女優・池田エライザ(22)、俳優・オダギリジョー(42)、渋川清彦(44)、伊藤健太郎(21)、お笑いコンビ『TKO』木下隆行(46)が7日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で映画『ルームロンダリング』(監督:片桐健滋/配給:ファントム・フィルム)公開初日舞台あいさつを片桐監督(39)とともに開いた。
人付き合いが苦手でこじらせ女子の主人公・八雲御子(池田)。そんな彼女の仕事は、事故物件に住んでその履歴を帳消しにするという“ルームロンダリング”だが、仕事先の部屋で元住人たちがユーレイとなって出没しだす。しかし、ユーレイたちに振り回される日々を送るうちに、御子に人生初の恋とトラブルが訪れてしまうことになり……というハートフル・コメディ。
赤いドレス姿で登壇した池田。台本をもらったときのことへ「いままで頂いたことのない役柄だったにもかかわらず、心ごと入り込んで身を投じれると思いました。世に生きる人々の心の奥底を丁寧にすくいあげていて」と、心を打つものがあったという。
池田は御子のキャラクター性にも共感するところがあったようで、「こんな言い方をしていいか分からないですけど、楽でした。自分と向き合わないといけない瞬間とか、御子ちゃんが自分を超えていく瞬間があったりして、そこは難しいところがありました」と、感想を。
そんな池田へオダギリは「なんとなく池田さんは暗くて……一緒に芝居をしていても暗いんです」と、ネガティブな言葉が飛び出し、伊藤も「僕が見ている池田さんの作品は明るい感じでしたけど、この作品はいい意味で暗い」といえば、木下も「天真爛漫だと思っていたら暗い。適当なことは言わない」と、続ける。
しかし、その“暗い”ということへオダギリは、「その暗さはどこから湧いてくるのかと思っていて、待ち時間でちょこちょこ話をしていたんですけど、とても面白い環境で育っていて、そういう話を聞いていると俳優に必要な感性とか、感覚的なものが備わっているというか。そういう環境だから育っているものが今後女優として、幅の広い可能性を持った女優さんになるんだろうなと思いますね」と、池田の女優としての素質を感じたものだったそうだ。
とはいえ、上記の発言について池田は「言わされたような感じですよね。台本にそう書いてはあったんです」と、実は事前の進行台本に書いてあったものだったというネタばらしが。しかし、これにオダギリは「本当にそう思っているんです。インタビュー取材のときにそう言ってて」と、説明してわせることも。
また、伊藤といえば6月30日に21歳の誕生日を迎えたことを機に本名の伊藤健太郎としての活動を発表して以降初公の場となり、「これから伊藤で頑張っていこうと思います」と、意気込んだが池田から「映画の話をしてください!」と、ツッコまれる一幕もあった。
イベント終盤には、池田から「このたび『ルームロンダリング』がテレビドラマ化します!頑張ります」と、詳細は後日とのことだが大発表がありつつ、「本日より公開です。こうやってみなさんのものになっていくのが寂しいなと思っていたんですけど、ドラマ化するので、『ルームロンダリング』離れできないことが嬉しいというか。みなさんにお届けできることが幸せです。いま現場でお世話になったスタッフさん方の顔がよぎっているんです。まずはみなさまに『ルームロンダリング』を愛されることが大事だと思っています。これからもルームロンダリングを広げていければと思っています」と、万感の思いを伝え「泣きませんよ」と言いつつも声を震わせていた。
映画『ルームロンダリング』は全国公開中!