（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』中島裕翔、俳優・稲垣来泉が3月10日に東京・丸の内ピカデリーで映画『366日』（監督：新城毅彦／配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント）＜嘉陽田琉晴＆陽葵親子＞舞台あいさつに登壇した。
『HY』の楽曲『366日』からインスパイアされて作られたオリジナルラブストーリー作品。2003年、沖縄に住む高校生・湊（赤楚衛二）は、同じ高校の後輩・美海（上白石萌歌）と出会う。同じ音楽が好きな2人は自然と惹かれ合っていき、湊の卒業式の日に告白し付き合いだす。母を病気で亡くし、音楽を作るという自分の夢を諦めかけていた湊だったが、「いつか湊先輩が作った曲、聴きたいです」という美海の言葉に背中を押され、東京の大学へ進学。2年後、美海も上京し湊と再会、東京での2人の幸せな日々が始まる。音楽会社に就職が決まった湊と、通訳という自分の夢に向かって頑張る美海。「こんな幸せが、365日ずっと続きますように」そう願っていた2人。しかしある日、湊は突然別れを告げ、美海のもとを去ってしまう――。沖縄と東京という2つの都市を舞台に、20年の時を超えた、切なさ漂うストーリーが展開する。
1月10日より公開され、口コミで火がつき、3月9日時点で累計観客動員数180万人、興行収入23億円を突破と記録を伸ばし続けている。そんな大ヒットを記念したイベントとなり、今回登壇した2人は、劇中では父娘を演じており「嘉陽田親子に会いたい！」というファンのリクエストから実現した。
こうした映画舞台あいさつイベントは本作に限らず、公開後2週間前後に大ヒットを記念した舞台あいさつなどが開催されることはたびたびある。しかし、公開から2ヶ月後に行われるのは、映画界のなかでもなかなか見ることはなく、むしろ異例といっていい部類に入り、ファンの温かい声と応援あってのもの。
そんな状況にステージに立った中島も自身の周囲での反響が「すごいっすね。いま撮影中ですけど、口コミで大きくなっていくんだなって」と感じ入った様子。そこで何度本作を観ているかへ、ほとんど挙手となり、「会場がほぼ全員じゃないですか。本当にありがたいです」と、目を丸くして驚きを隠せずといった様子。
中島と稲垣の2人が本作イベントで舞台あいさつに同時に立つのはこれが初なうえ、対面も撮影以来という2人。稲垣の背が相当に伸びているようで中島は驚きとともに「親のような気持ちです」と目を細める。
2人は沖縄で撮影し、沖縄弁で話しているそうだが、覚えている沖縄弁は？という質問に、中島は「あんまり泣くと干からびるぞぉ」とサラリと再現して、これに客席が沸き返り「嘉陽田親子のセリフは泣けますね」と、観客たちに共感していた。
事前に一般の方から集められた質問に応えるコーナーでは、父親役を演じる前大と後で日常生活で変わったことは？という質問が。中島は「劇中の陽葵が稲垣さんになった姿で“おかえり！”とハグするシーンは、本当に大きくなってるという感じで、“おいで！！”という気持ちを稲垣さんから頂けたんです。父親役をやるにあたっては大事な時間だったと思います。そこから自分の父親にも感謝するようになりました」と、感慨深げだった。
まるで本当の父親のように目を細める中島
その後もトークが続き、大好きというラストシーンを熱弁する稲垣を、目を細めながら、まるで本当の父親のような眼差しを向けつつ、「愛されている作品だと感じていて、役をやっていてそれはありがたいことだと思います。それだけ気持ちが乗ったものが作品をとしてみなさんに伝わっているんだなって思っています。“娘”と会えて嬉しかったです。こういう機会をありがとうございます」と、メッセージを寄せていた。
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
小走りに階段を駆け上ってくる中島