“ケンティー”こと歌手で俳優・中島健人が2月28日に東京・TOHOシネマズ日比谷で主演映画『知らないカノジョ』(監督:三木孝浩/配給:ギャガ)初日舞台あいさつを歌手で俳優・milet、眞島秀和、風吹ジュンとともに開催した。
日本で2021年に公開されたフランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』(原題:Mon Inconnue)を元に、現代の日本ならではの舞台、キャラクター設定に一部改変し、リメイクした作品。お互い一目惚れして結婚した神林リク(中島)と前園ミナミ(milet)。ミナミのサポートでベストセラー作家となったが、ある日リクが目を覚ますと人気作家だったはずの自分は文芸誌の一編集部員になっており、街には天才シンガーソングライターとして活躍する、自分とは知り合ってもいない“前園ミナミ”の姿と曲が溢れているという状況に。リクは困惑しながらも、人生の全てを取り戻すべく“もう1つの世界”を奔走していく――という物語となっている。
黒の衣装で登場した中島。「自分のターニングポイントでの映画です」と感慨深げ。そんな作品だけに宣伝活動もみっちり行ったようで「毎日TVをつけたら“中島が出てる状態”で(笑)。しっかり尽力したので毎日(milet歌唱の主題歌)『I still』が聴けていますし、愛とともにこの映画とともに走れている日々を過ごせています」と、いまの心境を。
イベント中には、座長の中島から共演者へ感謝とお疲れさまの意味を込めた花束を1人にプレゼント。この花は相手のことを考えて1人1人にアレンジしたものに。花言葉に“感謝”という意味を持つカスミソウと、“祝福・奇跡”との花言葉の青いバラをベースに、そこから別の花を加えたものに。
miletには、「ラナンキュラスのピンクです。“飾らない美しさ”という意味が込められています。自然体で美しい姿を目撃したので」といい、miletも「枯れても飾り続けます!」と声が弾む。風吹には“永遠の愛”“思いやり”のトルコキキョウの白を贈り「撮影後でも体調を気遣ってくださったり、日々のことで、ご連絡頂くので」とのこと。眞島には“誠実”を意味する黄色チューリップで、「ドラマでの共演のときに誠実な印象が変わっていなくて」。
そして“キリケン”と親しみを込めて呼んでいる桐谷へは“限りなき挑戦”を意味する赤いガーベラを添えたものに。中島は「前進という意味も込められています。(歌手として)デビューしてからも前を目指す姿に日々共鳴しています」と花束を手渡すと桐谷は、「公開初日に主演の方からお花をもらうの初めて。健人、公開おめでとう!」とハグして盛り上がっていた。
ほか、都合により登壇がかなわなかった三木監督からサプライズで中島への花束と手帳のプレゼントもあり中島が感動の涙にむせぶ……ことはなかったが、桐谷がフライング気味に渡したハンカチで目元をぬぐう仕草はちゃんとして「まだ泣くわけにはいかないから」と、お茶目さとともに「胸いっぱいです。ありがとうございます」と感謝していた。
そして、「10作目の映画出演の作品として今まで以上に熱を込めています。いろんなお話をセッションさせて頂くうちに、大切なことってなんだろう映画を撮るうえで自分自身の心を生き映すことがと思い至って、この映画つくりました。作品を観て、明日、こうしてみようかな、とかそうしたことに気づかせてくれるも映画になっていると思います。この映画がもっともっと多くの方に届くことを願いつつ。この映画を通して、忘れてはいけない何か、ずっとそばに居てくれる何かの愛情感じてもらえたと思っています」と、メッセージを寄せて締めくくる。
そのまま降壇となったが、階段の前までくると降りやすいうにと女性キャスト2人の手を取って手伝うジェントルぶりで、最後の最後まで、中島の気持ちが伝わってくるようなステージを繰り広げていた。
映画『知らないカノジョ』は全国公開中!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ