『新しい地図』草なぎ剛が10月28日に都内で『東京ドラマアウォード 2024』授賞式に登壇。壇上では、司会を務めた三谷幸喜との思い出を披露することもあった。
『東京ドラマアウォード』は、作品の質の高さだけではなく、“市場性”、“商業性”にスポットをあて、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰するというもので今年で16回目の開催となる。草なぎは『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』NHKでの好演が評価され主演男優賞を受賞したことから出席した。
草なぎ、香取慎吾、作・演出は三谷という3人で作り出した舞台『burst!~危険なふたり~』。2015年に初演され、2022年10月に再演され話題となった。
三谷は草なぎの登場直前に、同舞台の話をはんじめ、上演中に「突然地震が起こったんです。で、スタッフもお客さんも香取さんも、全員が、もうこれ大丈夫か……って、こうヒヤヒヤした瞬間があったんです。けれども、この方だけはそれに気づかずですね、淡々と演技に集中されていて。後で『どうだったの?』って聞いたら、『みんなが騒いでいたのはわかったけども、自分の芝居を称賛してくれてるんだと思った』って言っておりました。そんな人です」とエピソードを披露し、会場を温めた。
草なぎは受賞の喜び後に、この舞台のことに触れ、「2015年からの慎吾ちゃんと2人の舞台を三谷さんが描いていただいて、舞台でご一緒したんですけど。10年といえば一昔前なんてよく言いますが、ほんとに人間というのは時間が限られていて、どこに自分のエネルギーを投資するかというかが僕の人生において幸福感が得られることだなと思うので、これからもたくさんのみなさんといい作品の中で自分の命を燃やして生き続けられるように努力していきたいと思います。本日は誠にありがとうございました」と、メッセージを寄せていた。
その後、作品賞の単発ドラマ部門で『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』がグランプリを受賞したことから草なぎはスタッフらと再登壇。一同、手話で拍手をしていた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ