人気デュオ『KinKi Kids』堂本剛が10月14日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで主演映画『まる』(監督:荻上直子/配給:アスミック・エース)先行上映イベントを森崎ウィン、荻上監督とともに開催し、おいでやす小田が司会を務めた。
堂本27年ぶりの映画主演作品で荻上直子監督オリジナル作品。美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田がふと見かけた○(まる)に、浸食され始めるという奇想天外な物語となっている。共演は本日の登壇者のほかにも戸塚純貴、おいでやす小田、濱田マリ、早乙女太一、片桐はいり、吉田鋼太郎、柄本明らが出演している。
上映前、観客に登壇がサプライズで伝えられたうえ、客席通路から登場するというさらなるサプライズ!客席が沸きに沸くなか、堂本は拍手を受けながらの登壇に。とはいえ、堂本は「僕らが出るって、そちら(観客)サイドだったらわかってると思いますよ」とひょうひょうとした様子で推測を披露し、そのとおりとばかり観客の多数が挙手する結果に。
そんな鋭い指摘をしていた堂本だが、サプライズすることは「好きじゃないです。やるなら、お客さんが劇場に来る時点で立ってたかった」と、スタンスを話すとともに、「サプライズ登場に慣れてない人生で上手く登場できるか自信がなくて。(通路)真ん中で手で手を振るように言われて、まっとうできてよかったです」と、自身のポイントをちゃんとできたことに満足げ。
森崎は登場直前の堂本の様子について、「普通に話してたと思ったらパッと出ていって」とあくまで、自然体だったことや、荻上監督は堂本が27年ぶりの映画主演でこの舞台あいさつに引っ張ってこれたことに「私に感謝してください(笑)」と、冗談めかして観客の笑いを誘っていた。
キャストそれぞれお互いの印象の話題へ。森崎へ堂本は「好青年でしたよ」と話したり小田へは「これくらいの距離感で喋る人もいるよなって役作りされてて、逆にリアルだなって」と、どちらともいい感じだったよう。すると、森崎は「剛さんはずっと一方的に見て知ってた側ですから、芝居の現場どうなるんだろうって思ってたんです。でも、ご一緒させて頂いていると、僕も大きな丸の中にいる感じで。勝手な想像ですけどほんとに温かい方だなって感じました」と、好感を持ったとのことだった。
続けて沢田がアルバイト生活をしているということで、やってみたかったアルバイトは?という質問が。これに堂本は「これって言うのはなかったですけど、全般やってみたかった。小さい頃にガススタ行ったら人のために働いてる方が素敵だなと思ったし、ピザ屋さんとかもそうで」と、憧れを話していた。
そして堂本から「この映画ですけど、『見どころはどこですか?』とよく聞かれるんです。けど、タイトル通り“まるなげ”で、みなさんが決めるものではないかと思っています。人の人生の色にフィットしたり、これからどんな人生を生きるかとかで、響いてきたり、気づけば、『まる』の中に囲われているような感じの作品なので。自分の人生の正解、『まる』はなんなんだろうって、自分と対話してない方は自分の心の声が聴こえてくるのではないかと思っています。ユニークなキャラなので最後まで楽しめると思っています」と、心境とともにアピールし、ニコニコと手を振りながらその場を後にしていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ