「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~坂龍飛騰~」(演出:茅野イサム)が3月23日よりTOKYO DOME CITY HALLで開幕。これにあわせキャスト陣からのコメントとゲネプロ写真が公開となった。
名だたる刀剣が戦士の姿になった刀剣男士を収集・育成・強化し、歴史改変を目論む敵を討伐する、大人気PCブラウザ・スマホアプリゲーム「刀剣乱舞ONLINE」(DMM GAMES/NITRO PLUS)を原案とし、“刀ミュ”の略称でも親しまれているミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ。
本作は、陸奥守吉行、肥前忠広、そして新たに刀ミュに登場する南海太郎朝尊、笹貫、後家兼光、大慶直胤がともに戦場へと赴き、坂本龍馬、西郷隆盛、久坂玄瑞、岡田以蔵、勝 麟太郎といった人物が奮闘した、幕末期の歴史を守るために戦う姿を描いている。
以下、キャスト・スタッフ陣コメント。
◯陸奥守吉行役 田村 心
僕個人としては、7年ぶりの本公演ということで、かなり気合を入れて臨みました。
しかし、気合だけではどうにもならないこともたくさんありましたし、自分の未熟さにも改めて向き合うような稽古期間でした。
そんな中で、絶対に折れないという気持ちは忘れずにひたすら前を向き、今日まで過ごしてきました。
万全の状態でお客様にお届けしたいと思っております。7年ぶりの陸奥守吉行の出陣、楽しみにしていてください。
◯肥前忠広役 石川凌雅
今年1月1日にこの公演のことが発表され、そこから3ヶ月半、振り返ればあっという間でした。
今回もたくさんの経験をさせていただき、想像もしていなかった感情が稽古の中で生まれました。
この作品がたくさんの方にお届けできますように。そして空の彼方できっと見ていてくださっている幕末の偉人の方々にまで届くよう、精いっぱい刀剣男士として在りたいと思います。最後までよろしくお願いします。
◯南海太郎朝尊役 塩田一期
長い稽古期間を1週間くらいに感じるほど、一生懸命に目の前の課題と向き合い、取り組んできました。
自分としての南海太郎朝尊をさらに研究して深めていけるよう、まだまだ勉強していきたいと思います。
この作品に携わらせていただくことになって日本史をすごく勉強しまして、こんなにも壮大なドラマが繰り広げられていたということを改めて知ったので、観に来てくださるお客様も、この作品を通して日本の歴史も愛していただけたらと思います。
◯笹貫役 福澤 侑
10周年という節目に、新刀剣男士として参加できたことを本当に感謝しています。
今回、演出の茅野さんとご一緒して、演劇とは、芝居とは、という自分が今までやってきたことを改めて根本的に考えることができた稽古期間でした。刀剣男士キャストだけでなく、キャスト、スタッフ、関わっている全ての方がものすごい熱量なので、自分もそれにちゃんと答えなければと思い、とにかく必死でやってきました。
僕にできることを全て、全力でぶつけてまいりますので、どうか皆様よろしくお願いします。
◯後家兼光役 佐奈宏紀
稽古期間は長かったはずなのに、一瞬で初日を迎えたと感じていて、それだけ濃密な稽古をしたんだと思っています。
僕の役者人生の中で、ミュージカル『刀剣乱舞』に触れなければ絶対にわからなかった役作りの仕方など、新たな扉が開いている感覚があり、本当にわくわくしています。
自分たちが作ってきたものが、これからお客様にどう受け取っていただけるのか本当に楽しみです。
新刀剣男士として新たな風を、そして“ごっちん”としては、皆様にたくさんの愛を届けられるように頑張ります!
◯大慶直胤役 大友至恩
現在のミュージカル『刀剣乱舞』では、最年少の刀剣男士キャストとなりました。
自分自身、今まであまり多くの舞台は経験していないのですが、今回2ヶ月という長くも短い稽古期間の中で、たくさん学ぶことがありました。時には自分に対して「大丈夫なのかな」と心配になることもあったのですが、ようやくここまで来ることが出来たので、観てくださる方に幸せを届けられたら、と思っています。よろしくお願いします。
◯演出 茅野イサム
今回はずばり、陸奥守吉行と坂本龍馬の物語です。
7年前に陸奥守吉行が出陣した「結びの響、始まりの音」では語られることのなかった、陸奥守吉行と坂本龍馬の物語を、いつか深く描きたいと思っていました。陸奥守吉行が背負っている悲しみの正体は何なのか、なぜあれほど強くなることができたのか。それを知りたかった。ですから今作は、そこに深く切り込んでいく物語となっています。
ミュージカル『刀剣乱舞』ではこれまでもかなり過酷な任務、出陣を描いてきていますが、今回の物語は、陸奥守吉行にとっては今までと違う意味で非常に過酷な戦いになっています。
それを周りの刀剣男士たちがどのようにサポートしていくのか……彼らは一枚岩ではなく、それぞれの考えで行動する面もありますが、そういったところも含めて今までにない物語に仕上がったと思っております。
今回、「新時代の旗を掲げろ」という合言葉で、新しい時代をこのメンバーで作るぞ、と言っています。
ミュージカル『刀剣乱舞』は今年が10周年という節目ですけれども、実は昨年、9年目の時点で「祝玖寿 乱舞音曲祭」や「陸奥一蓮」といった今までの集大成のような作品を上演しました。
僕はこの10年目を、今までを振り返るというよりは、ミュージカル『刀剣乱舞』の新たな始まりの年と位置付けているんです。
新しい時代を作る、それに相応しいメンバーが集まったと思いますし、もちろん稽古では苦労もしましたが、いま振り返ると楽しかったことやこれからへの期待の方が、大変だったことを上書きしていると感じます。
彼らは皆、とても前向きで真面目で、先輩たちにも良い意味でまだフレッシュさがあり、最年少は17歳ですが、皆がフラットな良い座組になったと思っています。これだけ良い座組なので、良い作品が生まれたのではないかと……もちろんこれが良い作品かどうかはお客様が観て判断してくださることではありますが、胸を張ってお見せできる作品になったと思っております。
※記事内写真は(C)NITRO PLUS・EXNOA LLC/ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会