『国際短編映画祭 ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2017』アワードセレモニーが11日、東京・明治神宮会館で開かれた。
今年で19回目となる『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア』が、今年は6月1日から25日まで開催。グランプリはミャンマーの乾燥地帯の生活風景を記録したミミルイン監督の『シュガー&スパイス』に決定となり表彰された。
なお、オフィシャルコンペティションのジャパン部門では『ガレッジセール』ゴリが監督した『born, bone,墓音。』となりゴリはVTRで登場し、3回目の挑戦で、とくに前回提出した作品が辛めの批評を受けていただけに、「3回目で頂けたことが本当に嬉しく思います」と、喜びもひとしおのよう。
審査員を務めた三上博史は審査のポイントとして、「どれだけその映画から匂いがしてくるかだと思っています」と、1つ1つの細かい部分の丁寧さを説いたり、本イベントの審査員を初めて務めたマリエは洋服、デザインの観点で審査したという話などが飛び出した。
続く大林宣彦監督は杖を片手に約25分にわたりとうとうとスピーチ。黒澤明監督から、世界を平和にする力のある映画を撮り続けてほしいという遺言を託され、大林監督自身も「若い人たちに俺の続きをやってくれ」と、思いを託していた。
ほかにも、『第2回ひかりTV』アワード発表では松居大悟監督の『ゆーことぴあ』となり、松居監督は「言葉にならない感情を描きたい」と、自身の作品に通じるメッセージを寄せたりプレゼンターに登壇したマギーは、受賞監督が4K-HDRオリジナルショートフィルムを製作できるということに、「監督が伝えたいもの、生っぽさが観ている側に伝わるんじゃないかと思って。楽しみにしています」と、呼びかけていた。