「『ゆるキャン△ SEASON3』スペシャルイベント ゆるキャンパーの集い」が11月9日に東京・日本工学院アリーナで開催され各務原なでしこ役・花守ゆみり、志摩リン役・東山奈央、大垣千明役・原紗友里、犬山あおい役・豊崎愛生、斉藤恵那役・高橋李依、土岐綾乃役・黒沢ともよ、瑞浪絵真役・指出毬亜、中津川メイ役・天野心愛、『SEASON3』のテーマソングを手掛けたキミのね、亜咲花がトークや歌唱でファンと一緒に盛り上がった。
マンガアプリ『COMIC FUZ』(芳文社)にて漫画家・あfろ氏が連載中のアウトドア系ガールズストーリー『ゆるキャン△』。TVアニメ第1作目が2018年1月から放送スタートし、TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON3』が2024年春に放送されている。
以下、公式レポート部分。
イベントタイトルの“ゆるキャンパー”とは、『ゆるキャン△』を好きな気持ちを持った人たちの総称。キャスト陣が登壇し、「キャンにちはー!」と挨拶すると、会場に集まった“ゆるキャンパー”から温かな拍手と大きな声援が贈られた。
イベントはTVアニメ『ゆるキャン△ SEASON3』の振り返りトークからスタートした。最初のコーナー「美味しい思い出」では、キャラクターが出かけた場所を記したマップと本編シーンを織り交ぜながら、『SEASON3』の思い出を次々と紹介していく。
第1話の冒頭で描かれた、幼い頃のリンと祖父の思い出のシーンでは、東山さんが「いなぶカステラを買うおじいちゃんのチョイスが渋いのですが、リンはこの頃から和の良いところを感じられる感性があるのだなと思いました」と語った。また、「あのハンバーグ」が登場するシーンでは、キャスト陣がスタジオで実際にハンバーグを味わったとのことで、まるで本編のリンと同じように興奮気味に、お肉のジュ―シーさや肉の美味しさを口々に語った。
「渓流そば」のシーンでは、美味しいそばを食べた後、温泉で一息つく様子も描かれ、黒沢さんが「歩いて、食べて、温泉に入って……という全てが完璧な流れで素敵」と語り、その後のツーリングについては「私は共感できなかったです。早く帰って休みたいので」と本音をこぼし、会場の笑いを誘った。さらに、匂いまで伝わってきそうな「焼き鳥」のシーンや、絵真とメイを中心とした後半のシーンが紹介され、指出さんは「アフレコでは、先輩方の素敵な演技を間近で見学し、「ゆるキャン△節」を研究しました」と語るのだが、当のメンバーたちは「ゆるキャン△節?」と首を傾げ、会場が笑いに包まれる場面も。
そして最後には、最終回で描かれたなでしことリンの交流シーンが紹介され、花守さんが「なでしことリン、2人の会話は、BGMが静かに流れ、お互いがお互いを思い合っているという空気感に包まれていてとても好きです」と愛おしそうにシーンを紹介した。
続いてのコーナー「飯テロ始めるよ!」は、『ゆるキャン△』に出てくる様々な食べ物を、実際にキャスト陣が食べて食レポしてもらうというもの。しかし、作中で出てきた食べ物のほかに、別の食べ物も用意されており、2択の中から正解を選びつつ食レポを行うという、やや難易度の高いコーナーとなった。最初の食べ物は「あのハンバーグ」と「スーパーで買ったハンバーグ」。ステージに2種類のハンバーグが現れると、キャスト陣からテンションの高い大きな歓声が上がる。ルーレットで選ばれた花守さんと黒沢さんが食レポに挑み、2人ともAのハンバーグを選択。「お肉100%感が圧倒的!」とのことで、見事に正解となった。
さらに2つ目は「ラムのジンギスカン」と「豚のジンギスカン」。今後は豊崎さんと指出さんが食レポに挑む。2人ともAを選択し、「ラムの独特のクセが少なく、ラムが苦手な方でも美味しく食べられそう。」と的確にコメント。こちらも見事に正解となり、キャスト陣の味覚の鋭さに会場から賞賛の拍手が贈られた。
楽しいコーナーの後に朗読劇へと移り、“花見キャンプ”について回想するキャラクターたちのオリジナルエピソードが披露された。コミカルなキャラクター同士の会話のやりとりや、美味しそうな焼きりんごのデザートが登場する飯テロシーンまでたっぷりと演じられた。
そして、作品の世界観に寄り添うように、『SEASON3』のエンディングテーマ「So Precious」を亜咲花が伸びやかな歌声で披露し、会場が一気に温かなムードに包まれる。
続いて、日常の風景へと戻る朗読劇の後半がスタート。新学期の始まりを描いたエピソードの中で、原作者・あfろ先生の描きおろしビジュアルとともに、TVアニメ『SEASON4』の制作が発表されると、会場から喜びの拍手と驚きの歓声が沸き起こった。
朗読劇の後、改めて新作の制作について触れると、今回の発表は、新キャストの指出さんと天野さんにはサプライズで発表されたため、驚きが隠せない様子で「とても嬉しいです!」と発表を喜んでいた。
さらにイベントを盛り上げるべく、キミのねがステージに登壇し、『SEASON3』のオープニングテーマ「レイドバックジャーニー」を披露する。明るい歌声が会場に響き渡る中、着ぐるみリンも登場し、ステージで愛らしいパフォーマンスを披露した。
『SEASON3』の振り返りと、待ちに待った新作の発表で大盛り上がりとなったイベントは、あっという間に終演の時間に。
ステージ最後には、登壇者全員よりファンへの感謝のメッセージが贈られ、花守さんは「本日もありがとうございます。“ありがとう”という言葉だけでは言い足りないほどですが、作品を愛してくださった皆さんのおかげで、なんと『SEASON4』という新しい季節がやってきます。また新たな季節を過ごせることがとても楽しみです。いよいよ10年目が目前です!私やファンの皆さんにとっても“帰るべき場所”だと感じていますので、これからも応援をよろしくお願いします。」、東山さんは「『SEASON4』という場所に、私達を連れてきていただき、ありがとうございます。予想していなかった未来に私達はいるのだなと思います。『ゆるキャン△』と過ごす時は、キャストさんもスタッフさんも皆さんとても温かく、すんなりとその場に馴染んでいくことができるように思います。これは『ゆるキャン△』という作品が持つパワーなのだと感じています。心が癒されてワクワクするような、居心地の良い作品を、これからも楽しんで頂けたらと思います」と感謝のメッセージが語られた。
そして、『SEASON3』のキャッチコピーに重ねて、花守さんからの「楽しい」という元気な呼びかけに、観客が「更新中!」と高らかに叫び、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
※記事内写真は(c)あfろ・芳文社/野外活動プロジェクト