俳優・萩原利久が4月26日に東京・TOHO シネマズ日本橋で主演映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(監督・脚本:大九明子/配給:日活)公開記念舞台あいさつを俳優・河合優実、伊東蒼、黒崎煌代、大九監督とともに開催した。
本作はお笑いコンビ『ジャルジャル』福徳秀介が2020年に小説家デビューを果たした際に上梓した恋愛小説が原作。冴えない大学生活を送っていた小西徹(萩原)がある日の授業終わり、お団子頭の桜田花(河合)の凛々しい姿に目を奪われた恋に落ちたことから始まる物語。意気投合した2人だったが、運命を変える衝撃の出来事が2人を襲うことになり……。
以下、公式レポート部分。
満員御礼で迎えたこの日、小西役の萩原は「約半年間宣伝取材を通して、この映画と常に一緒にいたような感じがしていたので、僕の中ではあまり感じたことのない、やっとこの日を迎えたという感覚がとても強いです。宣伝稼働を通して、どんどん本作を観ていただきたい欲がふつふつと強くなっていく感覚があって、こうして沢山の方々に観ていただけるのもそうだし、一人でも多くの方に届いてくれたらというのが今の気持ちです」と念願の封切りに感慨無量だった。
ネット上では早くも絶賛評が並んでいる。これに大九監督は「桜が咲くように温かい感想が届いています。それを読んで幸せな気持ちにさせていただきました。この時期に観た方は大正解!映画館を出た後に劇中の彼らが生きていた世界線を生きていただけるわけですから」と呼び掛けていた。
自分の身を守るために小西は傘、桜田(河合)はお団子頭を身に着け武装しており、それがチャームポイントにもなっている。それにちなんで自身のチャームポイントを発表。「僕は手かな?」と大きな左手をかざす萩原は「この手は人に褒めていただく機会が多いです。指が長くて手が大きい。それが良いらしいです。バスケットボールが掴める手です」と自らの顔を左手ですっぽりと覆っていた。
桜田役の河合は「内面でも良いですか?」と照れつつ「しっかりしていそうと凄く言われるけれど、色々な事を忘れちゃいます。物も忘れるし、自分が何を喋ったのかも忘れちゃう。小さい頃から治らないので、それを自分のチャームポイントだと思って生きています」と開き直っていた。
さっちゃん役の伊東は「私はえくぼのようなものが口の両側にあって、その理由がわからない。どうして出るのかと思って皮膚科に行ったら『蕁麻疹だ』と言われました。違うとは思うけれど、消えたことがなくて…。知っている人がいたら教えて欲しいです」と謎のえくぼに困っていた。山根役の黒崎は「私は眉毛!濃いとずっと言われます。それに声。小学生の頃から低いままで、下がっていきました」と低音イケボで明かしていた。
GW突入ということで、小西と桜田のように休日に行ってみたい理想のデート場所を妄想。萩原は「この時期はバスケとサッカーが熱い時期。最近、映画館でライブビューイングをしている事を知ったので、行ってみたいです」と趣味デート提案。河合は「GWではないかもしれないけれど、打ち上げ花火を特等席で見たい。冬のイルミネーションのキラキラよりも好きです」とロマンチック。伊東は「私もGWではないですが、夏祭りや夏フェスに行って屋台で美味しいものを食べたい。屋台めがけて行きたいです!」と食いしん坊。黒崎は「僕はオールシーズン居酒屋…やはり遊園地にしますっ」と急に恥ずかしがって笑わせた。
香港国際映画祭、ウディネ・ファーイースト映画祭など海外映画祭での出品も決定。本作が海外に羽ばたいて行くことに大九監督は「とても光栄です。私は映画を作るときに年齢、性別、ボーダラインを考えずに自分が面白いと思うものをシンプルに紡ぐようにしています。国境を超えて色々なところで観ていただけるのは監督冥利に尽きること。作品が海を越えるのは、この仕事をしていて良かったなと思わせてくれます」とグローバルな広がりに期待を込めていた。
最後に主演の萩原は「観ていただいた方々それぞれに色々な感想があると思います。見え方感じ方は人それぞれ人の数だけあるのではないかと思います。自分の状況によっても感想が変わる映画だと思うので、そのような感想の変化までも楽しんでいただきたいです。今日観た感想を大事に取っておいて、また映画を観た時に違った楽しみ方が出来るのではないかと思います」とアピール。そして司会から「今日の空はいかがですか?」と尋ねられると、萩原はニコニコと天井を見上げて「一番好きです!凄く良い天気!」と満面の笑みで宣言していた。
※記事内画像は(c)2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会