俳優・山田孝之(34)、長澤まさみ(31)が3日、東京・TOHOシネマズ新宿で映画『50回目のファーストキス』(監督:福田雄一/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)公開御礼舞台あいさつを福田監督(49)とともに開いた。
ハワイでコーディネイターをするプレイボーイの弓削大輔(山田)が、交通事故の後遺症で新しい記憶は1日しか持たない短期記憶障害を持つ藤島瑠衣(長澤)という女性と出会い恋に落ちる。瑠衣を想う父と弟の手で、短期記憶障害のことは瑠衣には隠されていたが、その事情を知った大輔は、毎日、自分を覚えていない瑠衣に一途に愛を告白し続けることとなり……というラブストーリー。
前日に公開記念舞台あいさつを開催していたが、これが12回目の舞台あいさつとアナウンスされ、山田は「12回やってきて、年齢の幅が広くて嬉しいです」と、どの回も印象的だったようで、長澤も「2日で12回はなかなかないので、行く度に違うお客さんが来て、映画を気に入ってもらえてたら嬉しいです」と、こちらも新鮮な気持ちで臨めたよう。
そんな話をしているところで、どこからともなく場内にハッピーバースデーの楽曲が流れる。これは、長澤がこの日誕生日を迎えたということで、福田監督が花束を持ち、ケーキとともに現れるというサプライズ演出で、長澤は「ちょっと目頭熱くなっちゃいました。散々昨日から祝って頂いているから、何回もすみません」と、笑顔を見せ、今年の抱負やチャレンジしたいことはないかとの問いに「もう楽しく生きることです。楽しく元気に」と、コメントを寄せた。
話が12回の舞台あいさつに戻り、長澤がずっと一緒に立ち続けた山田へ「山田くんこんなにしゃべってくれるのかと思って。山田くんちゃんとしゃべれるのかなって」と、舞台あいさつでも口数の少ないことで知られる山田を見直したそう。山田はといえば、「最終的に泣き落としでやってきたので、彼らのために観てくださいと広めてきたんで」と、しみじみ。
すると、福田監督は「これまでの舞台あいさつでも、一言もしゃべらないこともあったと思うんです。ムロツヨシと佐藤二朗がいたのでやんやの真ん中で下を向いていたんです。その時代の山田孝之を観ているから、俺が涙出そう!」と、山田の成長ぶりに目を細め、司会まで「この12回のあいさつで3年分くらいしゃべってましたよ」とのコメントまで。
山田としては、「(佐藤)二朗さんになりたいと思っていて」と、舞台あいさつのしゃべりがうまい佐藤に憧れがあるようだが、長澤から「そこじゃない!」とすげなく却下し、山田は「そこじゃないとしたら俺はどこを目指したらいいか分からない……」と、頭を抱えてしまう。その話題に挙がった佐藤の持つセリフを忘れたら大声を出すという“技”があると福田監督がいい、山田が試しに実演して「あーっ!!!」と絶叫することもあった。
ほかにも作品タイトルにちなんで50の質問に答えるという企画のフィナーレとなるラスト3問を3人で答えるというコーナーも開催。テンパったときの対処法の話から長澤は誰に会ったらテンパるかと振られ「好きなの、宮崎あおいちゃん。いつもテンパっちゃう。若いときに一緒に仕事をしたことがあって、ちょこちょこたまたま会うことはあるんですけど、緊張しちゃってしゃべれない、同世代でいうとそうですね」と、告白したり、「やる気の出し方を教えてほしい」という質問に山田は「(自分の体を)叩きます」と結構な勢いをつけてたたき、長澤から「ドンキーコングみたい」と、ツッコまれ笑いを誘った。
映画『50回目のファーストキス』は公開中!