンバーのときは晴れていくので(自分が)雨男だったのかなって感じました」と思い出が語られたかと思えば、京は「焼き鳥がクソまずかった」と、合わない食事があった様子も窺わせていた。

 最後に1人1人からコメントが。薫は見どころとして、「ミックスをするときに、ちゃんと5.1chだったりをやったんです。会場でマイクをオーディエンス側に後ろに立てたりしてとやりたかったんですけど、会場的にできなくて。オーディエンス側は簡易的なもので、そのぶん、ステージからのやつはしっかり作り込んでいるので良い音になったと思います」とアピール。

 Dieは「7月末に試写会に行って観たんです。音の迫力がすごくて、見入っていたら音が気持ちよくなってふっと眠くなることがあったんです。真剣になればなるほど眠たくなるので、寝ないように気をつけてもらえたら(笑)」とのこと。薫は、「『UROBOROS』はメンバーの誕生日だったので、入っているかもしれません。観てもらえれば」と期待を煽るようなコメントもしていた。

 Shinyaは、「ライブの迫力や、メンバーの痺れるようなセリフだったりを楽しんでもらえれば」というと、なお、京は顔の前に×を出して締めのコメントはなしと、らしさ全開だった。

 濵﨑監督からは「『DIR EN GREY』の魅力はコントラストだと思うんです。すごく人間味あふれる人柄なんで。その人間味あふれる言葉と、人間離れしたライブのコントラストがこの作品に出ていると思います」と、メッセージを寄せていた。

 『DIR EN GREY LIVE FILM 残響の血脈~mode of Withering to death.~』は公開中で、『DIR EN GREY LIVE FILM 残響の血脈~mode of UROBOROS~』は10月4日より公開予定!

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