俳優・坂本昌行が4月1日に東京・渋谷の東急シアターオーブでミュージカル『ホリデイ・イン』(演出・振付:ビル・ディーマー)取材会をアイドルグループ『NEWS』増田貴久、柚希礼音、夢咲ねね、保坂知寿、演出・振付担当のビル・ディーマー氏とともに登場した。
1942年公開の映画『Holiday Inn』をもとに2014年にコネチカットで舞台化されたミュージカル作品。華やかなショー・ビジネスを引退し、コネティカット州の農場で暮らす主人公のジム・ハーディ(坂本)が、リンダ(柚希)という才能あふれる活発な学校教師と出会い人生が一変していくという物語。増田はジムの親友・テッド役を演じる。
取材会前にはフォトコールが行われ2シーンが公開。そのなかで、坂本は楽曲『White Christmas』を柚希と歌声でハーモニーを奏で雰囲気満点だったり、華麗な歌やダンスで目を引く様子を見せた。
取材会では、初日を前に坂本から「古き良きミュージカル作品ですので、所作とかも重視されるなかでのものになります」と、古典作品ならではの重視されるポイントを話しつつ「流れるような感じで心豊かになるような作品です」と、アピール。
坂本と演出のビル氏は、2018年に坂本が主演したミュージカル『TOP HAT』でタッグを組んでおり、それだけに話が来たときに、「『TOP HAT』のときにご一緒させて頂いたときに、現場でトラブルがあってケアして頂いたこともあって役者の心もリラックスして臨めたこともあって、今回もリラックスというかワクワクしまして。ビルの頭の中を知りたい」という気持ちになったのだとか。
ビル氏とのコミュニケーションも円滑だったようで、「お話をさせていただく機会があって、考え方がきっと似ているんです。『ミュージカルはリアルではなければいけない』『ステージで生きてる人間の日常にあるものが、一番大事だ』っておっしゃってて、それが同じ考えで。けいこした後の1日の感想が『ああ楽しかったな』という感想で、早く幕が開かないかなという気持ちでした」と、気持ちがはやったのだそうだ。
そして坂本から「スマートで優雅な作品です。演じているわれわれも愛している作品ですので、みなさんも劇場で愛してもらえれば」と、メッセージを寄せていた。
ミュージカル『ホリデイ・イン』東京公演は4月1日から4月16日まで東急シアターオーブにて、大阪公演は4月22日から5月1日まで大阪・SkyシアターMBSにて上演予定!
■あらすじ
ジム・ハーディ、テッド・ハノーバーとライラ・ディクソンの3人組は、ニューヨークのショーで活躍するステージ・パフォーマー。ジムはショービジネスの世界にすっかり幻滅してしまっていたことから、引退してコネチカットの田舎で農場を経営することを決意する。ジムの恋人であるライラは彼から結婚を申し込まれるが、ショービジネスの世界でもっと活躍することへの夢を諦めきれず、ジムと別れてテッドと共にショーを続けることにする。
ライラを失ったジムは、農場経営もうまく行かず、歌もダンスもない退屈な生活にすっかり落胆していたのだが、あるとき、農場の管理人のルイーズと祝日限定でショーを上演するホテル「ホリデイ・イン」として営業することを思いつく。コネチカットで出会った才能豊かな学校教師のリンダ・メーソンや仲間と共に華麗なショーを繰り広げ、ホリデイ・インは大成功。ジムとリンダの2人は、いつしか互いに惹かれ合うようになっていく。
一方、一緒にショービジネスを続けることになったテッドとライラの2人は恋人同士になりハリウッド映画進出のチャンスを掴むが、ライラにはあっという間に別の恋人ができてテッドの元を去ってしまう。ライラを失い傷心のテッドは、ハリウッド進出のためのダンス・パートナーを探しにホリデイ・インにやってくる。テッドはリンダに目をつけるが、ジムはライラの時と同様に、自分の恋人が再びテッドに取られてしまうかもしれないという不安から、リンダの存在をテッドに隠し通そうとするが……。
ジム、リンダ、テッド、ライラ、この4人の愛と夢が交錯する物語の行方はいかに!?