俳優・柄本佑が初の著書となるフォトブック『柄本佑 1st フォトブック「1(いち)」』(講談社)を完全受注生産で発売することが12月2日に発表となった。
今年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』での藤原道長役をはじめ、さまざまな映像作品に出演している柄本初の著書にしてフォトブック。
2022年末頃より始動していたといい、ドラマや映画撮影の忙しい合間を縫ってじっくりと取り組んできた。柄本本人たっての希望で、海外での評価も高い写真家・森山大道氏と荒木経惟氏による特別撮り下ろしが敢行。森山氏、荒木氏が同作品に名前が並ぶのは、共著『森山・新宿・荒木』(2005年)以来、約20年ぶりとなる。
衣装は自ら準備、撮影場所などについてもこだわっており、クールなタキシード姿や中高生時代のファッションを再現したというTシャツ×ジーパン×下駄ルックを披露。T シャツは、初主演作である映画『美しい夏キリシマ』(’03 年)の映画会社の方がプレゼントしてくれたという一枚を当日柄本自ら持参するなどしている。
そのエピソードとして、荒木氏の撮影では、なかなか出番のなかった“ド派手な私服”を着て「素肌にジャケットに裸足」で魅せていたり、「私的マガジン」には、“柄本佑をよく知る人物”として、フォークシンガーの森山直太朗や映画監督の三宅唱監督との対談、関係者からのメッセージなども収録されている。
「とにかく、僕というよりも大道さんと荒木さんの写真の素晴らしさをじっくり見てほしい」と写真家両人へのリスクトを込めて、あえて綴じない出版物にチャレンジしている。飾ったり、一枚一枚眺めたり、組み合わせて額に入れたり、手に取った方々独自の楽しみ方をしてほしいとの思いを込め、写真を高品質の厚紙に印刷し、ボックスに収納したものとなっている。ブックデザインは、アートディレクションで評価を受けている平林奈緒美氏が担当している。
本人が一冊一冊直筆生サインとシリアルナンバーを入れたものをお届けするため、購入者への発送は2025年2月末ごろを予定とのこと。さらに、発売を記念し、初のファン感謝会を開催予定とのこと。with STORE購入者限定招待(初回先着100人、2回目抽選200人)。フォトブック発売前イベントとして、柄本佑本人との2ショット撮影や、購入者の方のお名前書き&サイン入り写真のお渡しなどを予定。申込サイト及び詳細はwith digital、フォトブック公式 X(@emoemo_book)にて。
今回の発表にあわせ柄本からコメントが寄せられた。以下全文。
ずっと憧れ続けてきた森山大道さんと荒木経惟さんに、撮っていただきました。このお二方と名前を並べるなんて大変烏滸がましいのですが、やっと、長い制作期間を経て皆さんに近々手に取っていただけることをうれしく思います。
大道さんと荒木さんの2005年の共著『森山・新宿・荒木』は僕の大好きな作品で、今回大道さんには念願の新宿での撮影をお願いしました。荒木さんには、母から譲り受けたコートを着たり、ちょっと面白いシチュエーションでの撮影にオッケーいただき、スタジオでじっくり撮っていただきました。それぞれ本当に最高の時間となり、撮影日の夜は飲まずには寝られないくらいの興奮状態! まさに一生に一度の現場でした。約1名、僕の家族も現場にゲリラ参加してちょこっと登場しています。
おまけ的なコンテンツにはなりますが、初めてのフォトブックということでちょっとした僕の日常の話も、皆さんの隙間時間に読んでもらえたらと。そちらは、なんだかんだで60Pくらいの、あくまでおまけなので海外のフリーペーパーのような作りにしてもらいました。
いや~本作りって難しい!紙質とか重さとか、気になることがたくさん。でも楽しかったです。
写真集って、ノド側がパッと開かないのが個人的に悩ましいと思っていたんです。写真も歪んでしまう。それはそれで写真集の楽しみ方なのかもしれないですが、100%堪能できない気がして、今回、思いきって綴じないことにしました。せっかくの素晴らしい写真家の作品を本棚にずっとしまったままなんて勿体無いですし、個人的には飾ったりもしたい。そんな思いを形にしていただきました。
ぜひ皆さんにはお気に入りのカットを見つけて、思い思いに楽しんでもらいたいです。
以上
完全受注生産となる『柄本佑 1st フォトブック「1(いち)」』は1万6500円でA5変型(ボックスはA5大サイズ)で12月2日より受付開始。
■with digital
https://with.kodansha.co.jp/article/news-emoemo_book_2