“キンプリ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『King & Prince』の永瀬廉が10月15日に東京・TOHOシネマズ新宿でオリジナルアニメーション映画『ふれる。』(監督:長井龍雪/配給:東宝 アニプレックス)公開御礼舞台あいさつを俳優・坂東龍汰、前田拳太郎、長井龍雪監督とともに開いた。
同じ島で育った幼馴染・秋(永瀬)と諒(坂東)と優太(前田)。20歳になった3人は東京・高田馬場で共同生活を始める。生活はバラバラながら島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーにも似た謎の力で3人を結び付けていたため通じ合っていた。しかし、“ふれる”の隠されたもう1つの力があり3人の友情にも変化が訪れ……。
イベント内では宣伝などを通じて、主人公3人が仲良くなったのでは?ということで、長井監督が質問して3人の答えが合うのか?を3問出題し、事前に手書きしたフリップで発表するコーナーが開催。
1つめは、主人公の名前が秋ということに掛けて今年は自身にとって何の秋?というもの。永瀬は『焼き肉の秋』としたためており、「最近秋になってきたじゃないですか。で、なんかすごい(焼き肉の)機会が増えたなと思って。先週は週の半分、焼肉食べてて。 たぶん打ち合わせとか諸々、なんかそういうのもあって週3、4回くらい」と、モリモリと焼き肉を食べているそう。
それだけ焼き肉を食べていると「胃もたれはしない?」との問いかけもあったが、「カルビは一切食べないことにして、タンとご飯で」というコツがあるのだそうで、「舞台あいさつの後、みなさんで1回焼き肉行ったりとか、TVでも。なんか、今回の焼き肉に縁があるなって」と、焼き肉の機会が多いようだった。
2つめはここまで作品をプロモーションしてきて1番記憶に残っていること?というもの。永瀬はお互いを動物にたとえるように聞かれたときに坂東から言われたという『ナマケモノ』エピソードを披露、その会話の中では、2020年8月公開の永瀬主演の映画『弱虫ペダル』で共演の坂東が演じた鳴子章吉をそのまま呼んでいるのか「鳴子くん」呼びを本日も入れ込みつつ、丁々発止なやりとりを繰り広げる。
(『ナマケモノ』の詳報記事:永瀬廉“ナマケモノ”扱いも「ちょっと怒りづらかった」理由?『ふれる。』イベ開催)
そんななか坂東は「高田馬場から配信したことがあるんですが、知ってる方いますか?“ふれるの鼻事件”」と切り出す。坂東によるとぬいぐるみの“ふれる”とともに行っていたそうだが、その配信が終わる頃に“ふれる”の鼻が真っ黒になっていたそう。そのときにかき氷も作っていたそうで、坂東によると当時、永瀬から「“坂東おまえ何してんねん!”“そういうとこやぞ”みたいに言われて。俺そんときはとりあえず謝ったんです」と、かき氷を坂東が“ふれる”の鼻にこぼした犯人として謝ったそう。
しかし、その配信を観ていたファンの方が“ふれる”の鼻にかき氷をこぼしたのは実は永瀬だったという指摘があり、確かめてみるとその通りで永瀬が“真犯人”だった動画の“証拠”も残っていることが発覚!さらにかき氷の機械も動かなくしてしまった……と、追求の声があがりかけたが、永瀬はタイミングよくしれっと前田のフリップの話題をするように話をスライドさせて笑いを誘うことに。
ちなみに、前田は『初日』としていたが、これは永瀬との初対面のタイミングのようで「初めて会った時はやっぱ芸能人やなって思った」といえば坂東も「いや、俺も会っちゃったと思ったよ『King & Prince』。実は存在しないと思ってた」と感激したそう。しかし、ここで坂東へ永瀬が「あなたガツガツ来たよね。触ろうとするぐらいのガツガツ」と、実際は思い切り寄ってきたと証言して笑いを誘っていた。
そして3つめは不思議な生物・ふれるが出てくるお気に入りのシーンを絵で表現するというもの。坂東、前田と力作の絵を描いていたが、永瀬は「ちょっと鼻でかいけどね」「ちょっと惜しかったね」など斜め上からのコメントをしたかと思えば、自身の描いたものを見せる前には「俺が描いたこのカット、たぶん『ふれる。』のカットに使われてた」と、期待感を煽りに煽りまくり、いよいよお披露目……だったがその“画伯”ぶり。フリスビーと思われる絵も四角く坂東からも「豆腐を投げあってるんですよね」といわれて永瀬もノリで「正解です……正解だ」とやけくそ気味に苦笑い(実際にそんな豆腐を投げるシーンは存在しない)。しかも、誰にも“ふれる”の絵をツッコまれず、自分で“ふれる”の絵をアピールしたりと、オチをつける。
そこで永瀬は長井監督に「監督いかがですか?」と絵の評価を尋ねると、長井監督は包み込むような笑顔で褒め称え永瀬も「よかったらプレゼントしますよ」というと、長井監督は「これちょっと家に飾っちゃいます。てか、これめちゃめちゃ高値つきそうだ」と、真面目に乗っかりきっていた。
イベント後半には、3人による公開生アフレコも開催。開始直前に永瀬は「いや聞いてなかったけど頑張ります」と言いつつ、緊張からか「おなかが痛い。1発本番でも決めます」と意気込んだが、実は裏で3人で練習していたことが明かされるというご愛嬌。
そうして始まった生アフレコだったが、始まると劇場内は一気に静まり、約3、4分ほど、クライマックスの静かながらも高い感情が交錯する緊張感漂うシーンを掛け合う。それを見事やり切ると、永瀬は「久々だったんで、(役が)降りてくるかなと思ったんですけど、ちゃんと降りてきてくれました。よかったです。我々としても、すごい100点のものができたんじゃないかなと思います」と、胸を張りつつ、難しかったのが最後の演技で笑うところだったと告白していた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ