人気コンテンツ『Fate』シリーズの『Fate/Zero』がミュージカル化され2025年1月から2月にかけて東京と大阪で上演を予定していることが10月1日に発表となった。
2004年にシリーズの原点となるPCゲーム『Fate/stay night』が発売されて以来、数多くの派生作品や多岐にわたるメディアミックスが展開されている『Fate』シリーズ。『Fate/Zero』は『Fate/stay night』の前日譚として、虚淵玄氏が2006年に上梓したスピンアウト小説作品。2011年から2012年にはTVアニメ化され人気を博している。
あらゆる奇跡を叶える万能の願望機『聖杯』の力を追い求め、聖杯に選ばれし証を宿した七人の魔術師(マスター)が七人の英霊(サーヴァント)を召喚し、最後の一人になるまで戦いが繰り広げられる聖杯戦争を描いている。「Fate/Zero」では「第四次聖杯戦争」となる戦いが描かれている。
ミュージカル『Fate/Zero』の脚本監修は虚淵氏が務めており、脚本家・西森英行氏が脚本・演出・作詞を手掛ける。今回の発表にあわせ虚淵氏、西森氏からコメントが寄せられた。以下全文。
●原作・脚本監修:虚淵玄(ニトロプラス)
ずっと以前、まだ今とは違う形の野心と情熱に駆り立てられていた頃の作品を、こうして再び観客の皆様の元へとお届けできるというのは大変に嬉しい出来事で、まるで私自身までもが若返ったかのような気分にさせてもらえます。
Fate/Zeroは私にとって大きな節目となった小説で、今日に到る虚淵玄はこの作品あってこそ、と言っても過言ではありません。それがこの令和の時代に新しい形で生まれ変わるという期待感に、胸が高鳴っております。
●脚本・演出・作詞:西森英行
『Fate/Zero』は、伝説の作品。
数百年後の後世にも、古典として語り継がれるであろう傑作である。
鬼才として名高い虚淵玄さんの筆致は深淵なる「文学」。
描かれているのは、シェイクスピアや近松門左衛門にも比肩する鮮烈な人間群像劇だ。
『Fate/Zero』をミュージカルに。
「正義とは何か」「王とは何か」「神の沈黙」「世界の救済」――。
切嗣やセイバー、聖杯戦争を生きる登場人物たちが紡ぐテーマは旋律となり歌となり、重奏的に、私たちの生きる「世界の有り様」を映し出すだろう。
伝説と言われる作品を描くのであれば、伝説の舞台として応えなければならない。
才能に溢れたキャスト陣。見識豊かなスタッフ陣。
目指すのは、ジャンルの境界を超える創造的なミュージカル。
持ちうる全ての力をかけて、今、この作品に挑もうと思う。
以上
なおほかのクリエイター、キャスト情報、公演期間の詳細は後日公開を予定しているという。その一方でティザービジュアルも公開されている。
■公式サイト stage-fatezero.com
■公式 X @Stage_FateZero
※記事内画像は
(c)Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC
(c)ミュージカル「Fate/Zero」製作委員会