アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』の八乙女光(27)と髙木雄也(28)が27日、東京・新大久保のグローブ座でW主演舞台『薔薇と白鳥』(演出:G2)公開ゲネプロを開いた。
16世紀末の英国を舞台に“シェイクスピア誕生”を仮説や当時の演劇状況をフィクションを交えて迫る歴史ミステリー。八乙女は天才劇作家のクリストファー・マーロウを、髙木はウィリアム・シェイクスピアを演じる。
舞台は同劇場の前方席を潰してステージを広くしていることから、キャスト陣が最前まで来ると、後方からでもかなり近くに役者を感じられるセットに。さらに、回り舞台となっており、スピード感ある転換にもつながっている。
八乙女は2014年の舞台『殺風景』以来4年ぶり、髙木はストレートプレイ初主演となるが、八乙女がとくに膨大なセリフ量となっており、歓喜や苦悩、葛藤などさまざまな姿を楽しめるものとなった。
終演後には八乙女、髙木、武田真治、佐藤B作の4人で囲み会見を開催。主演の2人にお互い演劇という場での共演への感想を問うと、八乙女は「普段のお仕事とは違いますし、けいこ場でも2人で見せる表情が違いますね。4年ぶりの舞台ですけど、こんないいキャストに囲まれて本当に幸せものだなって」と、髙木らを見ながら笑いかける。
すると、髙木は「僕が舞台に興味を持ったのは、光くんが4年前に出演した舞台を観に行って、『うわ!俺の知ってる八乙女光じゃない!!』って思って。それでいいなと思っていつか舞台をやってみたいと思っていたらまさか一緒にやることになって。だからすごく嬉しかったんです!」と、目を輝かせていたが、記者から「ではだいぶ勉強になったのでは?」と、問いかけられると「あったかな?(笑)」と、とぼけだし八乙女は「おい!!(笑)」と、コンビネーションの良さで笑いを誘うことも。
そんな和気あいあいな2人だったが、けいこは真剣そのもの。「自分たちからG2さんにお願いして、ほかのキャストより先にけいこして、より深めていこうって。主に反復練習です」と、髙木がいうと、八乙女は「G2さんからリクエストを頂いたりしてゼロから作っていく感じでした」と、特訓したと明かす。とくに髙木は初舞台のためドラマと違って前を向くという癖をつけるために頑張ったりもしたそうだ。
特徴的なセリフ量へ、八乙女は「最初は無理だと思いました。けれど入れるしかないんで入れ込みました」と、苦心したそうだが、その変わり目になったのは八乙女と髙木の2人でイギリスに旅行したことなのだとか。「弾丸の2日間で行ったんです。それで、マーロウのこととかを勉強して、いい刺激をもらったらセリフがスーッと入ってくるようになって」と、役が“降りてきた”瞬間もあったそうだ。
さらに、セリフ量の話は続き、武田が「見え方の調整もしていかないと行き詰まるからたまにアドバイスさせてもらったんですけど……それが結構な割合でG2さんから言われて、なんか申し訳ないなって(苦笑)」というエピソードや、このゲネプロ直前にも前日の通し稽古の大量のダメ出しが出てそれに悪戦苦闘する八乙女に佐藤も「精神的な支えになるしかないって。温かく見守るしかないなって。でも、応援したくなる2人なんですよ」と、優しく接しこれには2人もお礼をしていた。
話が楽屋の暖簾の話へ。八乙女の楽屋の暖簾が『関ジャニ∞』丸山隆平の作ったものだそうで、「尊敬しているので作ってくださいと言ったら『僕でいいんですか!?』って。それでお願いさせて頂いて、丸山の丸になっているんですけど、粋だなって。メンバーカラーのイエローで。しかも、デザインしてくれたのが関西ジャニーズJr.の林真鳥くんで本当に嬉しいです」と、大満足といった様子。髙木も「そうやって作ってもらうものだって知らなかったので、聞いてすぐに先輩に連絡して作っていただいているんです。ドラマで共演した『KAT-TUN』の亀梨和也くんにお願いしていて。『間に合うかわからないけどいま作ってる』って言われて、たぶん間もなく届くと思います」と、期待をしていた。
同じグループのメンバーにも話しが飛び八乙女は「バラバラに来てと言ってます」といい、その理由へ髙木は「いっぺんに来ると1日で寂しいので」とのこと。中でも山田涼介が楽しみにしているのだそうで、八乙女は「しょっちゅうセリフ覚えた?って言われるんです。台本もらって3日くらいのときに言ってきて。見せたら、『ああ、ヤバイ(分量)だね』って」と、驚かれたとも話していた。
八乙女から「ライブと同じように観客のみなさんから力を借りつつ、千秋楽まで楽しくできたらいいと思っています」と、意気込み髙木は「ゲネプロで反省点も見つかったので、失敗も楽しみながらと思っています」と、思いを語っていた舞台『薔薇と白鳥』東京公演は27日から6月24日までグローブ座にて、大阪公演は6月29日から7月1日まで森ノ宮ピロティホールにて上演!