TVアニメ『星降る王国のニナ』先行上映会昼の部が9月29日に都内のユナイテッド・シネマ豊洲で開催されニナ役・田中美海、アズール役・梅原裕一郎、セト役・内山昂輝、ムフルム役・東山奈央が登壇し、司会はダイタス役・冨沢竜也が務めた。
王女アリシャが事故で亡くなったばかりのフォルトナ国が舞台。孤児として暮らしていたニナはアリシャと同じ色の瞳を持っていたがために、第二王子アズールに見出され、身代わりの王女として生きることに。彼女の使命は、三月のあと大国ガルガダの第一王子セトに偽りの花嫁として嫁ぐこと。果たして、ニナの運命は――。イベントは2部制で開催された。
以下、昼の部公式レポート部分。
いよいよ放送が近づき、先行上映会が開催できたことについて、「皆さんに早く見ていただきたいという気持ちでいっぱいだったので、今日この日を待ちに待っていました」と、田中さん。梅原さんも「素晴らしい世界を堪能していただけたことを嬉しく思います。ぜひともお友達に勧めていただきたいです」と続ける。残念ながら上映話数にセトは登場しなかったが、内山さんは「第四夜で衝撃の登場をするので、ご期待いただければなと思います」と、期待を煽った。
東山さんはムフルム役だけではなく、EDテーマ「星の伝言」も担当。先行上映会はオープニング、エンディングのない特別仕様だったが、PV第1弾でその一部を聴くことができる。「みんなでアフレコをすることができて、美海ちゃんの後ろ姿、アフレコ現場の熱気、気迫を受け取っていたからこそ、歌にしたためられたことがたくさんありました」と、楽曲制作の裏側を語ってくれた。
トークコーナーは、リカチ先生による原作の話題から。本作は第46回講談社漫画賞少女部門を受賞。現在は『BE・LOVE』にて連載が続いており、田中さんは「とにかく胸キュンシーンが多くて、アフレコ現場で『このシーンいいよね』と語り合っていました」と、魅力に言及。東山さんも「アズール派かセト派か、という話をしていました」と語り、ここで会場のファンにアズール派かセト派かを尋ねることに。結果はアズール派、セト派、両方派が拮抗する形になり、キャスト陣も納得の様子。田中さんと東山さんにも「究極の二択」がぶつけられるが、やはり悩ましかったようで、東山さんは「自分が分身したい!」と話して大きな笑いを誘った。
キャラクターを掘り下げていくコーナーでは、田中さんがアフレコ時の苦労エピソードを披露。「第一夜のアフレコで、思った以上に粗暴、粗雑にしてほしいと言われました。普段が乱暴だからこそアリシャ姫として振る舞うときに、よりギャップが出るのかなと思います」と振り返った。梅原さんはアズールについて、「基本的には能力が高いんですが、それゆえに少し冷徹なところがあり、複雑な出自だからこその影のようなものも出ています」と紹介した。
冨沢さん演じるダイタスは、アズールの従者にしてよき相談役として活躍。アフレコは「アズールが冷静沈着なので、彼を上回る冷静さが大切。それが演じるうえで大変でした」と語った。東山さん演じるムフルムは第一王子のプレッシャーを抱えながらも「まっすぐ育っているところが偉い」と、その魅力を分析。また「ニナにおんぶされているときに、ふくよかでごめんさないと謝るところも好き」と、お気に入りのシーンを語った。ムフルムは王子なので従者たちが気を遣ってそう表現しているのではないかとも語り、さりげないシーンから見える関係性にも注目していた。
セトを演じる内山さんは、「冷徹、冷酷な振る舞いで恐れられ、周囲に心を閉ざしてるんですが、唯一ニィナというオウムにだけは心を許しています」と、まだまだ謎の多いセトについて解説。梅原さんと内山さんは、アニメ化前から原作のボイスコミックで共演しているが、アニメで二人が掛け合うのは少し先とのことで、期待して待とう。
PV第1弾が紹介された後、第一~三夜には登場していなかったセトの先行カットが公開された。剣を持ったセトがニナに迫るカットや虎に襲われるカットなどが紹介され、「だいぶSッ気のあるキャラ」(冨沢さん)、「まだ綺麗な場面ですよね。本当にヒドいじゃないですか」(梅原さん)とのツッコミが入り、会場は大爆笑。「戦神」としてどのような振る舞いを見せるのか期待が高まる。
また、セトの兄弟たちのキャストも改めて紹介された。ヨル役は山下誠一郎さん、ビドー役は石川界人さん、トート役は堀江瞬さんと、そうそうたる顔ぶれだ。内山さんは、「それぞれのキャストさんの特色を生かしたかなり濃い味付けになっています(笑)。彼らもまたニナと出会うことで変化を見せ、物語もがらっと変わるので期待していただきたいです」と語った。
インフォメーションコーナーでは放送情報や主題歌などの情報が公開された。坂本真綾さんが歌うOPテーマ「nina」は11月6日にリリース。田中さんは「儚いけれど力強いところがあって、この作品にふさわしい楽曲になっています」と絶賛。10月23日にリリースされるEDテーマ「星の伝言」は、「ニナははつらつとした女性ではあるんですが、根っこにあるものはすごく大きな愛だと私は感じていて。それを込めて歌わせていただきました」と、東山さん。オープニング映像、エンディング映像ともに原作に寄り添った素晴らしい出来とのことなので、放送を楽しみに待とう。
Blu-rayシリーズは2025年1月29日より全3巻にて順次発売開始。原作のリカチ先生による描き下ろしジャケットにくわえ、描き下ろしの漫画を収録した特製ブックレットもつく。さらに田中さんがMCを務める『星降る王国のニナ』のラジオ「星降るラジオのニナ」の配信も決定したほか、公式Xにて放送カウントダウン色紙のプレゼントキャンペーンも実施。詳細は公式Xまたは公式HPを参照のこと。
最後はキャストそれぞれから、メッセージが贈られた。一部を抜粋して紹介する。
「アニメで描かれているお話も手に汗握る展開で、血の通ったキャラクターたちに思いを馳せながら見ることができますが、その先も素晴らしい展開が待っています。キャスト陣で『目指せ、2期』と話していたこともあるので、皆さんにもぜひ感想をたくさんつぶやいていただいて一緒に盛り上げていただけたら嬉しく思います」(東山奈央)
「原作等々でご存知の方はいらっしゃると思いますが、セトは結構びっくりな登場の仕方をします。アニメで初めて見る方にセトをどうお届けしていくべきか。のちのち背景が語られていくキャラクターなので、最初は『こいつ大丈夫か?』『ヤバい奴じゃないか?』と思うかもしれませんが、長い目で見守っていただければと思います」(内山昂輝)
「無事アフレコも終わり、皆さまにお届けできることを本当に嬉しく思っております。ニナがたくましく強く生きていく様は皆さん感動するのではないかと思います。もちろん、恋愛でもアズールとのお話があり、第四夜以降はセトのお話があります。そこから物語がどんどん加速していきますので、先を楽しみにしていただきながら、いろいろな方に勧めていただければ幸いです」(梅原裕一郎)
「第三夜まで見ていただき、ハッピーエンドじゃんと思ったかもしれませんが、ニナはまだまだ運命に翻弄されていきます。ここからニナが運命をどう動かしていくのか、最後まで見守ってください。アフレコ時からニナの行動力には元気づけられていたので、アニメを見て皆さんにもこの作品の虜になってほしいです」(田中美海)
◆アニメ公式サイト
https://hoshi-nina-anime.com
◆公式X(旧Twitter)
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©リカチ・講談社/「星降る王国のニナ」製作委員会