今月5日より全国にて上映中の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』(総監督:安彦良和/配給:松竹)。
本作は日本ロボットアニメに金字塔を打ち立てた『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターの安彦総監督が手掛けた大ヒットコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』をアニメ化した作品。これまで2015年2月から続けて上映されており全4話構成の『シャア・セイラ編』、そして2017年9月から『激突 ルウム会戦』と本作の2話の計6話で描いており、これで『THE ORIGIN』のアニメプロジェクトは完結となる。
この第6話『誕生 赤い彗星』の劇場上映を記念して東京・新宿ピカデリーの1階ロビーの特設ブースに、VRで『ガンダム THE ORIGIN』の総集編を追体験できる『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN -RISING-』が設置されることとなった。
シャア(キャスバル)のガンタンク搭乗後の戦闘シーン、モビルワーカーの実験、月面でのMS戦、アニメ本編で登場するさまざまなメカやMSのコックピット内から、オリジンの名場面をキャラクターのセリフとともに体感。そのラストには、VR映像オリジナルのガンダムの登場もあり……。
本サイト記者も16日の先行体験会に参加してみた。会場では「さらにできるようになったな、VR」というセリフとともにアムロ・レイとシャア・アズナブルがVRゴーグルをかけた絵柄がプリントされた赤いTシャツ姿のスタッフがお出迎えしてくれ、VRゴーグル、ヘッドホン、映像とともに衝撃を感じられるデバイスを手渡される。
映像がスタートすると、座っているイスからも揺れが伝わってくるものとなり、臨場感が思っていた以上にプラスされる。最初に向いた方向の真後ろにMSが来る演出も、思わず振り向いてしまったが、座っているイスが360度水平回転するイスのためイスごとクルリと180度回って楽しむのもいいのかもしれない。約4分ほどの体験だったが、“君は生き残れるか……”というガンダムの名台詞がぴったりの、戦場に放り出されたような気持ちになれる仕上がりだった。
この『THE ORIGIN』のVR映像化は第5話『激突 ルウム会戦』でも『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN -シャア出撃-』として上映。その際のスタッフが再集結しており、VR映像演出は『ラブライブ!』監督などを務めた京極尚彦氏、制作はサンライズD.I.D.スタジオ。
京極氏は本作へ「みなさまに愛されているガンダムORIGINをVRで描く試みは凄くやりがいを感じましたし、新しいものを表現するワクワクで満ちあふれていました。本編とは違うからこそ盛り込める遊び心や、空間を体感するというVRでしか味わえない臨場感を楽しんでいただけたら嬉しいです」と、メッセージを寄せつつ、「スタッフさんのアイデアで隠れハロを忍ばせたりしています。ほかにも見どころ満載です。サンライズが作ったVR、ぜひ体験してください!」と、遊び心も織り交ぜているとも。
さらに、CGプロデューサーの井上喜一郎氏は、「迫力ある映像美とサウンド、さまざまな仕掛けと体験時間の拡大など大きくパワーアップいたしました。ラストには、初めての映像化となるガンダムもお見逃しなく!」と、呼びかけており、「さらにできるようになったな、VR!!」と、シャアのようなセリフで結んでいる。
『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN -RISING-』の視聴期間は5月17日、同18日、同21日から25日まで、同27日から31日まで12時から20時まで実施され、特設サイト(http://vive.degica.com/gundam-the-origin-vr/)にて視聴予約を受け付けている。なお、予約がなくても映画の鑑賞券、もしくは鑑賞後の半券を買って持っていけば、予約者優先ではあるが飛び込みでも鑑賞できる。鑑賞の際には、“体験済み”のスタンプも係員が押してくれるなど、映画の半券がノベルティに早変わりする工夫も見られた。
アニメーション『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』は劇場上映中!
※記事内写真は(c)創通・サンライズ