中山美穂 キム・ジェウクから「特別な方」と感激エピソード!2年前撮影の映画「蝶の眠り」ついに公開で声震わす

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映画『蝶の眠り』初日舞台あいさつが開催!

 女優・中山美穂(48)、俳優キム・ジェウク(35)、作曲家・新垣隆氏(47)が12日、東京・角川シネマ新宿で映画『蝶の眠り』(監督:チョン・ジェウン/配給:KADOKAWA)初日舞台あいさつをジェウン監督とともに開いた。

 中山5年ぶりの主演作品。遺伝性のアルツハイマー病に侵された50代の小説家・松村涼子(中山)が、小説以外で何かを成し遂げようと大学で講師を務めひょんなことから韓国人の留学生チャネ(ジェウク)と出会い惹かれ合っていく。しかし、アルツハイマーは進行し続け、涼子はチャネとの関係を精算しようとするのだが、その思いはすれ違いだし……。

 中山はパープルの胸元の開いたドレス姿で登壇し、「2年前に撮影して公開されてホッとしましたしたし、安心しました。作品の内容が病気を扱っていたりとか、別れ、すれ違いとか悲しい意味も含んでいますけど、詩的な感じで演出されていたので、この作品に出会えて本当に良かったなって思いました」と、ついに公開を迎えられたことに、少々声を震わせながら万感の気持ちを伝える。

 一方、ジェウクは「韓国ではない国で上映するというのが不思議で、僕が子供のころ暮らしていたという特別な国なので、特別な感情です」と、しみじみ。

 そんなジェウクの印象へ中山は、「初めてだったけど初めてじゃないような」と近さを感じたそうで、ジェウクも「中山美穂さんは特別な方で、(1995年公開の映画)『Love Letter』という映画は韓国でも有名で、実感がなくて。初めてお会いしたときは、一生忘れないと思いますね。役と気持ちが交ざっていたと思うんですけど、その瞬間空気が止まるみたいな感じで、芽の大きい女優さんがじーっと僕のことを見ていて、長くて2秒くらいだったと思うんですけど、それが長くて」と、とにかく感激していたことが伝わってくるようで、中山は「脚本通りのイメージで私のことガン見されたらしいです」と、ほほえましいエピソードも。

 さらに、ジェウクは劇中で披露している日本語へ、「イントネーションとかニュアンスをすごく勉強しました。この映画をやりながらもっと日本語がうまくなった気がします。役としては、韓国人が話す日本語というのを、意識するのかというところで考えましたが、できるだけうまい日本語でやった方がいいんじゃないかということでやりました。また、日本語でお芝居できる機会があれば、もっとうまい日本語でやれれば」と、意気込みも込めて話すと、中山は「本当にお上手で、心地よい喋り方をされるのでそのままでいいとは思ったんですけど、“庭師”という言葉だけは難しそうでしたよね」と、振ると、これにジェウクははにかみながらうなずいていた。

 ほかにも撮影現場で、お弁当にコリゴリしたという話も披露され、ジェウクは「日本の現場は3食全部お弁当でするのが普通らしいですね。それで、からいものがなくて、からいものが好きな僕には厳しくて、途中から唐辛子を買ってきてもらって食べていました」と、文化の違いを感じさせるコメントもあった。

 そんななか初の長編映画音楽を担当した新垣氏は、「お2人の出会いから別れまでの心のやりとりを音楽で増幅するということではなく、音楽も2人の感情に寄り添うようなものでありたいなって思いました」と、楽曲コンセプトを話し、場内に用意されたキーボードで生演奏して、キャスト・観客を魅了する一幕もあった。

 イベント終盤には涼子の愛犬役・トンボを演じたラブラドール・レトリバーも駆けつけるなど盛り上がり、中山から「監督があいちこちに伏線を張っています。観れば観るほど、ああこういうことだったんだという発見があると思います」と、アピールしていた。

 映画『蝶の眠り』は12日より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー!

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