（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
俳優・Koki,、本木雅弘、中村雅俊が1月25日に東京・日比谷のTOHOシネマズシャンテで映画『TOUCH／タッチ』（監督：バルタザール･コルマウクル／配給：パルコ ユニバーサル映画）公開記念舞台あいさつに登壇した。
2012年に『ザ･ディープ』、2015年に『エベレスト』、2022年に『ビースト』を手掛けているアイスランドのコルマウクル監督最新作。アイスランドで2024年5月、同年7月に北米で公開され、第97回アカデミー賞国際長編映画賞のアイスランド代表作としてショートリストに選ばれている作品が24日より日本公開された。
物語の主人公・クリストファーは初期の認知症であることが判明し、人生でやり残したこと……50年前に愛した大切な人が突然姿を消してしまった謎を解き明かすことを
決意。2020年コロナの世界的流行で国境が封鎖され始める中、アイスランドを出発し、ロンドン・日本を旅しながら彼女を探す、時と海を越えた壮大なラブストーリーとなる。
Koki,はついに日本公開を迎え「宝物のような存在の作品です。やっとみなさまに届けられて嬉しいです」と笑みを浮かべ、反響としては、「ほかのお仕事で海外に行った時に現地のスタッフの方から『見たよ』『愛のメッセージに感動した』」などの反響をもらったそうだ。
本木は「アイスランドの方たちは基本的に穏やかdえはあたら着物で、日本人に気質的に似ているものを感じました。チームとしてこの作品を作れたことが思い出です」と、しみじみと語った。
劇中の話題へ。クリストファーが学生時代を過ごす1969年のロンドンで出会う最愛の人・ミコ役を演じている。演じるにあたって、「ミコの心が愛する人の優しさに触れ合うことができて、変化していくということを意識していました。ミコのいろんな一面を届けたいなと思って、ちょっと積極的だったりいろんな一面を演じられたらと思っていました」といい、父・高橋との関係へは、「ミコと高橋さんの間には深い愛があったと思いますけど、お父さんから言われたことを守らないとというのでケージの中にいるような部分も感じています」と、感じたことも話していた。
ミコの父でクリストファーが働く日本料理店を営む高橋役を演じた本木。Koki,へ本木、「Koki,さんとパルミ（・コルマウクル）さんを中心的に観ていましたけど、本当に2人ともまだ無垢な部分を持ちながら積極的に前進していこうとしているという魅力をちょうどいい感じで抱えていて」と、演技面でも目を細めながら話す。
実はプライベートでも「共通の知人がいて食事会とか餅つきとか幼少の頃から知っていて、我が子を見ているようでした」としみじみ。さらに、「Koki,さんは、イギリス系の学校に通っていてブリティッシュイングリッシュもしっかりしているし、台本読みも突然呼ばれて行ったんですけど、Koki,さんは全部セリフを覚えていて、パパスタイルなんだねって。お父さんも始まる前から完璧にセリフを入れてるっていう噂を聞いてましたから」と、Koki,の父・木村拓哉を引き合いに出して笑いを誘うことに。これにKoki,は本木を「演技を間近で見ることができて勉強になりました」と立てて話を切ろうとしたが、本木は「でも、『パパに電話してる』って言ってましたよ」と返して、Koki,を照れ笑いさせていた。
照れるKoki,
一方、2020年の日本でクリストファーが出会い酒を酌み交わす久多良木（クタラギ）役を演じた中村は歌唱もあるのだとか。「突然出てきて、意気投合してカラオケやっちゃう？という楽しいおっちゃんで」と気楽そうな話をしていたが、「大変だったのが監督が結構セリフを変えるんです。何回かお芝居して、とにかく時間がかかりました。ちょっとしたシーンに夜の11時までと書いてあって“そんなことないだろ！”と思ってたら、11時までかかるんです。同じシーンを4回くらいやるんです。でも、後で観てなるほどと感じました。ゴールデン街で撮影してたんですが、酔っ払いが多い中、撮影するんです」と、日本とはまた違った手法で行っているとも話し、共感が多いのか、本木も多くうなずいていた。
そして中村から「素晴らしい映画に仕上がっていると思います。みなさんの素直なリアクションを、家族や友達に伝えて、そういう方がまた観に来てくれるように」と願いをこめれば、本木は「この作品はあまり大々的にプロモーション活動をしない方向性で進んでいますが、口コミで浸透してほしい作品だと思っていますのでよろしくお願いします」と呼びかけ、Koki,からは「この映画を観てくださったみなさんの心の中になにかメッセージが残っていたら嬉しく思います」と、話していた。
映画『TOUCH／タッチ』は公開中！
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
