舞台「若様組まいる～アイスクリン強し～」ゲネプロ開催！
舞台『若様組まいる～アイスクリン強し～』（脚本・演出：村上大樹）公開ゲネプロが27日、東京・サンシャイン劇場で開かれキャスト陣が熱演で魅せた。
人気小説『しゃばけ』の作者の畠中恵氏の作品が原作。2016年に本作の前日譚となる『若様組まいる』が舞台化されており、シリーズ2作目の上演となる。
孤児として育った皆川真次郎（玉城）が明治23年に開いた西洋菓子屋・風琴屋が舞台。甘いお菓子目当てに、元幕臣の警官たち「若様組」や、マドンナ的存在の小泉沙羅がやってきて大繁盛するなか、華族の令嬢・紫堂志奈子や、皆川や若様たちを執拗に嗅ぎまわる新聞記者・丹羽など、個性的なキャラクターも続々出現。さらには大商人・小泉琢磨の仕掛ける試練が襲いかかるのだが……。
舞台では、真次郎が次々と襲い来る現実の難題をときに「若様組」と力を合わせて立ち向かったり、その中で沙羅との友達以上恋人未満な微妙な距離の仲を志奈子が引っ掻き回したりなど、シリアスからコミカルまでさまざまな感情が行き交う。そのなかに、ところどころに声をあげて笑えるシーンもあったりと、どこかほっこりした気分になれる仕上がりだ。また、セリフ回しもビスケットを“ビスキット”と明治時代を感じさせるようなものと、物語にもより没入しやすくなっている。
終演後の囲み会見は、皆川真次郎役の玉城裕規、長瀬健吾役の入江甚儀、園山薫役の塩野瑛久、福田春之助役の中村優一、小山孝役の役の安川純平、小泉沙羅役の宮崎香蓮、紫堂志奈子役の井上小百合、小泉琢磨役の粟根まことが登場。
ゲネプロを終えて、玉城は「みんなとの息も合ってきました」と手応えを話しつつ、「お客さんが入ったら緊張感もすごく生まれるので、人間力というか熱量がすごいのを前面に押し出して、明治の時代に生きられたらと思います」と、意気込んだ。
そんな玉城を見ながら塩野は、「とにかく主役の玉城くんが大変だなって。ほとんど全員と絡みますし、感情の動きも激しいですし」と、苦労をしのばせる。すると“玉城愛”の強いという中村は「座長の玉城さんが頼もしいんです。ゲネプロの前も、会場のロビーをセリフをぶつぶつ言いながら往復していて」と暴露したり「大好きな玉城さんのダンスシーンが見どころです」というと、中村にテレながらつっかかる一幕も。
そんなイジられていた玉城だが、稽古中のことへ入江は「母のようにほほ笑んでくれて、のびのびとして母のような感じで」と、しっかり座長として雰囲気を作り上げていたようで、宮崎も「仲のいい座組なので、チームワークが抜群です」と、自信を見せた。
さらに、自身がアピールしたい見どころへ、塩野は、「やたら刀を抜いてキレたりするところですね。原作は芯が通っていて、明治時代で遊び心もある感じでキレるというところのシーンになっているので、出していけたら」と、一服の清涼剤的な部分にもなっているよう。
そういった清涼剤的な役回りについては粟根が「前作から出ている和合真一さん、彼の出てくるシーンはすべて見どころです」と、ニヤリ。井上は、「沙羅ちゃんの視点から志奈子を見て、意地悪な役、こいつ悪いやつだなと思いながら観てほしいなと思うのと、あとはピアノの生演奏とともに舞台も進むので、生ピアノを聞きながらも楽しんでほしいです」と、挙げた。
そして井上からは、「明治時代のお話ですけど難しい時代物ではなく、若者はバカバカしいことをすると感じながら観てもらえれば」と呼びかければ、中村からは、「甘い恋と甘いお菓子、甘い舞台です」と、“甘さ”をPR。粟根も、「あま～い舞台。あま～い香りが漂う作品です。イケメンと美女という作品ですけどみなさん泥臭く、もがくように問題を解決してオジサンは頼もしく見ています」と、目を細めながら語っていた。
舞台『若様組まいる～アイスクリン強し～』は27日から5月6日までサンシャイン劇場にて上演！
■出演キャスト
玉城裕規、入江甚儀、塩野瑛久、中村優一、安川純平、宮崎香蓮、井上小百合（乃木坂46）、和合真一、小早川俊輔、橋本全一、武子直輝、松波優輝、小野寺ずる、鎌苅健太、伊藤裕一、粟根まこと
アンサンブルキャスト：木田晴香、中野佑香、疋田ちはる
座長・玉城裕規は母のよう？
