アイドルグループ『AKB48』グループが1日、神奈川・横浜アリーナで『第10回AKB48世界選抜総選挙ランクイン感謝祭』2日目公演を開き、メンバーたちが全28曲のパフォーマンスで集まった約1万人のファンと楽しんだ。
本イベントは今年6月にナゴヤドームで開催された『AKB48世界選抜総選挙』のファンへのお礼のために開かれたもの。前日の1日には17位から100位までにランクインされたメンバー84人が公演を開き盛り上がったが、この日は16位から2位までの選抜メンバーにランクインしたメンバーたちが公演を行うこととなった。
1曲目は、コンサートでは初披露となる総選挙選抜シングル『センチメンタルトレイン』から。そして2位の『SKE48』須田亜香里から「48グループの勢いを感じられるコンサートに!」と、宣言し幕開けした。
この日は1人1人のソロ曲のコーナーが開催。それぞれ個性が光る演出となり、『SKE48』の古畑奈和は、クラスメイトにいじめを受ける役を熱演しながら『誰かの耳』をパフォーマンス。服もボロボロになるという気合の入りようだったが、その最後には、自らの髪をはさみで切り落とす衝撃の展開に、1万人からもどよめきが起こるものとなった。
『NMB48』吉田朱里は、昨年に引き続き自ら構成を考え編集までしたミュージックビデオをバックスクリーンに上映しながら『キャンディー』を歌唱。プロ顔負けのラブリーな世界観のMVと本人の生パフォーマンスに、女子ファンの声援が多かった吉田の『推し席』からは、黄色い声援が飛び交いまくった。
革ジャン姿で現れた『AKB48』の向井地美音は、エレキギターをかき鳴らし『AKB参上!』を生のバッグバンドとともに披露。
さらに、感謝祭やコンサートでも、ピアノや三味線など何かと楽器に挑戦したがるとメンバーからツッコまれるグループ総監督の横山由依。今回は、バイオリンに挑戦することとなり『Everyday,カチューシャ』のストリングスを奏でようと真剣な表情。しかし、音が外れぎみといまいちの結果なり、本人も苦笑い。それでも演奏後には、「CDと全く一緒!」とおどけてみせ、笑いを誘う。
そんな横山だったが『情熱大陸』のOP曲の演奏にも挑戦することになったが、その演奏場所というのが前日、『SKE48』松村香織が落ちた落とし穴の上で、“失敗”すれば落ちるという過酷な条件だったが、なんとかそれっぽく聴こえる及第点の演奏で、落とし穴を免れる一幕も。
『AKB48』と『STU48』を兼任する岡田奈々は、自らのヒストリームービーと6月の総選挙のスピーチ映像が流れる中、オーケストラをバックに『愛の存在』を堂々と歌い上げる圧巻のパフォーマンス。『HKT48』宮脇咲良は、「あなたの背中を見てきた。ずっとついていく」と楽曲『M.T.に捧ぐ』を『R.S.に捧ぐ』として歌い上げることとなり、瞳に涙をいっぱい溜めながら切々と歌う姿に、会場から大きな拍手が沸き起こっていた。
ソロステージのラストは、須田。「ブサかっこいいを目指す」とのメッセージを掲げ、「ダサかっこいい」として話題の楽曲『U.A.S.』を『(B)U.S.A.』として披露し、時にはアイドルらしくないと言われながらも独自の道を切り開いて2位にまで上り詰めた須田らしい、笑いに満ちたパフォーマンスを届けた。
ソロの後には、15人が再びステージに総登場。それぞれの『推しメン席』にメンバーが出向いて、『あなたがいてくれたから』などを歌いながら、お礼や感謝の気持ちを間近で伝え続けた。本編のラストの『支え』では、メンバーが自らの名前を言う演出で、須田が今日のコンサートを欠席した、同じSKE48の仲間であり世界選抜総選挙第1位の「松井珠理奈」の名前を言う場面も見られるものとなっていた。
ラストは前日と同じく、『アリガトウ』を全員で歌唱。横山から「みなさんが今の私たちを応援してくれる。これだけでこれまで乗り越えてこれました。これからも48グループへの応援をお願いします」と、総監督らしく、感謝の気持ちを伝え感謝祭を締めくくった。
また、終演後には、メンバーがお客様をエントランスで直接お見送りと、最後の最後までファンを楽しませるものとなった。
※記事内写真は(C)AKS