浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク1

 『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』スペシャルステージが3月22日に東京ビッグサイト内の『AnimeJapan 2025』GREENステージで開かれ潔 世一役の浦 和希、糸師 凛役の内山昂輝、蜂楽 廻役の海渡 翼、糸師 冴役の櫻井孝宏が登壇。わずか35分ほどのイベントながら、キャスト陣の熱量の高さと濃密な話が次々飛び出し、観客らを魅了した。

 原作コミックス全世界累計発行部数は4500万部超え(2025年3月時点)、2022年10月から2023年3月にかけTVアニメ1期、2024年10月から第2期『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』も放送、2024年4月には初の劇場版『劇場版ブルーロック -EPISODE凪-』も上映された『ブルーロック』。 “ブルーロック(青い監獄)”に集められた300人の高校生FW(フォワード)たちが、世界一のストライカーを目指して己のサッカー生命とゴールをかけて挑む。

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク2

 午前10時台のイベントということもあり、浦が「みなさーん!おはようございまーす!」と、大きな声で観客たちとコール&レスポンスしてステージに熱を注入。さらに、アニメ発表当初、原作コミックスの累計発行部数は450万部だったそうだが、現時点では4500万部を突破と約10倍の大反響となっていることが明かされ一同驚くなか、内山は「ワールドカップ時期に一緒に盛り上がれたのも思い出深いです」と、振り返った。

 場内の空気も温まったところで、さっそく『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』の話題へ。浦はまず「めっちゃ面白かったですね。最終話の演出がお気に入りなんです!30回は見返しました!!」と畳み掛けつつ、そのストーリーへ「原作の先生たちから後悔のないように全部を詰め込んだと伺いました。それがお客さんに届いて嬉しかったです」と、原作者らが込めた思いを代わりに伝える。

 これに内山はうなずきながら、「濃密で驚いたというか。スタメン争いから、1試合が濃く描かれていて、登場キャラクターもどんどん出ていくなか、濃密に14話駆け抜けていった感じがします」と、原作者らの込めたさまざまな事象がTVアニメ2期に凝縮されているとアピールした。

 一方、内山と櫻井は糸師兄弟としては『ブルーロック』イベント初登壇だそうで、2人で顔を見合わせながら「ついに」と楽しげな笑みを浮かべる。そんなレアな状況なだけに、たびたび糸師兄弟のことが触れられていく。

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク5

 内山はTVアニメ1期などでは最強キャラの1人でクールな落ち着きを見せていた凛が、2期ではブルーロックと敵対するチーム『U-20 日本代表』に登場する士道龍聖に「心をぐちゃぐちゃにされるし、(兄の)冴との関係もあって、どんどん変化していって、最後は舌を出してる状態にまでなることに驚きましたね」と、しみじみ。

 海渡はこれを聞いて「凛って冴に認められたくてサッカーをしている部分もあると思うんです。だから、冴が『潔 世一が変えていくかもしれない』とつぶやいたときの凛の原作の絵の表情が印象に残っています。そこは“弟を称賛してあげて”って思います。仲良くなるかなと思ったら溝が深まってて。ほんと、何してるんですかお兄ちゃん!」と、熱弁!

 すると、櫻井が席を立ち「ほんと申し訳ありません」と頭を下げだし、これに3人が浮足立ちかけ、観客たちの笑いを誘う一幕が。櫻井は続けて「(冴は)言葉が足りてないし、言ってない部分もあると思うんです。凛に対して投げかけもしているんですが、それは“ここで終わりじゃないだろ”と言っているんじゃないかって」と心境を推測していた。

 糸師兄弟に絡め、現実的な兄弟の間に流れる感情についての話が深まっていくことも。櫻井は「冴は兄弟よりサッカーが絶対」といえば、海渡は「僕は、男兄弟はいないので、分からない部分はあるんですが、それでもお兄ちゃんがいたらそうなってたんじゃないかなって連想できる。だから、この兄弟関係にグッと惹き込まれることがあるんじゃないかなって」と、男兄弟がいないというならではの視点で魅力を分析。浦は「兄弟だから生まれる確執ってあると思っていて、(浦自身は)4兄弟で3番目なんですけど、兄の気持ちも弟の気持ちもわかるんです」と、現実的にも共感があるとも話していた。

 トーク後半にはアフレコのエピソードも語られ、浦は新型コロナウイルス禍時期だったTVアニメ1期の収録は「分散収録で、内山さんと掛け合えるようにやらせてもらっていたんです」と少数だったそうだが、TVアニメ2期は「20数人がブースに入ってて。より(内山と櫻井の)お2人を大きく見ることができて」と変化があったという。そんなアフレコブース内で「強い敵だったキャラクターたちと仲間になって、冴という巨悪を倒すという感じがして」と感じ入っていたという浦。これに櫻井は「巨悪って言いました?」と笑みが漏れていたが、その笑みの意味は「冴が動くと何かが起こるという展開だったので、そう言われるのは嬉しいです」と、役者冥利に尽きるものだったようだった。

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク3

 今後の物語の展開に期待することとして、浦は潔が「世界一になってほしいなと思いますね。原作者のお二人にも『世界一の男にしてやってください!!』って伝えています」と採用されるかどうかは分からないが伝え続けているといい、海渡と内山は「エゴいねぇ」と、本作のキーワードの1つ“エゴイスト”からの“エゴ”を使ったセリフが飛び出していた。

 また、イベント内では、4月26日より開催のTVアニメ『ブルーロック』展覧会『ブルーロック展 EGOIST EXHIBITION the animation』に『ミヒャエル・カイザー』の参戦が決定。さらに、『劇場版ブルーロック -EPISODE凪-』がBlu-ray 用にブラッシュアップされた映像で4月25日より2週間限定でリバイバル上映されることもアナウンスされた。

 あっという間に終演の時間。1人ずつあいさつしていくなか、浦が「潔は世界一にはまだ程遠いので、頑張っていければと思います!」と、締めくくった……かのように見えたが、ここから“アディショナルタイム”に突入!フリートークがはじまり、内山がアフレコのさらなる裏話を披露したり、櫻井は物語の展開的な話に触れたりと、時間いっぱいまで話し倒し、キャスト陣の作品にかける熱量を窺わせるなかステージを終えていた。

 文:水華舞
 ※記事内写真は(c)金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク8

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク4

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク9

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク6

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク10

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク7

浦 和希、内山昂輝、海渡 翼、櫻井孝宏『ブルーロック』AJSPステージ!糸師兄弟トーク11