俳優・向井理、上白石萌歌らが2月22日に神奈川・ぴあアリーナMMで映画『パリピ孔明 THE MOVIE』(監督:渋江修平/配給:松竹)キックオフパーティーに神尾楓珠、宮世琉弥、関口メンディー、森崎ウィン、石崎ひゅーい、ELLY、&TEAM、長岡亮介、DEAN FUJIOKAとともに開催し司会は『相席スタート』山添寛が務めた。
『ヤングマガジン』(講談社)で連載中の累計発行部数240万部突破の大人気コミック『パリピ孔明』が原作。2023年秋に向井主演でフジテレビの水10ドラマ枠で放送に。現代の渋谷に若かりし姿で転生した三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井)が、歌手を目指すアマチュアシンガー・月見英子(上白石)の軍師となり、立ちはだかる壁を巧みな計略でことごとく切り崩し成功に導くサクセスストーリーとなる。映画版では、日本を代表する3大音楽レーベルが頂点を競う音楽バトルフェス【ミュージックバトルアワーズ 2025】を舞台とした設定ということで、本イベントも音楽ライブのような空間を楽しめる。
約8000人の観客が会場に詰めかけるなかでのものとなった。以下、公式レポート部分。
会場に集まった大勢のファンの熱気が高まる中、ステージに登場したのは、“諸葛巾”と呼ばれる頭巾と鮮やかな着物の唯一無二の劇中衣装を身にまとった諸葛孔明役の向井。「皆様、こんばんは。私、姓は諸葛、名は亮、字を孔明と申します」とお馴染みの挨拶で会場を一気に盛り上げた。向井こと孔明の呼び込みで、孔明と親密なスポーツ番組プロデューサー役として映画初出演を果たす相席スタートの山添が登場した。
向井、上白石、宮世、関口、石崎、ELLY、ディーン・フジオカによるトークパート第一弾では、会場に集まった大勢の?パリピ”ファンを前に、向井が「ドラマから約3年間このような格好をしているのですが、重くて大変なんです(笑)」と衣装の大変さを明かしつつ、「沢山の人に集まって頂いてありがたいです!映画を楽しみにしてもらえたら嬉しいです」と喜びを語る。上白石は「『パリピ孔明』という作品が大好きで、いつかこんなお祭りができたらいいな~!とずっと思っていたので、作品を愛してくださっている人がこうして集まってくれて嬉しいです!」と作品への深い愛を明かした。
ドラマの”推しシーン”について SNS で事前に募集すると、1つ目に選ばれたのは<華麗すぎる孔明のバーテンダー>のシーン。実は昔、向井自身もバーテンダーをしていた経験を持つようで「OAでカットは割っていますが、最初から最後まで止めることなく本物のお酒で撮影したんです。撮影の最後にオリジナルのお酒も作ったよね」と語り、上白石も「とっても美味しかった!所作も美しかったです!」と当時を振り返った。その他にも様々な”推しシーン”が選ばれていく。<劉備が孔明を尋ねるシーン>について、ディーンは「向井さんの中国語も自然でしたね。孔明との関係が始まる特別なシーンなので、思い入れが深いです」と撮影の思い出を明かす。さらに、孔明の<お経ラップ>も視聴者の”推しシーン”に選ばれ、KABE 太人(かべ・たいじん)役の宮世は「実はこれクランクインした初日の撮影で、台本では正直イメージが湧いていなかったのですが、向井さんがスラっとこなしていて凄かったです」と先輩から受けた衝撃を語った。
さらにキャストの思い出深いシーンを聞かれると、ロックバンド イースト・サウスのギタリスト・東山(ひがしやま)役の石崎は「最終回のフェスのシーンでは、本当のフェスの時間を借りて撮影したんです。フェス自体も盛り上がっていたので、みんなで気合いを入れてステージに向かったのを覚えています。EIKOちゃんと KABE 太人の後ろ姿が素敵でしたね」と語った。ヒップホップ界のカリスマ・赤兎馬カンフー(せきとば・かんふー)役の ELLY は「パリピメンバーの皆さんと久しぶりに会えて嬉しいですが、メンディーとも久しぶりに会ったんです(笑)元気そうで嬉しいです。この前、前園ケイジが夢に出てきました(笑)」と、関口演じるキャラクターが強く印象に残っていることを告白。
そんな歌って踊れるスーパーアーティスト・前園ケイジ(まえぞの・けいじ)役の関口は、自身の演じるキャラクターについて「とにかく自分が大好きすぎる、憎めないキャラクターなんです。演じるのに苦戦しなかったので、自分もケイジっぽいのかもしれません(笑)」と語った。
そして向井も「歩道橋の上でEIKOと話し合うシーンは二人の関係性が見えてくる好きなシーンです。1カットの撮影だったので緊張感もありましたが、上白石さんと”乗り越えよう”って二人で話したのを覚えています」と思い出深いシーンを告白。上白石も「感情的に難しかったところもありますが、最初から向井さんは軍師として私を引っ張ってくれました」と深い絆を語った。
続いて向井、上白石、神尾、&TEAM の EJ、NICHOLAS、HARUA によるトークパート第二弾。映画の感想を聞かれると、上白石は「ライブを生で浴びているような気持ちになりました。めっちゃ面白かったです!」と大興奮。神尾は「音楽シーンは凄いものになっているし、孔明と英子の物語にもウルっときました。笑いもしっかりありつつ、心にグッとくるシーンもあるので、見応えのある映画になっていると思います」と力説。そして映画初出演となった&TEAM。EJは「今回初めてで緊張しましたが、この作品の一部になれることが嬉しくて、楽しく撮影に参加しました」と振り返った。NICHOLASは「演技をやることができて楽しかったです。(今回は本人役でしたが、)次は他のキャラクターにも挑戦してみたいですね!」とさらなる意欲も。HARUA は「孔明さんとラーメンを食べるシーンがありまして…向井理さんと一緒のシーン、めちゃくちゃ嬉しかったです!」と回想。
印象に残っているシーンを聞かれると、神尾は「クランクインしたばかりの最初のシーンですね。詩羽ちゃんも人見知りらしくて僕もそうで、人見知り同士の共演でしたが、微笑ましい兄妹に見えているんじゃないかな、と思います」と振り返った。そして EJ は「クライマックスで孔明さんが英子さんのために……」と危うくうっかりネタバレをしかけ、会場を微笑みで溢れさせながら「ぜひ見てください!」と熱弁した。HARUA は「劇中でワールドスターという肩書きを背負っていて、僕たちの武器のひとつでもある多言語を使ってお芝居をさせていただいたことが印象に残っています。そこが新鮮で面白いシーンになっているんじゃないかなと思います」と語った。
最後に、孔明こと向井が「本当に沢山のアーティストに参加して頂いて、今までにない音楽映画になっていると思っています。後半は、よりフェスらしくなっています。素晴らしい環境で見ていただくことで色んな感情が伝わる作品になっていると思います」と熱く締めくくった。
以下、ライブステージレポート。
▼&TEAM:「Dropkick」
トップバッターとしてステージに登場したのは、本作で映画初出演にして本人役を演じた、世界で活躍する超人気 9 人組グローバルグループの&TEAM。超人気曲「Dropkick」を圧巻のパフォーマンスで魅せ、会場のボルテージを一気に高めた。MC の山添から感想を聞かれると、FUMA は「映画に出演するだけでなく、こうして沢山の人の前でパフォーマンスすることができて嬉しいです」と、K は「かっこいい可愛い”孔明”の K です(笑)このような機会を頂いて感謝していますし、普段のライブとは違った表情を魅せられることが嬉しいです!」と、TAKI は「普段このような形でパフォーマンスすることはないので新鮮な気持ちです。盛り上がっていきましょう!」と語った。
▼前園ケイジ(関口メンディー):「SO SO」
続いてステージに登場したのは、ドラマから続投する、歌って踊れるスーパーアーティスト・前園ケイジ(まえぞの・けいじ)役の関口メンディー。前園の代表曲でもあるドラマの劇中歌「SO SO」をバックダンサーとともに堂々披露した。迫力あふれる圧巻のパフォーマンスで会場が大いに盛り上がる中、関口は”前園”として、「海外で修行を詰んでいたから久しぶりだ。1 年ぶりだね。盛り上がっているか横浜~~!」とハイテンションに喜びを爆発。孔明から「SO SO」の由来を聞かれると、あたふたし答えに詰まってしまう様子も見せ、会場を沸かせた。
▼EIKO(上白石萌歌)&KABE 太人(宮世琉弥)&東山(石崎ひゅーい):「Time Capsule feat. KABE ver」
続くステージには、月見英子役の上白石萌歌、孔明がスカウトした若き天才ラッパーKABE 太人(かべ・たいじん)役の宮世琉弥、ロックバンド イースト・サウスのギタリスト・東山(ひがしやま)役の石崎ひゅーいが登場。ドラマの最終回で視聴者を魅了した EIKO(月見英子)の楽曲「Time Capsule feat. KABE ver」を 3 人で仲睦まじく披露。上白石は「役のまんまで登場することにちょっと不思議な気持ちです!みんなにはパリピファミリーになって、『パリピ孔明』を愛してほしいです!」と想いを告白した。宮世は「楽しかったです!KABE 太人になるのも久しぶりだし、ドラマの歌をこうして歌えてよかったです!」と、石崎も「ドラマでは二人の後ろで演奏していたので、こうして一緒に歌えて嬉しいです」とステージの感想を熱く語った。
▼石崎ひゅーい:「さよならエレジー」
石崎は続いて、大ヒット曲「さよならエレジー」をエネルギッシュに披露し、極上の音楽で会場をさらに盛り上げた。東山として自身の楽曲を披露した石崎は「言葉でどう表現していいのか、分かりかねます…。言葉にならないです」と喜びの想いを明かした。
▼宮世琉弥 with 神尾楓珠:「堕天 パリピ孔明 ver.」
続いてステージに登場したのは宮世と、三国時代の孔明最大のライバル司馬懿の末裔・司馬潤(しば じゅん)役の神尾楓珠。劇中では若き軍師として孔明の前に立ちはだかる。そんな二人の豪華コラボが実現し、Creepy Nuts の楽曲「堕天」をパリピ孔明バージョンで披露。実は、スタッフ内の会話で”神尾君って歌上手いらしいよ!”という話をきっかけに歌唱することが決まったというこの貴重なコラボレーション。堂々のパフォーマンスを披露し会場を釘付けにした神尾は、実はこれが”初ライブ”だといい、「楽しかった!!」と笑顔を魅せた。それに同意する宮世は「&TEAM さんが出てきたときくらいの迫力がほしいです(笑)!盛り上がってるか~!」と呼びかけ会場のボルテージを底上げ。「その声でライブ楽しんでいってください!」と次のアーティストへバトンを繋げた。
▼ELLY:「MORE MONEY」
続いて、宮世演じる KABE 太人のライバルで、ヒップホップ界のカリスマ・赤兎馬カンフー(せきとば・かんふー)を演じる ELLY がステージに登場し、軽快なサウンドと日本語と英語が絶妙に絡み合うリリックが人気の楽曲「MORE MONEY」をダイナミックなダンスと軽快なラップで披露。ELLY は「本当に楽しかったですし、このようなイベントに参加させて頂いて嬉しく思います!皆さんの熱気がすごいですね!」とステージの感想を語るほか、「楽しんでいますか~?SAY パ・リ・ピ!SAY パ・リ・ピ!」と会場へ熱をもたらした。
▼EIKO(上白石萌歌)&HARUA:「DREAMER」
続いて、上白石扮する EIKO と&TEAM の HARUA がステージに登場。スペシャルコラボが実現し、ドラマの劇中で EIKO が初めて作詞したことでファンからも愛される楽曲「DREAMER」を上品に歌い上げ、エモーショナルな歌声で観客の心を惹き付けた。HARUAは「最初はすごく緊張してましたが、始まってみたらすごく楽しくて、あっという間でした!」と笑顔。上白石も「リハの時に舞台上ではじめましてをしたので、まさかこんな風にコラボできるとは…本当に嬉しかったです!」と感慨を語った。MC の山添から”可愛い”と指摘されたHARUA が、照れまくるという微笑ましい瞬間も。会場は温かい空気に包まれた。
▼EIKO(上白石萌歌)&劉備(DEAN FUJIOKA):Count on me(Duet ver)
続くステージでは、3 人組ロックバンド「Saucy Dog(サウシードッグ)」のボーカル・石原慎也が作詞・作曲を手掛け、EIKO が歌唱する楽曲「Count on me」を DEAN FUJIOKA とのスペシャルデュエットで披露。予告編でも一部歌唱シーンが映し出され期待が高まっていた楽曲だが、透き通る歌声でフルバージョンを初披露し会場を魅了した。
▼DEAN FUJIOKA:History Maker
続けて DEAN FUJIOKA は自身の楽曲「History Maker」を披露、会場の高揚感はさらに上昇。華麗な衣装に身を包み、劉備としてのパフォーマンスを行った DEAN FUJIOKA は、「動いたらコケるかと思いました(笑)」と笑いを誘いつつも感慨深げ。同じく華麗な衣装に身を包んだ孔明こと向井と並ぶと、より壮麗さが際立ち、劇中衣装へのこだわりが垣間見えた。向井は「衣装にもこだわって作ってもらったので、目でも楽しんでもらえたら嬉しいです!」と力を込め、DEAN FUJIOKA は「最後まで楽しんでいってください!」と爽やかに締めくくった。
▼RYO(森崎ウィン):「MID DAY」、「ハッピーエンデッド」
続いてステージには、「JET JACKET(じぇっとじゃけっと)」のギターボーカル・RYO 役をドラマから続投している森崎ウィンが、孔明役の向井と仲睦まじく登場。ドラマの劇中歌「MID DAY」と、映画の劇中歌「ハッピーエンデッド」を2曲続けて披露し、「パリピ最高~~~!声しか出てないです!喉しか開いてないです!最高でしたー!」と熱量MAXで語った。
▼EIKO(上白石萌歌)&スティーブ・キド(長岡亮介):「Time Capsule 弾き語り ver.」、「DREAMER 弾き語り ver.」
そしてキックオフパーティーの大トリを務めたのは上白石と、世界的な編曲家スティーブ・キド役の長岡亮介。長岡は「一足先に映画を観ましたが、エネルギーに溢れた作品でした」と語った。二人は「Time Capsule」と「DREAMER」を生演奏の弾き語りバージョンで披露し、丁寧に歌い紡ぐその声に会場の空気は一つに。最高のパフォーマンスでステージを締めくくった。
最後に向井から「このようなイベントは初めてで、これまで愛情を持って作品に取り組んできたからこそ、このようなイベントが実施できたのだと思っています。“音楽の力”を感じ取れるイベントになったと思います」と作品愛をのぞかせ、感慨を込めた。様々な楽曲が披露され、終始会場は多幸感にあふれていた。最後は「『パリピ孔明 THE MOVIE』で天下泰平!!」と会場が一体になり、大盛況のうちに幕を閉じた。
※記事内写真は(C)四葉夕ト・小川亮/講談社 (C)2025 「パリピ孔明 THE MOVIE」製作委員会