中島健人主演『知らないカノジョ』にプライベートでも親交の桐谷健太

中島健人主演『知らないカノジョ』にプライベートでも親交の桐谷健太1

 “ケンティー”こと俳優・中島健人主演で歌手・miletが共演し2025年2月28日より公開を予定している映画『知らないカノジョ』(監督:三木孝浩/配給:ギャガ)。本作の追加キャストに桐谷健太、中村ゆりか、八嶋智人、円井わん、眞島秀和、風吹ジュンがキャスティングされていることが11月5日に発表となった。

 日本で2021年に公開されたフランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(原題:Mon Inconnue)を元に、現代の日本ならではの舞台、キャラクター設定に一部改変し、リメイクした作品。大学時代にお互い一目惚れして結婚した<リク>(中島)と<ミナミ>(milet)。小説家を目指していたリクは、ミナミのサポートのかいもあり、一気に人気のベストセラー作家に。一方、歌が好きだったミナミは歌手の夢がままならず、毎日仕事は゛かりで忙しいリクとのすれ違いの生活に孤独を感じていた。そんなある日、リクの心ない一言がきっかけで二人は大喧嘩してしまう。翌朝リクが目を覚ますとミナミの姿はなく、出版社に打ち合わせに行くも出会う人々と全く話がかみ合わないことに戸惑いを覚える。なんと人気作家だったはずの自分は文芸誌の一編集部員になっており、街には天才シンガーソングライターとして活躍する、自分とは知り合ってもいない“前園ミナミ”の姿と曲が溢れていた。リクは困惑しながらも、人生の全てを取り戻すべく奔走していく――という物語。

 リク(中島)の大学時代からの親友・梶原恵介役に桐谷健太。ミナミ(milet)の祖母・前園和江役に風吹ジュン。リクとミナミを取り巻くキャラクターとして、アーティスト・前園ミナミの音楽プロデューサーで恋人の田所哲斗役に眞島秀和。編集者となったリクが担当する新人作家・金子ルミ役に中村ゆりか、編集部員のリクを時に厳しく、時に優しく指導する編集長・春日研一役に八嶋智人、リクに仕事を教える先輩・小松みのり役に円井わんが起用された。

 今回の発表にあわせ、桐谷と風吹からコメントが寄せられた。

 ●梶原恵介役・桐谷健太
 脚本を読んで、きっと世界が変わってもこいつらは友達なんだろうなと思えるリクとかじ(梶原)の関係性がすごく好きだったので、リクとミナミのラブストーリーではあるけど友情の話もしっかり入っているというのが素敵だなと感じました。かじという役は人間らしくてでも切ないところもあって、本当に「こういう友達いてくれたら嬉しいな」と思える魅力があるので、観た人それぞれの心のそばに寄り添うようなやつになれたらいいかなと思って演じました。とにかく一生懸命やりながらも自分が楽しんでかじとして生きられたことがすごく幸せでした。キャラクターからもらう学びも多かったですし、しっかり生ききれたなと感じています。
 健人は2回目の共演で今回は親友役だったので、本当に最初から関係性ができあがっていたのはすごくありがたかったですね。入りやすかったですし、健人のおかげで自然にかじとして存在できました。
 miletさんは明るく、すごく真摯に芝居とも向き合ってる方で、空き時間は健人と3人で話したりしていたのですが、何も考えずに話せるような空気感で。そこは本当にこの映画を撮るうえでもすごく良かったと思います。
 この作品には、色んな自分が存在して、色んな自分を実は選べるんじゃないかなというメッセージ性もあると思っています。だから自分の好きな自分を選んでいったら大好きな恋人にも会えるかもしれないし、大好きな親友に会えるかもしれない。でも、どんな自分であっても実はそばにいて支えてくれる人もいるよ、ということがちょっとでも伝わればいいかなと思います。肩肘張らずに楽しく観ていただけたら嬉しいです。

 ●前園和江役・風吹ジュン
 不思議なセリフが出てくる役だったので、どういう温度で演れば良いのか監督に相談したら、にこっとされて「いやぁ、そのまま」と。台本通りに、解釈通りにという意味だと受け取って、それにしてもどうなるだろうと不安を抱えながら撮影に入りましたが、miletさんと中島さんがお二人の優しい人柄と自然体のまま役に入り受け答えして目の前にいてくださるので私も演じやすく楽しかったです。絡みの多かった中島健人さんの人間味と共に居た貴重な時間に感謝しています。おかげで居心地よい撮影現場でした。
 miletちゃんはとても可愛くて大らかで自然体そして華奢なのに、歌うとベクトルの幅広く雄大な自然を支配する様な歌い方ができる方なんですよね。
 miletちゃんのあの七色の声と声量は奇跡だと思います。
 オーラをふわっと消して役に入っていく、とても素晴らしい才能だと思います。
 この作品はファンタジーですが、実際にこんなことがあったらいいなと思える
 多世代の目線で楽しめる素敵な映画です。
監督はそのファンタジーの世界を演出することがとても上手なので『きみの瞳が問いかけている』以来お会いできるのがすごく楽しみで即座にこの作品のオファーをお受けしました。
 ファンタジーな空気感が皆さんにちゃんと伝わって、幅広い世代で楽しめる良い作品になるといいなと思っています!

 以上。

 また、プライベートでも親交が深いという桐谷へ中島からは、「(本当にリクにとっての梶原さんのようで)梶さんのキャスティングは天才的だと思った」といい、撮影期間中には「僕に電話をかけてくださって、そのシーンについての演技論みたいなものを1時間半しました。僕の意見も聞きながら、一時間半の間、電話で熱く伝えてくださったところが、やっぱり尊敬できる男性だなと改めて思いました」と、桐谷の姿に感動したという。

 さらに、風吹とは、21歳の時に初対面した以来で、「いつか共演できたらいいなと思っていたので、9年の時を経て風吹さんと同じ映画で共演者として、いいシーンを撮れたというのがすごく嬉しかった」と、本作で念願だった共演が実現したようだ。

 ※記事内画像は(c)2025『知らないカノジョ』製作委員会