俳優・大泉洋主演で2025年1月17日に公開予定の映画『室町無頼』(脚本・監督:入江悠/配給:東映)。本作の新ビジュアルと特別映像が1月2日に公開となった。
直木賞作家・垣根涼介氏の、自らの力で時代を切り拓く「無頼」たちを描いたアクション・エンタテインメントの同名作が原作。大泉は、己の腕と才覚を頼みに世直しの野心も持つ蓮田兵衛役で作品を主演する。ほか、兵衛に拾われ、身も心も成長する才蔵役に『なにわ男子』長尾謙杜、才蔵に棒術を教え込む老師に柄本明、民を虐げ、ぜいたくにふける有力大名・名和好臣に北村一輝、高級遊女にして男たちの間を漂う絶世の美女・芳王子(ほおうじ)役に松本若菜、幕府から治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領・骨皮道賢に堤真一がキャスティングされている。
公開されたのは、兵衛と才蔵の関係性を表す“師弟の絆”と兵衛と道賢の関係性を表す“宿敵の絆”、2バージョンの新ビジュアルと2つの特別映像。
“師弟の絆”バージョンは本作の主人公・蓮田兵衛と、弟子となる才蔵をフィーチャー。特別映像では才蔵を演じた長尾謙杜がナレーションも務めているのも特徴。没落した武士の家に生まれ、生きていくために暴利を貪る金貸しの用心棒をしていた才蔵が兵衛と出会い、最初は反発するものの、「誰よりも強く、優しい」兵衛に尊敬の念を抱き、命を懸けても兵衛を守るために厳しい修行に挑む姿が映し出されている。人生に絶望し、自暴自棄だった才蔵が、修行を経て逞しく成長した表情に胸が熱くなる映像となっている。ビジュアルは大空を背景に、天下の未来を見据えているかのような2人が印象的だ。
もう1つの“宿敵の絆”バージョンは、兵衛の腐れ縁の悪友であり、最大の敵として立ちはだかる骨皮道賢との関係がテーマとなっており、“悪友”として酒を酌み交わす兵衛と道賢、そして“宿敵”として睨み合う2人が並んだ、まさに生涯の好敵手同士を表したビジュアルとなっている。
特別映像では、蓮田兵衛とともに、歴史に名を残す実在の人物である骨皮道賢が、いかに兵衛と道を違え、日本の歴史を変える運命の戦いの中で対立していくのかを鮮烈に描き出している。「ふたりは志を共にした友だった。だが、選んだ道が違った」。その言葉が示す通り、一揆の頭目と幕府の洛中警護役、混沌の世をそれぞれの立場で生き抜こうとする2人の関係性が伝わってくる映像となっている。
■師弟の絆
https://youtu.be/_MAovGzn7Tw
■宿敵の絆
https://youtu.be/kJkwYfDu4rE
※記事内写真は(c) 2016 垣根涼介/新潮社(c)2025『室町無頼』製作委員会