『呪術廻戦』AnimeJapan 2025スペシャルステージが3月23日に東京ビッグサイトで開催のAnimeJapan 2025で開かれ虎杖悠仁役の榎木淳弥、五条悟役の中村悠一、夏油傑役の櫻井孝宏、天内理子役の永瀬アンナが登壇した。
『呪術廻戦』は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で漫画家・芥見下々氏が連載していた作品でシリーズ累計発行部数1億部(デジタル版含む)を突破する大人気コミック。T2020年10月から連続2クールでTVアニメ第1期、TVアニメ第2期にあたる『懐玉・玉折/渋谷事変』が2023年7月から12月まで放送され反響を呼んだ。1期と2期の間には初の映画化となる『劇場版 呪術廻戦 0』も上映され全世界興行収入265億円の大ヒットを飛ばしている。今後、続編となる『死滅回游』の制作予定となっている。
以下、公式レポート部分。
最初のコーナーは、「劇場で見たい“あの”シーン!」と称し、ファンへのアンケートを事前に実施し、TVアニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』より選ばれた3つのシーンについて、映像を交えながらキャスト陣が紹介を行った。
1つ目は、薨星宮にて、普段は気丈に振る舞う天内が、夏油の前で本音を吐露するシーンが選ばれた。事前のアンケートでは、「何回見ても泣けるシーン。劇場で観たら沁みそう」「天内の姿に胸が苦しくなった」との声が集まった。このシーンについて、永瀬さんは「このシーンは、演じる上で一番緊張したシーンでした。前半の溌溂とした理子ちゃんの感じとは異なり、誰にも言えなかった心の深い部分を初めて誰かに語るシーンだったので、丁寧に演じようと思いました。」と当時の収録を振り返る。
2つ目のシーンは、夏油が悩み、追い詰められながら、シャワーを浴びて「猿め…」と言い放つ印象的なシーンが選ばれた。アンケートでは、「高専の仲間たちと道を違え始めた瞬間のようで印象的」との意見が紹介される。このシーンについて、櫻井さんは「彼は、自分の中の疑問や矛盾をいつから抱えていたのだろうかと思います。それがどんどんうず高く散り積もっていき、あの瞬間に決壊したのだろうと。周りの音が大きくなる中で、「猿め…」という最後の台詞は、できるだけ踏み止まり、最後にポロっと出てしまったような言い方にしました。」と語った。
3つ目のシーンは、五条が、幼い頃の伏黒に「強くなってよ 僕に置いていかれないくらい」と語りかけるシーンが選ばれた。アンケートでは、「映像の美しさに加えて、苦い青春の終わりを経ても未来を見つめる五条の孤独と強さとが感じられる」と感想が紹介される。中村さんは、このシーンについて「それまでは自分が強ければなんとでもなるという自信があったのだが、今回の出来事を通して、結局、自分の力だけでは無理だということが分かってきた。少しでも強い仲間が必要になってきたのですが、伏黒甚爾の言葉を受けて、ここに来ているのが面白いところです。1期から演じている中で、五条は本当に大事な戦いでは出てこないことが多いのだが、周りに対しての課題を与えている逆算もあるのかなと感じました。」と振り返った。
3つの印象的なシーンを振り返った後、ステージでは最新情報が紹介された。
この日、初解禁となった『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』の本予告と、映像内で、劇場用にアレンジミックスされたキタニタツヤさんの「青のすみか (Acoustic ver.)」が流れると、会場からも大きな拍手が贈られた。
初解禁となった本予告映像と、主題歌となる「青のすみか (Acoustic ver.)」についての感想をキャスト陣に伺うと、
中村さんは、「(主題歌「青のすみか」は)すばらしい楽曲で、短いシリーズの中で贅沢な曲の使い方をしていたので、今回のようにバージョンを変えて、劇場で多くの人に聴いて頂けるのは嬉しい。」と語り、永瀬さんは本予告を観た映像の感想について、「収録では、天内と一緒にいる2人しか見たことがなかったので、「玉折」の2人がまるで別人のように感じました、劇場版総集編では一気に続けて物語を観られるのが楽しみです」とコメントした。
『呪術廻戦 懐玉・玉折』の名シーンの振り返りと、劇場版総集編の最新映像の発表で大盛り上がりとなったイベントはあっという間に終演の時間となり、最後にキャスト陣一人一人よりファンへの感謝のメッセージが贈られた。
榎木さん「本予告を初めて観て、アコースティックバージョンの主題歌が効いているなと思いました。3人の青春の切なさが、より輝いて見えるのではと思います。良い音響と劇伴で、ぜひ楽しんでください」
中村さん「改めて観ることで新しい発見があると思います。先ほどの本予告も、元がTVシリーズとは思えないほど素晴らしい映像で、自分自身も、いつかシリーズを通して劇場でもぜひ観てみたいと思っていました。改めて楽しんでいただけたら幸いです」
櫻井さん「スクリーンの大きさだけでなく、音響の素晴らしさはご家庭では味わえないので、新しい仕様になっておりますので、楽しんでいただけたらと思います。今回改めて作品を観ましたが、色々と知っているがゆえに、夏油の「私たちは最強なんだ」という台詞がすごく切なく響きます。新しい面や気付かなかった体験を映画館でしてもらえたらと思います」
永瀬さん「この作品に関わることができて光栄です。収録の際に、黒井さんを演じる清水理沙さんにお会いした時に「お守りします。」と言われたことがとても印象に残っています。アニメを観てすごい作品だなと感じました。劇場版も、ぜひ楽しんでいただきたいです」
『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』は、2025年5月30日(金)より公開。4月18日(金)よりムビチケカード型前売券が発売開始。劇場版総集編の主題歌は、TVシリーズのオープニングテーマのアレンジとなる「青のすみか (Acoustic ver.)」となる。また、全編の音楽を5.1chサラウンドの劇場環境に合わせて再ミックス、さらに一部楽曲を劇場版用にリアレンジを行っている。
なお、本イベントの映像は、ニコニコ生放送(https://live.nicovideo.jp/watch/lv347175975)、およびYoutube(https://www.youtube.com/live/uQTSUBR5jko?si=xoip-KE8gm75QG_c)にて3月30日(日)23:59まで配信中!
※記事内画像は(c)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会