俳優・吉沢亮が11月17日に東京・新宿ピカデリーで主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(監督:呉美保/配給:GAGA)ロングラン上映御礼舞台あいさつを呉監督とともに開いた。
作家・エッセイストの五十嵐大氏の自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』が原作。脚本は『ゴールド・ボーイ』、『正欲』などを手掛ける港岳彦氏が担当している。耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大(吉沢)の心の軌跡を描いている。9月20日より公開され、約2ヶ月にわたってロングランとなり約12万人を動員している。
ロングラン上映していることへ吉沢は、「公開から約2ヶ月経って、これだけたくさんの人に観て頂いて嬉しい限りでございます」とコメントした後に、「いやぁー、本当に嬉しいなぁ」と、感慨深げに漏らすと「その一言に付きます。ありがとうございます」と、笑みが浮かぶ。呉監督は本日イベントをすることで「(席が)埋まるのかなって思っていたんですけど、さすがだなって」と、満席となった会場を見回した。そこから、観客が何回観ている?という質問がされ10回以上の方がいたことに吉沢は「嬉しい」と、再びほほ笑んだ。
本作は海外の映画祭にも数々出品。9月26日から10月7日に開催の第43回バンクーバー国際映画祭のパノラマ部門、10月9日から10月20日に開催の第68回ロンドン映画祭のコンペティション部門への出品。10月17日から11月10日に香港で開催の香港アジアン映画祭『Hong Kong Asian Film Festival』でも呉監督作品の特集上映で上映となった。
そんな海外でも上映された本作へ、「本当にすごいことが起きてるなって感じています。海外でもたくさんの方に観て頂いて、すごく嬉しいです」と、率直な心情を。さらに本作が今月30日に授賞式が行われる『第16回TAMA映画賞』にて最優秀男優賞を受賞したことへ「僕自身この作品に時間もかけたし、思いも乗っかった作品でもあるので、その作品で、映画賞で主演男優賞を頂くのは初めてなんですよ。この映画で獲れて嬉しかったですね」と、喜びも伝えていた。
「公開から2ヶ月経った後に、またみなさまの前に立てるという機会もなかなかなかったりするので、今日は嬉しかったです。この作品にかんしては、いろんなところで、いろんなお話をしているので、とくに言うことはないんですけど、多くの方に愛して頂いて、1人でも多くの心にこの作品が残って、寄り添うような作品になってくれたら嬉しいなと思います。これからもこの作品の応援を頂ければ」と、メッセージを寄せてイベントを締めくくっていた。
映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は公開中!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ