屋良朝幸 中川晃教から「僕達結婚したみたいな関係」慌てて止める!「SONG WRITERS」会見

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(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 俳優・屋良朝幸、中川晃教、実咲凜音、武田真治が11月5日に東京・日比谷シアタークリエでミュージカル『SONG WRITERS』取材会を作詞家・森雪之丞、演出家・岸谷五朗とともに開いた。

 2013年秋に森と岸谷の手によって生み出されシアタークリエで初演となったオリジナルミュージカル。2015年に再演された本作が、約10年の時を経て復活する。自信過剰な作詞家エディ・レイク(屋良)、気弱な作曲家ピーター・フォックス(中川)という2人の幼馴染コンビがミュージカルのブロードウェイでの上演を夢見て奮闘する姿が描かれる。お調子者の音楽ディレクターのニック・クロフォード(武田)や、ミュージカル女優の卵、マリー・ローレンス(実咲)も加わり、物語と現実が入り交り、ストーリーが勝手に悲劇へと進んでいき……。

 まずは、岸谷から、「10年以上前の作品でご褒美を頂いているような気持ちで。明日、初日ということで、あっという間だったんですが、本当に楽しみな初日なんです。こんなに初日が楽しみなことはなかなかないんです。素晴らしいキャストたちで。本当にキュートに輝いているので私自身、明日が待ち遠しい」と、不安はまったくないスッキリとした笑顔を浮かべる。森も「1番心配があるのはクリエーターとしては、この世に居なくなっても作品は残り続けて、代々違うキャストが演じてくれたら最高のことなんです。けど、今回思ったのがこの作品に関しては、このキャスト以外考えられない(笑)。ひょっとしたらこの作品が終わってもいいんじゃないかと思うくらいで困ったもんですよ」と、高い評価をしていた。

 続く、屋良は初演から続投しているが「役者陣も初日をずっと待ちわびていたと思うんですけど、僕、こんな気持ちになったことがないと、正直思ったことがあって。もちろんお客さんの前でパフォーマンスをすることに向けてやってきたんですけどけいこ場が楽しすぎてけいこ終わってほしくないって思っちゃって。10年前は自分も必死だったんです。余裕ではない必死の部分があって五朗さんがああでもないこうでもないと戦っている時間が無茶苦茶楽しくて。あと1ヶ月はそれで楽しめたんじゃというくらいの作品になっています。みなさんの前でそれを重ねて、お店できることが楽しみですし、公演を重ねて千秋楽でお見せできることが楽しみです」と心境を話すと武田も「けいこ場に通うのがこれほど楽しい作品ってあるのかなって」と、うなずいていた。

 屋良と同じく初演から続投している中川も、「舞台ってこんなに愛おしいものなんだということを再度教わっているような気持ちなんです」と、再発見するような気持ちという。

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 そんなキャスト陣を見ていた実咲は、客観的にけいこ場を見て「個性がすごいんです」というと岸谷も「おさえてほしいくらい(笑)」と笑う。続けて実咲は、「みんな真剣にやっているから楽しいという空間が、みんなプロだからいいなって感覚があるんです。とにかくツッコミ・ボケみたいな感じがあって」と、評していた。

 ちなみに屋良と中川は、本作の初演で知り合い以降、親交を深めているそうだが、屋良によると実は「この舞台で知り合って、この舞台でしか共演してないんです」という。その関係性を深堀りするように記者が声をかけると中川は「この作品で僕達結婚したみたいな関係で」と言い出し、屋良が「ないないないない、1回もない!(笑)疑われるぞ、切り取られて!!」と止めたが、中川は「それくらい運命の人と出逢ったなっていう気持ちなんです」といい、そこは屋良も認める様子を見せる。

 それだけ2人の相性がいい部分へ、中川は「同じ板の上に立たせていただく仲間として見つめていく先に、もちろん自分に課しているものもあるけど1人だけでは生み出せない世界だし。みんなと協力して何かを作っていく喜びもあるし。僕自身、屋良さんを見ていて自分が探して手にしたいものをたくさん持っていて」と、欲しいものを持っているのだという。ここで急に中川が屋良に2人で手でハートを作るようにジェスチャーすると、屋良も一瞬だけそれに応じてハートを作る息の合った様子が見られ、屋良は「恥ずかしい(笑)」と言いつつもノリノリ。

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ハートを作るように促す

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会見中完璧なハートを作っていたがその直後

 逆に屋良は中川を見ていて感じることとして「器用じゃないから、台本を1つ1つ紐解いていくんです。俺はこれまでやってきたなかで動けちゃうということがあるんですけど、(中川は)分からなかったらストップする。ちょっと動物的な感覚があって。そこで面白いと感じたことがあったんです。そこが絡むとこんなにおもしろくなるんだというのと、同年代ってことがあると思ます」。

 ほかにも11年かかって変化があった部分は?という問い掛けが。すると屋良が中川へ、「ダンスがうまくなった」といい、「10年前に本番中も絶対にできないステップがあったんですけど、(今回は)振り付けを覚えるスピードもあがったし」と、目を細めていた。

 また、会見のあった11月5日は中川の42歳の誕生日ということで、キャスト陣から祝福の拍手が。10年以上前の公演も30歳から31歳になったタイミングでの上演がされていたという、何かと縁がある作品だそうだが、42歳になっての抱負として「まずは体を半身浴をして心も元気に。屋良さんも筋肉を保たれている。こうして一緒にステージに立っているみなさんから力を頂きつつ、元気一番、健康一番で頑張っていきたいと思います!」と、笑みを浮かべた。

 そして中川から、「こんなに歳を重ねていく喜びを与えてくれる役はというのはなく宝物のような作品です。登場するすべてのみんなが輝いています。この作品の魅力を体感しに楽しみに来てもらえれば」とアピールし、屋良からは、「盛りだくさんという言葉がこんなに似合うエンターテインメントはないと思っています。照明スタッフさんの力も大きくてみんなで、この作品を作り上げているんです。スタッフさんもカツラをかぶって出てきています。みんな登場人物。そこも含めての団結感、世界感を作っているので2024年最高に笑える作品だと思っています」と、メッセージを寄せていた。

 ミュージカル『SONG WRITERS』東京公演は11月6日から11月28日まで日比谷シアタークリエにて、大阪公演は12月7日と12月8日に大阪 森ノ宮ピロティホールにて、愛知公演は12月11日に愛知 Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて上演予定!

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

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42歳の抱負を語る中川