俳優・松坂桃李(29)が5日、東京・福家書店新宿サブナード店で『妄想・松坂桃李2』(ワニブックス)発売記念イベントを300人限定で開いた。
松坂が妄想で映画のフライヤーを作る人気連載をまとめ2016年に発売した『妄想・松坂桃李』から2年。第2弾となる今回は連載では語られなかった「STORYの結末」を松坂自らが明かし、それを未公開カットとともに構成。しかも、完全未公開カットも7編収録されたり、フライヤーづくりの舞台裏を語ったロングインタビューなども楽しめる仕上がりだ。
旬な松坂のイベントとあって、会場には50人近くの報道陣が詰めかけ、松坂は登場するなり「ゴールデンウイークですよね。みなさん本当にありがとうございます!これは本当に、妄想でも予想できなかったです。おつかれさまです」と、記者たちを気遣う紳士ぶりを見せながら会見をスタート。
シリーズ2冊目へは、「予想外で第2弾が出せると思ってなかったんです。どのあたりに需要があったのかなって、僕の中では不思議なんです」と、自身のなかでは、首をかしげたのだとか。
そんな松坂だが、妄想へは「小さい頃から1人遊びで妄想して、自然に近い感覚で、割ときっかけがあればという感じで」と、妄想しやすい体質だそう。しかし、「僕の妄想は暗くなりがちで、結婚詐欺とかドロドロの殺し合いとか、信頼関係が崩れるとか、ハッピーエンドじゃない暗いものが多くて。スタッフさんから、暗くなりすぎるから『明るめの妄想をしてくれ!』と言われて(苦笑)」と、“苦情”が入った妄想の方向性も語った。
そうして出来上がった本作のお気に入りは今年2月に撮影したという制服姿のカット。「あれを撮ったのは今年2月です。その撮影中に下校中の本当の学生さんがいたんですけど、本当に終わったなって思いました(苦笑)。むずがゆいところがあり、現役の方と比べると違うなって。制服の体のフィット感とか微妙に出せなくなってくるんです」と、少し悔しげ。ちなみにその制服のカットのシチュエーションは、「女性のマネージャーに振り向いてほしくて、自分お姉ちゃんが家に置いているいろんな少女漫画の名シーンをパクりまくるという感じで」とのことで、その結果へは「買って頂いて(笑)」と、アピールも忘れなかった。
いまやドラマや映画に引っ張りだこの松坂だが、忙しくていっぱいいっぱいになることはないのかとの質問に、「いまのところそれはなく、そこはうまく事務所と話し合いながらやってきているここ数年なんです」と、折り合いをつけているそう。そこでもしデートなどをする妄想をするならと尋ねると、「VRデートですね。2人で最近だとガンアクションがあるんです。自分が兵士になって、違う軍と戦うチームプレーがあって」と、思い切り妄想の羽を広げ、「今言ったことを付き合ってくれる方は嬉しいです」と、女性のタイプも。
自身の結婚の妄想についても、親交の深い柳楽優弥や濱田岳といった結婚の先輩の話もしだし、「苦労話を聞くと『早くこっちに来てくれ!苦労話しようぜ』と言われて」と、誘われているのだとか。よく旅行にも一緒に行く岡田将生とどちらが結婚が早そうかとの質問まで飛んだが「いやどっちだろ?同じくらいに結婚のタイミングが決まって、それで3人で海外を回ってとか。30代のうちにできればね」と、思い浮かべていた。
この日は本会場のほかにも大阪でも300人限定のイベントを開くという大忙しな松坂。それでも「みなさんのお力のおかげです。この場を借りて、支えてくれていることに感謝したいです」と、ファンへ伝えていた『妄想・松坂桃李2』は2200円(税別)で好評発売中!