アイドルグループ『嵐』二宮和也、俳優・櫻井海音が12月25日に東京・丸の内TOEIで映画『【推しの子】-The Final Act-』(監督:スミス/配給:東映)公開記念舞台あいさつに登壇した。
原作・赤坂アカ氏、作画・横槍メンゴ氏による人気漫画『【推しの子】』をAmazonと東映の共同プロジェクトで実写映像化。伝説的アイドル・アイの子どもとして転生するファンタジックな設定とサスペンス要素、“芸能界”という世界を描いた作品。全8話のドラマシリーズをPrime Videoにて11月28日午後9時よりプライム会員向けに世界独占配信、その続きとなる映画『【推しの子】-The Final Act-』を東映配給にて12月20日より全国公開されている。櫻井はアイの子どもで主人公のアクア役、二宮は謎に包まれた男“カミキヒカル”役を演じた。
以下、公式レポート部分。
上映終了後の熱気冷めやらぬ会場に、盛大な拍手と歓声を受け登壇した櫻井海音と二宮和也。“アクア”と“カミキヒカル”、宿命の相手が待望のイベント初対面を果たす中、場内には多くの報道陣が詰めかけ無数のフラッシュが2人を包んだ。
本作で映画初主演を務め、伝説のアイドル・アイの死の真相を掴むため芸能界へと突き進む主人公・アクア役を演じた櫻井海音。遂に公開を迎えた映画の大ヒットスタートを受け、「メリークリスマス!大切な日にありがとうございます」と笑顔で挨拶する櫻井は、日本だけでなくすでにオーストラリア、ドイツ、タイ、台湾、香港など52の国と地域で公開を控える本作の反響について、「先日、僕も劇場に行って映画を観てきました。ファンの方からもすごく良かったと言ってもらえたり、“芸能界”を描いている作品ということもあって業界内からもすごく反響をいただいていて本当に嬉しいです!」と感慨深げにコメント。反響の高さを強く実感している様子で映画のヒットに感謝を述べた。
一方、アクアの“実の父親”であり、最大の宿敵となりうる謎の男・カミキヒカル役を演じた二宮和也は、今回のイベントが初登壇。櫻井に続いて「ドラマ配信、そして映画公開と、無事に皆さんの手元に届いていることが安心しました」と笑顔を見せた二宮は、12月初旬のドラマシリーズ第7話・8話の配信開始日まで出演を口外できなかった状況について、「どこかで漏洩しないかずっと恐怖でした。7話からの登場って良くないですよ!もういっそ一気に出してほしかった…(笑)」と当時の苦悩を告白。かねてからの原作ファンであり、「皆さんの色々な感想をチラホラ見ていると、ちゃんと届いているところに届いているんだなと実感しています。僕が演じるカミキヒカルも受け入れられていると聞いてとても嬉しいです」と出演の喜びを改めて語る二宮に対し、櫻井も「二宮さんの出演を聞いたのが、撮影が進んで残り1か月くらいのタイミングでした。本当に驚きましたし、実はキャストの中でも限られた方しか聞いていなかったんです」と当時の心境を明かした。
そんな仲睦まじい二人の豪華競演に、SNS上では「櫻井海音×二宮和也が親子なの天才!」「表情もそっくりで鳥肌たった・・・」などと絶賛の声が相次いでいるが、話題について触れられた二人はお互いに顔を見合わせながら、「似ているなんて恐れ多いです…。僕自身、二宮さんのお芝居が本当に大好きで過去の作品をずっと拝見していたので、共演できたことはこれ以上ない幸せな時間でした」(櫻井)、「カミキヒカルを演じている時は、アクアと深いところで繋がっているという意識で臨んでいたので。ビジュアルも似ていると言われて僕も嬉しいです。櫻井さんのさっきのコメント、ぜひマスコミの皆さん使ってくださいね!!」(二宮)と軽快なトークを展開し、場内を沸かせた。
続いて二人は、映画で描かれるアクアとカミキヒカルが直接対峙する、緊迫のクライマックスシーンについて言及。俳優の大先輩として、二宮との“夢の対決”を叶えた櫻井は、「カミキヒカルは、“サイコパス”みたいに一言では片づけられない“狂気性”やバックボーンを秘めたキャラクター。撮影で二宮さんと対峙した時に、カミキヒカルを演じられるのは二宮さんしかいないと強く思いました」と、リスペクトを込めて撮影時の喜びを述懐。
対する二宮は、「アクアにとっての“鏡”のような向き合い方を意識して細かい動きを追加するなど映像的な遊びも入れました。(原作者の)赤坂アカ先生からも『自由にやってください』と仰っていただいたので、僕が演じてよかったと思っていただけるように、自由にやらせていただきました」と役作りへのこだわりを覗かせつつ、「長期間の撮影の中で、本当に作品に向き合って頑張っている姿に“親心”のような感動や刺激を受けましたね」と櫻井を称賛。互いに手応え十分な様子で完成シーンの出来栄えに太鼓判を押した。
また、原作者の赤坂アカ氏のアイデアにより付け足されたという映画のラストシーンについては、櫻井・二宮ともに揃って大絶賛!「クランクアップしてから約半年後の収録でしたが、台本を読み直したらすぐにアクアのキャラクターに入れて。収録中は自然と泣いてしまいました。アクアとしての全てをこのモノローグに載せられたと思います」(櫻井)、「撮影現場全体の空気も独特な感じがして新鮮でしたね。どのシーンにしても“ライブ感”のようなものがあって、僕自身も軽やかに演じられました」(二宮)と、二人が完成度の高さを力説すると、場内の観客は大きく頷いた。
イベントでは、物語のカギとなる劇中映画「15年の嘘」にちなみ、二宮が“最近ついた嘘”を赤裸々告白する場面も。先日行われた公開前夜祭イベントにて、すでにこのお題に回答済みの櫻井は、「掘り返さなくていいです…(笑)」と下を向きつつ、「皆さんが発表する中で、自分が“大トリ”だったので、マネージャーにすごくプレッシャーかけられたんです!本当は言いたくなかったんです!」と、満を持して発表した“年齢詐称”に関する嘘がまさかの場内を大混乱させる事態を招いたことについて平謝り。
そんな櫻井を尻目に、二宮が「信じてもらえないと思いますが、今日話したこと全部嘘です。僕びっくりするくらい嘘をつくんですよ、ラジオでもほとんど本当のことを言ったことがないです」と回答すると、場内は再び騒然となり、爆笑の渦に包まれた。
「赤坂アカ先生から“当事者意識”というコメントをいただき、僕たちも自分たちだからこそできるものがあるんじゃないかと強く信じながらこの作品に臨みました。ぜひ年末年始に何度もご覧いただけると嬉しいです」(櫻井)、「僕は撮影後半からの参加となりましたが、だからこそ見える部分があって。それは、スタッフ・キャストの方々が本当にこの作品が好きで、一生懸命ぶつかって頑張っている姿でした。そんな皆の“青春”みたいなものを感じてほしいですし、愛情っていいな。友情っていいなって作品を見て思ってもらえると嬉しいです。原作ファンの方々にも、必ず納得していただけると思っています!」(二宮)と映画のさらなるヒットに願いを込め、本作の見どころをそれぞれ力強くアピールした櫻井と二宮。
最後に、来年1月3日(金)より「第二弾入場者プレゼント」として二人がデザインされたスペシャルビジュアルカードの配布(※数量限定)が発表されると場内からは拍手が巻き起こり、櫻井・二宮の二人も「すごい貴重!すでにご覧いただいた方も、これはもう1回劇場で観ていただかないとですね(笑)」と笑顔でさらなる来場を呼び掛けた。
※記事内写真は(c)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 (c)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会