ミュージカル『GRIEF7』(演出:錦織一清)公開ゲネプロが26日、東京・俳優座で開かれリュウ役のカラム、グニョン役の碕理人、サム役のSHUN、ムラセ役の三浦海里、ライタ・カワイ役の加藤良輔、エディ・フクダ役の米原幸佑が歌にダンスにとステージを駆け巡った。
アメリカを舞台にした監獄ストーリー。日本から本物の歌手になるためにやってきたリュウが、ひょんなことから番組プロデューサー殺害容疑で刑務所に入れられてしまう。その先で出会った囚人らとともに牢獄のなかでも自由と幸せを模索していこうとするのだが……。
ゲネプロではアップテンポの楽曲から、キャラクターの心情が深く染み渡るバラードまで、聴き応えのある楽曲がさまざま。さらに全員でキレキレのダンスが入る楽曲などもあり、音周りの高いレベルを伺わせる。それぞれのキャラクターが持つ葛藤などもぶつかりあい、観るものを感情の渦に巻き込んでいく仕上がりを見せた。
終演後には、6人とともに、JUSTCREWの今井稜、矢内康洋、演出の錦織を加えてマスコミを前にあいさつに立った。
三浦は「僕は1回板の上に出れば緊張しないんですが、この作品はずっと緊張しっぱなしなんです。なんでか分からないですけど(苦笑)。とりあえず千秋楽までの目標が、自分が客観的に弱そうに見えるので肩パットが入っているんです。その肩パットに頼らなくても良いような男になれるように頑張ります!」と、強そうな男を目指すそう。
SHUNは、「あっという間のけいこ期間の1ヶ月でした。その中でみんなで一緒に作り上げてきて、愛情があります。来て頂くみなさんには、お客様にこの作品を愛してもらえるように精いっぱい全力で臨みたいと思っています」と、誓いつつ、「世界一のミュージカルだと書いてください!!」と、大きく出て沸かせることも。
碕は、「お話自体重たいですけど、錦織さんのおかげで笑いも入っていたり、歌、ダンスで極上のエンタテインメントになっていると思います」と、手応えを語り「このメンバーだからこそできる『GRIEF7』があると思います」と、意気込んだ。
加藤は、「いよいよだなって感じがしていて。ずっと緊張感のある雰囲気なので、みんなでつないで、ラストまで行ければ」というと、米原も「素敵なスタッフ陣、原作だったり音楽が集結しています。パフォーマンスを10公演キャスト一同頑張っていこうと思います」と、メッセージを。
カラムは言葉の壁を感じたことを告白しつつ、「いろんなみなさんからアドバイスをもらいつつでしたので、こんなに素敵なミュージカルに出演できて嬉しいです」と、カンパニーの面々を笑顔で見回し、「僕がいままでやってきた作品のなかで1番自信のあるものになりそうです。早くみなさんにお見せしたいなという気持ちでいっぱいです!みんなで力を合わせて行きたいです」と、コメントを寄せた。
そして錦織から「1ヶ月間けいこをやってきましたけど、ずっと楽しみでした。演出家は初日の幕が空いてしまえばいらない人間になりますが、このゲネプロを観てちゃんとバトンタッチができたかなと感じています。感想は僕の中でありますけど、荒削りなところも僕の好きなところですし、たとえ、お客さんの前でバトンが落ちても、お客さんを信じて走ればお客さんは喜ぶと思います。おそらくいいお客さんがいらっしゃれば、このお芝居はすくすくと育っていくんじゃないかと思います。お客さんとして、これからの10回公演期待してます」と、エールを送っていた。
ミュージカル『GRIEF7』は26日から31日まで全10公演で俳優座劇場にて上演!なお、27日の公演の模様は2019年1月30日にDVDで、同日には作品で登場した歌を完全収録したCDも発売予定!
※記事内写真は(C)2018CLIE/TOKYO MX/G7