アイドルグループ『嵐』相葉雅紀が3月9日に東京・渋谷のPARCO劇場でパルコ・プロデュース2025『グッバイ、レーニン！』（演出：上村聡史）開幕前会見を俳優・堀内敬子、トリンドル玲奈、浅利陽介、西尾まり、山崎一とともに開催した。
2003年にドイツで公開され、本国ドイツだけでも600万人以上を動員、大ヒットした同名名作映画を舞台化した作品。東西ドイツが統一されてから三十数年が経ち、ドイツ国内でも東ドイツの記憶が薄れつつある昨今、東ドイツを知らない世代も、あの時代を懐かしむ世代も親しみをもてるよう、国家の政治的な背景ばかりでなくコメディ要素も織り込んだ家族にまつわる普遍的でハートフルな演劇作品として、2021年に映画の脚本を手掛けたベルント・リヒテンベルク自身が手掛けて初めて舞台化した。なお、日本では相葉主演が初演となる。母と姉と3人で、東ドイツの首都ベルリンに暮らしている主人公・アレックスを相葉。その母を堀内敬子。アレックスの恋人ラーラにトリンドル玲奈。アレックスの同僚デニスに浅利陽介。ケルナー家の近所に住むシェーファーに西尾まり。アレックスの父に山崎一がキャスティングされている。
本作へ相葉は「東ドイツ、西ドイツが分かれていたころのお話です。社会主義とか資本主義とかそうしたことを識ることもできる作品です。けれどそれだけではなく、家族、そして家族だけではなく近所の人までみんなで作り上げていく、とても温かいフィクションで愛を感じています」と、ポイントを説明。
けいこに相葉は「みんなでごはんに行ったんです。そのときに浅利くんがいろいろやってくれて。何日と何日とみんなに候補日を聞いて正の字を書いてやってくれて」と、世話を焼いてくれたことに感謝のエピソードが飛び出す。これに浅利は照れくさかったか「アナログでね」と笑うと、相葉も「アナログでね」とほほ笑み返し、カンパニーの雰囲気の一端を窺わせるような瞬間も。
そのご飯会が相葉にとって「すごく楽しかったし、諸先輩方が仲が良いので、その中に入れて頂けている感じがして、心地よくて」と、輪に入れてもらったことが嬉しかったようで「なんでも話せちゃうんです。“きょうこんなことがあってー”みたいな感じで。ほかの現場では全然言わないんですよ。口が滑るというかの関係性みたいなんです。すごいですよね」と、キャスト陣とのフィーリングも良さげな様子が。
浅利によるとその環境ができあがっているのも、楽屋がリビングのようになっているのでは関係しているのではと話し、「ああだのこうだの話したり、しれっと来て溶け込む感じができるので」と、アットホームな雰囲気が出ているのだそうだ。
そして初日へ向けて山崎から「頑張ります」と簡潔な一言に一同爆笑したり和気あいあいななか相葉から「会見に出席している俳優陣以外にもすごく素敵な大先輩方に出演いただいていて、すごく素敵な経験をさせて頂いています。みんなで作る愛のあるフィクションの世界に入っていただければ」と、メッセージを寄せていた。
パルコ・プロデュース2025『グッバイ、レーニン！』東京公演は3月9日から3月31日まで東京・PARCO劇場にて、福岡公演は4月5日から4月7日までキャナルシティ劇場にて、大阪公演は4月11日から4月15日まで森ノ宮ピロティホールにて上演予定！
文：水華舞
※記事内写真は「撮影：宮川舞子」
