人気デュオ『KinKi Kids』堂本光一が11月8日に東京・帝国劇場で主演ミュージカル『Endless SHOCK』(作・構成・演出・主演:堂本光一)ゲネプロを開催した。
2000年1月に初演された『Millennium SHOCK』以来、堂本が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けている『SHOCK』の最新公演。今年は4月と5月には東京・帝国劇場にて『Endless SHOCK』本編とスピンオフの『Eternal』を同時上演、7月と8月には大阪・梅田芸術劇場、9月には福岡・博多座、11月には帝国劇場に戻っての上演となる。なお、今年1月の制作会見にて、今回の5ヶ月の上演をもって、『SHOCK』シリーズの上演を終了することも発表している。
堂本ををはじめ、『KAT-TUN』上田竜也、中村麗乃らが出演するなかでの公演に。歌、ダンス、アクション、パーカッション、殺陣、階段落ち、マジック、数度のフライングとエンターテインメントが存分に詰め込まれた舞台を展開。
ところどころに、小粋なアドリブも挟みこまれ、それがまた1つのアクセントとなり、ステージをよりエンターテインメント性を高めるものとなっていた。
本舞台は11月29日の大千穐楽公演が全国100館の映画館でライブビューイングがされる。すでに帝国劇場公演のチケットは完売しているが、ライブビューイングは現在ぴあ 一般プレリザーブ先行(抽選)受付中(11月10日午後11時59分~)で、帝国劇場に近いTOHOシネマズ日比谷はじめ全国の劇場で、演劇ライブビューイングとしては過去最大級の申し込みとなっているという。
カーテンコールでは堂本にこの状況が伝えられ、「はじめて聞きました」と、目を丸くした堂本は「やべーな」と言いつつ笑み。「本当にありがたいことですね。ラストの初日とか大千穐楽とか、こぞって帝国劇場に入りたいと思うのは当然のことだと思うんです。でも、僕にとってはどの公演も同じで、全力を尽くしていきたいなと思いますし、大千穐楽は来たくてもスケジュール上は来られない方もいらっしゃるでしょうから」と、思いやる。
続けて、「僕はライブビューイングはどっちかというとそんなに好きではないんです。舞台は生で観て頂くということが醍醐味ですから。でも、これまで25年ですか、たくさんの方がご覧になられたので、あらためて観て頂く、最後の最後に観ておこうかなって考えられる方に楽しんで頂けるように、『SHOCK』というものが多くの方に残るような作品になるようにと思っています。感謝の気持ちでいっぱいです」と、気持ちを伝えていた。
また、今回の公演のためにマイケル・ジャクソンの振付師のトラヴィス・ペイン氏とステイシー・ウォーカー氏が来日しているという。けいこ場も観てくれたそうだが、そのときのことへ堂本は「けいこ(指導は)しなくていいから、こっちで固めたものを観て楽しんでくださいとお見せしたんです。そうしたらみっちりやられました(苦笑)」と、2人から直々に指導されたといい、『ふぉ~ゆ~』の辰巳雄大からは「僕、光一くんが苦しんでる姿、写真に撮りました」と記録に残っているそうでいつかどこかで公開されるかもと含みも残す。そんな2人の来日に「『Dead or Alive』、『Higher』、『夢幻』と最後のくだりと」をけいこをつけてくれたそうだが、「来てくれたことによって、トラヴィスとステイシーはこの作品において自分がステージに立つことへ自信をくれた人たちですから、そんな2人があらためて最後だからと来てくれたのは嬉しかったです。きのうも観てくれたし、きょうも観てくれるそうです」と、励みになるようだった。
■ストーリー
ニューヨーク・ブロードウェイ。
繁栄と衰退を繰り返すショービジネスの中心。
その中で揉まれながらも常に頂点を目指し続ける若きエンターテイナー、コウイチ(堂本光一)。
彼が率いるカンパニーのスタートはオフ・ブロードウェイの劇場。
小さな劇場だが、コウイチのショーはいつも人気で大盛況だった。
カンパニーの誰もがコウイチと共にショーを続けたい、と思っていた。
ある日、カンパニーの心を動かすひとつの事件が起きる。
新聞に、コウイチのショーを絶賛する記事が載ったのだ。
さらにオーナー(前田美波里)は、コウイチにオン・ブロードウェイからオファーがあったことを告げる。
カンパニーの誰もがショービジネスの頂点に進出出来る!と喜びと期待に胸を膨らませ、コウイチの幼なじみのタツヤ(上田竜也)もあふれんばかりのステージへの夢を描くが、オン・ブロードウェイからのオファーは、次第にコウイチやタツヤ、オーナーの娘リカ(綺咲愛里/中村麗乃)らカンパニーに亀裂と混乱を生じさせる。
そんな時でも・・・そして、ある事件によって、コウイチの肉体と魂を分かつ最悪の状況に陥っても“Show Must Go On!”
コウイチはショーへの信念を持ち続け、カンパニーを一つにしていく・・・。
※別記事
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取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ