元『NGT48』で女優・北原里英(26)が10日、都内で主演舞台『新・幕末純情伝 FAKE NEWS』(演出・河毛俊作)制作発表会見を坂本龍馬役の味方良介(25)、土方歳三役の小松準弥(24)、桂小五郎役の田中涼星(23)、岡田以蔵役の松村龍之介(24)、新撰組隊士二宮役の増子敦貴(18)、河毛氏とともに開いた。
『熱海殺人事件』『飛龍伝』に並ぶ劇作家・つかこうへいさんの代表作の1作。幕末の京都を舞台に、新撰組の沖田総司が実は女だったという斬新な設定で、沖田と沖田を愛した仲間たちの生き様を描く。1989年の初演から広末涼子、石原さとみ、桐谷美玲といった有名女優や、『SKE48』松井玲奈も沖田を演じてきた作品としても知られる。
会見に先駆け、俳優陣によるダイジェストシーンが公開。激しく感情を吐き出すキャラクターに、激しい殺陣シーンとすさまじい熱量。主演の沖田を演じる北原は、バッタバッタと敵を切り結んでいく姿を見せたり、味方は長ゼリフで、途中詰まってしまうところもあったが、迫力ある演技で観るものを圧倒した。
会見では味方は「4日でよくここまで来たことを褒めてください!(笑)本番は7月7日なので誰も噛まないように演じますので楽しみにしていてください!」と、いきなり言い訳しだすなかスタート。とはいえ、北原の殺陣へは、「素晴らしいです。女性じゃなかなかなれない体勢になっていたりして、できたときの格好良さがあって。今この段階で、これができるというのは先が楽しみ」と、期待を寄せることも。
そのけいこへ、北原は「何をするのか分からないまま入りましたけど、すごく楽しいです。舞台は厳しいと聞いていたので、すぐ挫折してダメになっちゃうのではないかと思ったんですけど、何より楽しいです」と、新天地でもしっかりやれているそう。ただし、これまで『AKB48』として女性に囲まれる生活をしていただけに、「いままでは女の子ばっかりのところでやってきたので男性ばかりで慣れないんです。この中でも河毛さんを除いたら私が1番年上なんです。(勝海舟役の)細貝圭さんは年上ですけど、年下の男の子にどう接していいか悩んでいるところです」と、戸惑うこともあるよう。
ただし、河毛氏から見て、「気負わずにすっとみんなの中に入ってきて」と、心配はないそうで、「みんなで北原くんをなんて呼ぼうかというので、里英ちゃんとか“はらちゃん”がいいよねって言って……」と言いかけると北原は「いや、認めてないです!」と、ここは抗議。そのため増子にはスティック状のメロンパンを渡したりして「里英さんと読んでほしいので餌付けしてるんです」と、実情も明かしていた。
作品の内容としては、北原は「いままでよりもよりパワーアップしたものを見せないといけないなと思っています」と意気込みつつ、「河毛さんがハードエロティックな部分を出したいと言っていたので、いままでの沖田総司よりも抱きたい沖田総司になるようにしていきたいと思っています」と、色気を前面に出すとも。
記者がツッコんでそのハードエロティック部分を問うと、北原は「カットしていた関係性とか、ほとんどの男性の方とちょっと“関係”があったりするんです。私は10年AKB48グループに居て、色気を出す瞬間がそんなになかったと思うんです。今後は卒業して1つめの仕事でもあるので違った面を見せていきたいなという気持ちです」ということもあるそうだ。
また、北原には今週末16日に迫ったAKB48総選挙の質問も飛び、「聞かれると思ってましたよ!」と、答える気マンマンで「NGT48に所属していたし、荻野由佳ちゃんの2年連続速報1位は実力だと思うんです。去年はまぐれだとか言われることもありましたけど、2年連続なら本物ですし、自分の大切な後輩なので1位を取ってくれたら嬉しいなと」と、エールを。さらに、「個人的には一緒にやってきた宮崎美穂ちゃんとか、大家志津香ちゃんに個人的にいっぱい投票していきたいです」と、いちファンとして応援していくようだった。
最後に味方から北原へ「座長ということで、やっぱりご飯をごちそうになります!」と、宣言し男性キャスト一同「ごちそうさまです!!」と頭を下げることに。これに北原は「えっ!?」と戸惑い「みんないっぱい食べそうでやだなぁ」と、言いつつもしっかり面倒を見ていきそうな様子を見せていた。
舞台『新・幕末純情伝 FAKE NEWS』は7月7日から30日まで東京・紀伊國屋ホールにて上演!