俳優・三浦宏規、山田健登、中桐聖弥らが10月16日に東京・帝国劇場でミュージカル『レ・ミゼラブル』(演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル)製作発表会見に登場した。
作家ヴィクトル・ユゴーによる作品。19世紀初頭のフランスの動乱期が舞台。当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説。日本では1987年6月に帝国劇場で初演を迎え、3459回という上演回数を数えている。会場にはこれまでに作品に出演したりこれから出演するキャスト47人、アンサンブルキャストも含めると90人以上が登場する豪華なものとなった。
三浦、山田、中桐はマリウス役で出演。山田と中桐は初マリウス役だそうだが三浦は3度目。それだけに、「僕は今回3回目の出演になるんですが、最初の出演の時は当時10代で、お兄さんたちに必死についていっていったんです。気づけばなんと1番上が僕になってしまって、1番お兄さんになってしまったということで、その時に先輩方にいろいろ教えていただいた時のように、僕も何か教えれたらいいなと思います。ですけど、本当にお2人からはすごくたくさんのことを僕も学ばさせていただきたいですし、3人で力を合わせて マリウスという役を作って、現帝劇最後の『レ・ミゼラブル』という公演をしっかりつとめたいなと思っています」と、意気込んだ。
また、三浦といえば帝国劇場公演は『キングダム』、『千と千尋の神隠し』と話題作への出演が続いている。そこで帝国劇場への思い出を問われ「最初は10代のときだったんです。2019年の『レ・ミゼラブル』で。僕はその出演の1つ前の『レ・ミゼラブル』で初めて『レ・ミゼラブル』を観たんです。そのときに、『絶対に俺もこのステージに立ちたい!』って思ったんです、すごく強く」と、始まりの思い出を披露しつつ、熱が入ってきたのか座席から立ち上がる様子が。しかし、司会からその意気込みは買われつつも座るように言われ苦笑いな一幕が。
続けて三浦は、「その翌年オーディション受けて、ありがたいことに合格したんですけど、僕的には本当に全然、不完全燃焼というか、自分の思った通りにはできないなってまま終わったんです。悔しいまま終わったんですけど『千と千尋の神隠し』で帝国劇場の舞台に立たせて頂いて。『キングダム』では一応ダブルで主演という形でこの劇場でやらしてもらって。まだまだ僕自身未熟ですけど、この劇場に育ててもらったというか、そんな感覚があって。で、またこうして最後の『レ・ミゼラブル』に出れるっていうことがすごく嬉しいし、最後ここは自分が納得する形で『レ・ミゼラブル』を終えれたらいいなと思って。この最後の帝劇に恥じないぐらいに努力をして挑みたいと思っています」と、熱意を伝えていた。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』は12月16日のプレビュー公演から2025年2月7日まで帝国劇場で上演予定!その後、3月26日から6月16日まで大阪・福岡・長野・北海道・群馬を全国ツアーで巡る。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ