“キンプリ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『King & Prince』の永瀬廉、俳優・坂東龍汰、前田拳太郎の3人が主演し公開中のオリジナルアニメーション映画『ふれる。』(監督:長井龍雪/配給:東宝 アニプレックス)。
本作が第26回プチョン国際アニメーション映画祭(BIAF)の長編コンペティション部門に出品され、3つの特別賞を受賞したことが10月30日に発表となった。
本作は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2013年)、『心が叫びたがってるんだ。』(2015年)、『空の広さを知る人よ』(2019年)を手掛けている長井龍雪、脚本・岡田麿里氏、キャラクターデザイン・田中将賀氏の3人が送るオリジナル長編アニメーションの最新作。同じ島で育った幼馴染・秋(永瀬)と諒(坂東)と優太(前田)。20歳になった3人は東京・高田馬場で共同生活を始める。生活はバラバラながら島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーにも似た謎の力で3人を結び付けていたため通じ合っていた。しかし、“ふれる”の隠されたもう1つの力があり3人の友情にも変化が訪れ……。
受賞したのは、映画祭出品作品のなかで観客の人気を獲得した作品に贈られる“Korean Society of Cartoon and Animation Studies President’s Prize(韓国漫画アニメーション学長賞)”、音楽を評価した“DHL Diversity Prize(DHL多様性賞)”, 韓国映画雑誌キノライツが選ぶ“Kinolights Prize(キノライツ賞)”と3つの賞。
10月26日には現地にて上映会も開催。現地のファン、約300人が会場に集まった。韓国語と英語の字幕で上映された本編を鑑賞し、涙を流す観客や、時折開場中から笑いがこぼれるところも。上映後に行われた舞台挨拶では本作の制作のきっかけや、作品に込めた思いキャラクターをどのように作っていったか等を長井・岡田・田中が話した後、観客からの質問も受け付けた。鑑賞後はロビーで多数のファンがサインを求めて長蛇の列を作るなど、韓国でも長井龍雪監督と岡田麿里(脚本)、田中将賀(キャラクターデザイン/総作画監督)の手掛ける作品への注目度の高さを窺わせるような光景が広がることとなった。
※記事内画像は(C)2024 FURERU PROJECT