アイドルグループ『Aぇ! group』佐野晶哉が3月5日に都内で3DCGアニメ映画『ヨウゼン』舞台あいさつ付き完成披露試写会に声優・増田俊樹、夏絵ココとともに登場し、司会はジャガモンド斉藤が務めた。
作品は中国の古典作品『封神演義』に登場する楊戩(ヨウゼン)を主人公とした作品。殷と周の時代の間で巻き起こった仙界と人間界との戦いを描く。この吹き替え版のヨウゼン役を佐野、ジンコウ役を声優・増田俊樹が務める。さらに、『Aぇ! group』の新曲『ROCK’NPOP』が主題歌にもなっている。
グレーで上下まとめたセットアップで登場した佐野。夏絵が特徴のある声とともに、動物の鳴き声の真似もしだし、ニコニコと見守り楽しげに舞台あいさつをスタート。
作品で記憶に残るシーンへ、「ひょうたん仙人を追いかけるシーンがあるんです。そこで、水しぶきがかかったときの細い道を走るときの声とか、実写では出さないような声を出したんです。声優業ならではの声の使い方を勉強させて頂いた気がしてます。完成品を見て、“ヨウゼンというキャラがこういうふうに見えるんや”と印象に残っています」と、感じ入ったというエピソードや、「普段なよなよしてて強そうに見えないのに、戦いだしたら強いというのは演じていて難しかったです」と、ギャップを演じるのが大変だったそうだ。
声優としての演技を続け佐野は、「最初に『素の声で読んでみて』と言われたときに、少年のような声になってしまったんです。そこで、『ちょっと低くしてみようか』とか、修正をして作り上げていって。それで声はできはしたんですけど、アクションシーンのときに、攻撃をよけるのにいっぱいいっぱいのような声になってしまったので、その修正に苦労しました」と、振り返るとともに、ジンコウがヨウゼンの年下ということで増田が年齢を下げた演技のおかげで自身の声が年上に聴こえたことで助けられたとも感謝していた。
また、本作には“ツダケン”の愛称で親しまれている俳優で声優・津田健次郎も申公豹(シンコウヒョウ)役で出演。この津田の出演について佐野は以前、津田のインタビュー記事を読んでいた際に「『佐野さんの熱望により出演がかなった』と書いてて。本当かどうか分からないですけど、これツダケンさんのファンの人まじで感謝してほしいなと思って(笑)」と、アピール。
津田の演技へ佐野は、「酔っ払いのおっちゃの中にある強さとかが声だけで表現されているんです。映像の中で会話していて、一生に残るものでした」と感激。ちなみに、津田とは実は一緒に食事にも行く仲なのだそうで、ツダケンさんがヨウゼンの台本を始めて読んだのが、「僕と一緒にしゃぶしゃぶを食べに行ったときに、『俺このセリフ読むんだ~』と、言った1ヶ月後にはきっちり演じられていて、すごいなぁって」としみじみだった。
また、イベント後半には、佐野が3月13日、増田が3月8日に誕生日を迎えるということでひと足早いサプライズでの誕生日祝いのケーキがプレゼントされ盛り上がった後に、「アクションもすごいですが、人間関係が根底にあって、ヨウゼン率いる関係、師匠との関係、いろんな人間関係が入り組んだドラマです」と、アピールするとともに「末永く愛してもらえるように頑張ります!」とこれからのプロモーションへも意気込んでいた。
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ