アイドルグループ『なにわ男子』長尾謙杜が4月4日に東京・丸の内ピカデリーで初主演映画『おいしくて泣くとき』(監督:横尾初喜/配給:松竹)初日舞台あいさつを俳優・當真あみ、美村里江、安田顕、横尾初喜監督とともに開催した。
小説家・森沢明夫氏の同名作が原作。幼いころに母親を亡くした心也(長尾)と、家に居場所がない夕花(當真)。同級生の2人はひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だった2人が互いに距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也。突然の別れから30年、彼女の秘密が明かされ……。
上映後に246館でライブビューイングされるなか登壇したキャスト陣。満員の劇場を見て長尾は「こうやってきょう、初日を迎えることができて嬉しいです。キャスト・スタッフが力を合わせて作った作品で、こうして反応を返してくださるのが嬉しいです」とほほ笑みが浮かんだ。
作品を観てみて、「いろんなことを考えながら作っていって、自分の中で計算しているものがつながっていったのを観ることができて、嬉しいなと感じました」と、想像が合っていたと話して手応えを感じたそう。
心也役へは「30年間一人の人を一途に愛することは難しいと思ったんです。その30年間想うためには、青年期が大切だと思って青年期は1つ1つのシーンを生きて、どれだけ充実したものにするかということを考えていました。『ひま部』を作ったり、逃避行があったりして、夕花を守りたいという心也の性格、あそこで抱いた気持ちを30年間持ち続けられる正義感とか……。どれだけ純粋に演じられるかということを考えていて」という長尾。
そんな心也に長尾自身が共感することは?という質問に、“逃避行”を挙げ「勇気ある行動だなと心也くんに対して思ったんです。一緒に出かけるのは覚悟もいりますし、僕の年齢だといろんな人に相談してとか考えちゃうんです。心也くんだからこそできた行動で、格好いいなっていうか、リスペクトしています」と、その行動力に憧れがあるようだった。
ほかにも安田と美村との共演期間は2日間という長尾だったが、「2日間が濃密で、このタイミングで共演させて頂いて、これからの僕の活動にいい影響が出ていると思います」とのことだった。
心也が夕花にする“約束”がキーとなる本作にあわせ、約束したいことを発表するコーナーが開催。長尾はフリップに『今を大切に』としたためていたが、「きょうここに、(キャスト・スタッフの)みなさんと登壇させて頂いて、(観客の)みなさんが来てくださって、1人1人が集まるのは今日限りですし、そのときの僕で、そのときに演じるのはその一瞬だと思いますし……。一瞬一瞬を大切にと思っています」と、気持ちを伝えた。
また、長尾から當真へサプライズで花束もプレゼント。當真といえば、これまでの本作イベントで、撮影中に見つけた四つ葉のクローバーを栞にしてキャスト・スタッフ全員にプレゼントしたエピソードが語られているが、そのお返しとして感謝の気持ちを花束に込めた。當真はこうした長尾の気遣いの細やかさに「こういうところだと思います!」と、感激で笑みを浮かべながら感謝していた。
イベント中、長尾の衣装のロングタイの部分がマイクにかかってしまって気付いた安田がなおしてあげるという一幕もありつつ、長尾から、「こうやって無事に初日を迎えることができて、幸せな気落ちでいっぱいです。人と人が大切に思う気持ちが描かれていると思いますので、周りの人を大切にして暮らしてくれたらと思います」とメッセージを寄せるとともに、SNSでの本作の感想も自身でチェックしたいと意気込みながら終演を迎えていた。
映画『おいしくて泣くとき』は全国公開中!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ