アイドルグループ『AKB48』グループが1日、神奈川・横浜アリーナで『第10回AKB48世界選抜総選挙ランクイン感謝祭』公演1日目を開き、メンバーたちが全28曲のパフォーマンスで集まった約1万人のファンを魅了した。
本イベントは今年6月にナゴヤドームで開催された『AKB48世界選抜総選挙』のファンへのお礼のために開かれるもの。この日は17位から100位までにランクインされたメンバーたちが登場となり、翌2日は16位からの選抜メンバーたちが同所で公演を行う。
おなじみのoverture後に、公演のトップバッターを切ったは総選挙17位『SKE48』の“かおたん”こと松村香織で『マツムラブ!』から。公演開始5分前の影ナレーションも松村と、“松村感謝祭”になるかに見えたが、『マツムラブ!』楽曲の最後に文字通り、落とし穴が用意されており、消えるようにステージからいなくなってしまう。松村はといえば、落ちた先に敷き詰められていた粉をかぶり真っ白になってしまう“ハプニング”が!そして3曲目の『君のことが好きだから』で松村が“救出”されるというコミカルな幕開けとなった。
ユニットコーナーでは、『BNK48』のチャープランとミュージックが登場。『てもでもの涙』をタイ語ver.で初披露し目を引く。その後は、17~32位までのアンダーガールズにランクインしたメンバーがセンターを務めるユニットで構成。『NGT48』加藤美南がセンターの『鏡の中のジャンヌ・ダルク』では加藤が得意とするバトンを取り入れた演出、SKE48北川綾巴がセンターの『12月のカンガルー』ではLEDパネルを使って“瞬間移動”のようなパフォーマンスと、趣向を凝らした。
終盤には松村と高柳明音が『Bird』を披露していたが、曲の途中まで歌ったところで松村が「やっぱり納得いかない!」といきなり曲を中断し『マツムラブ!』を歌い出し、ついには高柳を“道連れ”に落とし穴にダイブ!そこからひょっこり顔を出した2人の手には「17位&18位ありがとう!!」と看板を持っており、ミニコントのような空間となっていた。
MCでは、総選挙で10年連続ランクインした峯岸みなみが、若手メンバーの厳しい質問に答えていくコーナーが。10年以上のAKB48の歴史の中での自身の“丸刈り騒動”をイジラれ髪の大事さを訴えるという説得力ある話し。さらには、昨日発表された同期で卒業メンバーの前田敦子の結婚についても「ネットニュースで知った……」と、前田本人から何もなかったことを寂しそうに明かし、メンバーや会場からも笑いが起きるものとなっていた。
ほかにも、今回の感謝祭でも「推し席」が採用され、メンバーたちが自分の推し席に移動してのパフォーマンスをするという距離の近い演出も。応援してくれたファンの近くで、あるメンバーははじけるような笑顔を浮かべたり、別のメンバーは涙を流しながらと、エモーショナルな空間に。
そして高柳から代表して、「ここにはみなさんが連れて来てくれました。心から感謝します」と、あいさつすると、ラストでは松村からも「1年の中で1番ファン人との絆を感じることができるイベントです。みなさんのありがたさや、支えてもらっていることをあらためて感じることができました。感謝の気持ちを忘れずに1人1人歩んでいきます。これからもよろしくお願いします」と、しっかり締め最後は『アリガトウ』を歌い上げて、この日の公演を熱気あふれるままに終えていた。
また、コンサート終盤には現在、小栗有以と岡田奈々のW主演で放送中のドラマ『マジムリ学園』が舞台化され10月19日から28日に日本青年館ホールで上演されることもアナウンスされ、ステージにいた小栗は初めて聞いたと驚きの表情を浮かべる一幕もあった。
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